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中国より「世界で最も空気抵抗が小さいSUV」、NIO EC7が発売に。中国で好まれるクーペSUV、価格は約900万円から

2022/12/30

| NIOは現在中国では非常に勢いがあるEVメーカーの一つ |

おそらくこの原価は非常に安く、相当に利益率が高いモデルだと考えられる

さて、現在中国にて勢いがある自動車メーカーの一つ「NIO」。

BYDそしてシャオペンとともに大きく販売を伸ばしていますが、今回は高級クロスオーバー「NIO EC7」をそのラインアップへと追加することに。

その位置付けとしては「ミッドラージ・フラッグシップ・クーペSUV」というもので、中国にて非常に好まれるクーペスタイルSUVということになります。

NIO EC7はこんなクルマ

なお、中国車の特徴の一つとして「アルファベット二文字と数字一文字の組み合わせが多い」というものがありますが、これは「商標を取得しやすいから」だと言われているもよう。

それはともかくとして、このEC7は(箱型ボディのSUVである)EL7と同じフロントデザインを持ち、しかし車体後半は「クーペ風」となっていることでその印象が大きく変わります。

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前長4,968ミリ、全幅1,974ミリ、全高1,714ミリというサイズを持ち(EL7とほぼ同じ)ホイールベースは2,960ミリという大きなクルマですが、特筆すべきはそのCd値が0.23に収まっており、NIOいわく「世界で最もエアロダイナミクスに優れるクルマ」。※アクティブリアウイングがこれに大きく貢献しているらしい

もちろんNIO EC7はピュアエレクトリックカーであり、パワートレーンはデュアルモーターによる完全電気駆動で、最大出力は644馬力(480キロワット)、最大トルクは850Nmを発揮する。0-100km/h加速はわずか3.8秒。

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バッテリーパックについては75kWh、100kWh、150kWhを選択でき、1回の充電あたり航続距離は中国のCLTCサイクルで490kmから940km(ただしCLTCサイクルはかなり甘めに数字が出る)。

NIO EC7は装備も充実

NIO EC7は装備も充実しており、遮音・遮熱二層ガラスを採用した巨大なパノラミックガラスルーフを標準装備しており、これは今や中国の高級EVでは「必須」と言える仕様です(そのきっかけとなったのはテスラ・モデルXだと思われる)。

さらにこのパノラミックガラスルーフはNIOの持つフレキシブル・エレクトロクロミック(EC)技術により、5段階の透過率調整が可能だとされ、透明度を上げて自然光を車内に取り込むことも、透明度を下げて必要な時にはプライバシーを完全に保護することも可能。

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その他、3ゾーンオートエアコン、23スピーカーを装備するプレミアムオーディオシステム、リアシートヒーターなどを装備しています。

NIO EC7はすでに受注が開始されており、2023年5月に納車を開始する予定だとされ、最も安価なモデルだと488,000元(現在の為替レートで900万円くらい)、真ん中のグレードである100kWhのバッテリーパック搭載モデルでは546,000元(1050万円くらい)からという設定となっているようですね。

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中国車でこの価格というとかなり高価であるようにも思えますが、この設定は「原価から一定の利益率を乗せた」ものではなく、テスラやメルセデス・ベンツなど欧米自動車メーカーのEVの設定に合わせたもので、しかしそれらよりも航続距離をちょっとだけ長く設定し、そして価格をちょっとだけ安く設定することでお買い得感を演出しているのでしょうね(これはEVに限ったことではなく、中国の製品全般に言えることで、外国製品がひとつの価格設定における基準となっており、しかし中国のメーカーが製造する製品はかなり原価が安く、それが中国の会社が儲かる一つの理由でもある)。

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