>ランボルギーニ

ランボルギーニがV12エンジンのサウンドを回転域別に「音楽に仕立て上げ」Spotifyにて配信!その名も「エンジン・ソング」、エンジン音をAIにてフーリエ変換

2022/11/16

ランボルギーニがV12エンジンのサウンドを回転域別に「音楽に仕立て上げ」Spotifyにて配信!その名も「エンジン・ソング」、エンジン音をAIにてフーリエ変換

| もしかするとランボルギーニは同様の手法にてピュアエレクトリックカーのサウンドを「生成」するのかも |

サンプリングされたのはランボルギーニV12史上最強、アヴェンタドールLP780-4ウルティメのエンジン音

さて、ランボルギーニはV12エンジンのみで走行するスーパーカーの最終モデル「アヴェンタドールLP780-4ウルティメ」の生産を終え、11月30日にはV10エンジン最後のモデルとなるウラカン・ステラートを発表予定です。

ここでランボルギーニは一つの時代を終え、今後は「ハイブリッド」へと移行することなりますが、今回「エンジン・ソング」なるプレイリストをSpotify上にて公開することに。

ランボルギーニが「アヴェンタドール最後の一台の生産を終えた」と発表。8種以上の派生モデル、10種以上の限定モデルが登場し、当初計画の倍以上を販売した歴史的なクルマに
ランボルギーニが「アヴェンタドール最後の一台の生産を終えた」と発表。8種以上の派生モデル、10種以上の限定モデルが登場し、当初計画の倍以上を販売した歴史的なクルマに

| ランボルギーニもまさかここまでアヴェンタドールが売れ、そして会社が成長するとは考えていなかったようだ | アヴェンタドールは今後ハイブリッドを持つ後継モデルへとバトンタッチ、さらなる成功に期待 さ ...

続きを見る

ランボルギーニはエンジン周波数を「音楽」に

今回配信される「エンジン・ソング」は24のトラックにて構成されており、音楽プロデューサーであるアレックス・トレカリーチ、そしてランボルギーニのサウンドエンジニアと共同にて製作されたもの。

ランボルギーニの言葉を借りれば「心理音響と感覚的没入感をもたらし、最も完全ですべてを網羅したドライビング体験を提供する」「感情的に解き放たれたエンジンの音と、その轟音と振動と、科学的にチューニングされた楽曲とを並列に並べている」とのこと。

Lamborghini-Playlist (4)

ちょっとわかりにくいものの、要はランボルギーニのエンジンが発するサウンドを様々な方法にて音楽へと変換したということで、今回アレックス・トレカリーチは、エンジン音を「音楽」へと変身させるにあたってにフーリエ変換の公式を適用したと述べています。

フーリエ変換とは、関数を周波数へと変換するものですが、アレックス・トレカリーチによると「フーリエ変換は、脳が音を無限の要素に分解するために本能的に行っている数学的な関数であり、この脳が本来持っている能力を、人工知能を使ってスタジオで再現したのです。イグニッションとアイドリング、4,000rpmの回転数、そして最大出力時の3つのフェーズにおいて、、エンジンの基本周波数と表現力を正確に一致させることができたのです」。

Lamborghini-Playlist (2)

この工程はまずアヴェンタドール LP 780-4ウルティメに搭載される(ランボルギーニのロードカー史上、最強のエンジンである)V12エンジンのサウンドをサンプリングすることからはじめ、最低回転数では、エンジンは周波数92.50Hzを発し、これはプレイリスト内のロレンツォ・センニによるサウンドトラック「Canone Infinito」へと変換され、4,000rpmは98Hz(楽曲”Run Away”)へ、最高回転の8,000rpmでは103.83Hz(We Can All Danceへ)と変換されているのだそう。

上述の通り、これら作業はランボルギーニのとの共同作業にて行われ、ランボルギーニにてNVHホール・ビークル・コーディネーターを務めるサウンドエンジニア、マリオ・マウトーネ氏は「私が今回の楽曲に対し感銘を受けている点のひとつは、ランボルギーニを連想させるサウンドの素晴らしさです。高音域の卓越した楽器であり、音量の大きさからシャープさへのクレッシェンドが可能であり、ランボルギーニV12が生み出す音と非常に似ているのです」。

 

ピュアエレクトリック化に際してランボルギーニはどんなサウンドを?

