| 次期日産GT-RはR35 GT-Rの大幅改装版となり、純電動車として登場するブランニューGT-Rまでの「つなぎ」として機能すると言われている |
ただし現実的に「どうなるか」は誰にもわからない
さて、これまでにもBMWやランボルギーニ、トヨタなど様々な自動車ブランドのクルマを再解釈したバーチャルチューンを動画にて展開してきたレンダリングアーティスト、Hycade(ハイケド)氏。
これまでの作品はいずれも高い評価を得ており、ミニカーのカスタムビルダーなどがこぞってそのモチーフとして取り上げたことも。
そして今回は珍しく、既存車種のカスタムではなくこれから登場するであろうニューモデルの予想レンダリングを公開していますが、その車種とは「R36 GT-R」。
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デジタルアーティストの考えた「新型」日産R36 GT-Rはこんなクルマ
そこで今回Hycade氏の考えたR36 GT-Rを見てみたいと思いますが、そのスタイリングは全体的に「R35 GT-R」風。
実際のところ、日産はR36 GT-R(と呼ばれるかどうかは未確定ではあるが)につき、R35 GT-Rの大幅アップデート版として登場させる可能性が報じられており、よってR35 GT-Rと(構造上の理由にて)大きくデザインを変えることができない可能性も。
なお、完全新設計ではない理由としては、まず「お金の問題」があり、今ここで大金を投じてスポーツカーを開発できるような状況に(日産が)ないという現状を踏まえ、しかしブランディング上ではアイコンとしてのスポーツカーを持たないわけにもゆかないので、新型フェアレディZと同様の手法にて、既存モデルを活用しつつ機能やデザインをアップデートしてゆこうというとになりそうです。
そしてもう一つの大きな理由は、「遅かれ早かれGT-Rもピュアエレクトリックへと移行する」ことになるからだと思われますが、今の時点でピュアエレクトリック用として新型GT-Rを設計するには「様々な技術が追いついておらず」、よって今純電動車として設計したとしても、ソリッドステートバッテリーの実用化、ライバルとの競争力、市場の変化などによって、その設計が「無用のもの」となる可能性が出てきます。
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となるとそれまで掛けたお金が「全く無駄」になってしまい、今トヨタで似たような状況が起きている「二の舞い」担ってしまう可能性もあり(トヨタは大金をかけて設計したe-TNGAを捨てる可能性が報じられている)、今は多くの自動車メーカーがそうしているように、既存モデルを延命して様子を見るしか無いのかもしれません。。
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今回Hycade氏が考えたレンダリングだと「Vモーション」グリルが廃止され、段差のない、なめらかなフロントが採用に(ボンネット上のNACAダクトは健在)。
テールランプもスタイリッシュな意匠へと変更されていますね。
日産は次期GT-Rについて動いていると言われるが
そして実際に日産は「R35 GT-Rをベースにした新型GT-Rを開発中」だとも言われていて、しかしこれについても様々な報道があって実際のところは五里霧中。
現行R35 GT-Rについては、衝突安全基準、環境規制等に対応できずにいくつかの国や地域にて販売が終了されていますが、ピュアエレクトリックモデルまでの「つなぎ」としての次期(R36?)GT-Rは、R35 GT-Rをベースとしつつも、こういった規制に対応するための対策を盛り込んでくるものと思われ、おそらくはハイブリッド化される可能性が高そうです。
ただ、ストロングハイブリッドを採用し、前輪をエレクトリックモーターで駆動するというような(フェラーリSF90ストラダーレ/スパイダーのような)構造を採用するには非常に大きな改装を伴うため現実的ではなく、よってマイルドハイブリッド化によって環境性能を向上させてくる可能性が高いんじゃないかと考えています。
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そしてその外観については、日産のデザイナーが実際に「R35っぽい」と語ったこともあるので、やはり今回公開されたレンダリングのようにR35 GT-Rの雰囲気を残してくるのかもしれません。
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ただ、ぼくとしては、新型フェアレディZのように「レトロ」ルックを採用する可能性が高いとも考えており(それによって新型フェアレディZは大きな反響を得たので、この手法を採用しない理由はない)、そして新型フェアレディZはが「S30とZ32を組み合わせたように」、R36 GT-Rも「ハコスカとR32 GT-Rとを組み合わせ」、日本のファン、そして世界中のGT-Rファンに訴えかけるような製品を作ってくれるかもしれませんね(その場合は”スカイライン”の名を復活させてほしい)。
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新型「R36」GT-Rの予想レンダリング(動画)はこちら
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参照:hycade