ランボルギーニは今後ハイブリッドを経て(2027年~2028年には)ピュアエレクトリックカーを発売することになり、そこで気になるのが「ランボルギーニのエレクトリックカーはどんなサウンドを放つのか」ということ。

今回Spotfyにて配信する楽曲作成のプロセスがそのヒントになるんじゃないかとも考えていますが、現在「EVにどんなサウンドを提供するのか」は各プレミアムカーメーカー、スポーツカーメーカとも頭を悩ませているところかと思われ、いくつかのメーカーはミュージシャンや音楽プロデューサーとの共同作業にて「エレクトリック時代のサウンド」を作り上げているようですね。

Lamborghini-Playlist (3)

ロータスがエヴァイヤ用として「タイプ49をサンプリングした」疑似サウンドを公開
【動画】ロータスがエヴァイヤ用として「タイプ49(F1)をサンプリングした」疑似サウンドを公開!未来的、そして魂を揺さぶるサウンドを聴いてみよう

| サウンド次第では、ピュアエレクトリックカーはガソリン車以上に「楽しい」乗り物となりそうだ | ロータスが英国の音楽プロデューサーであるパトリック・パトリキオス氏と共同にて作成した、エヴァイヤの「近 ...

続きを見る

ランボルギーニ初のエレクトリックカー発売までにはまだまだ時間があり、そしてこれは「スーパースポーツではなくGTカーになる」と報じられているため、(スーパーカーに求められる)究極のエモーショナルなサウンドを目指すわけではないと思われますが、それでもランボルギーニらしいサウンドを期待したいところだと思います。

ランボルギーニ・シアン
ランボルギーニ重役が電動化について語る!「史上最大のチャレンジ」「10個のスピーカーを付けてV10サウンドです、というようなことは絶対にしない」

| ランボルギーニはフェラーリと異なり、最初のピュアエレクトリックカーをハイパーカーではなくGTカーとするもよう | 加えてロータスやメルセデスAMGと異なり疑似サウンドは非搭載? さて、先日はガソリ ...

続きを見る

あわせて読みたい、ランボルギーニ関連投稿

ランボルギーニ
ランボルギーニの新型電動モデルは「ハイパーカーではなく2+2のハイライダー」。エストーケの現代版とも言えるモデルになりそうだ

| ロータスやフェラーリのようなハイパーカーではなく、ロールス・ロイス”スペクター”のような「2+2」となるもよう | ある意味では創業当初の原点に立ち返った判断だと言えるかもしれない さて、先日は「 ...

続きを見る

ランボルギーニ
マジカヨ!ランボルギーニ・ウラカン後継モデルはV8ターボ+ハイブリッド、ただし7,000回転までは「NA+モーター」、そこから10,000回転までは「ターボ」という前代未聞のセットアップに

| さすがはランボルギーニ、すべての条件を満たし、しかも予想外のソリューションを提供するようだ | まさかこの方法で自然吸気を守ってくるとは思わなかった さて、ランボルギーニは年内に「ウラカンの派生モ ...

続きを見る

ランボルギーニ・エッセンツァ
ランボルギーニCEOがアヴェンタドール後継モデルにつき「2023年3月発表」「すでに3000台の受注がある」とコメント!強烈なブレーキングとハンドリング性能を持つことになりそう

| おそらくは「待った甲斐がある」常識を超越したスーパー(ハイパー)カーとして登場することになりそうだ | こんなに早い時期にアヴェンタドール後継が披露されるとは さて、ランボルギーニCEO、ステファ ...

続きを見る

参照:Lamborghini

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ランボルギーニ
-, , , , , ,