| 新形V12モデルは「既存ランボルギーニに似すぎ」と言われるが、実物はおそらくまったく新しいクルマという印象だろう |
二次元で見るデザイン画と実車とではインパクトがぜんぜん異なる
さて、先日は申請した特許図面が公開となったランボルギーニ・アヴェンタドール後継となるV12モデル。
この新型V12モデルはコードネームLB744にて開発が進められており、その名称はトルメンタともレブエルトとも言われていますが、ランボルギーニの車名が事前の予想にて当たった例はなく、よって実際にはこれらと全く異なる名称にて登場するものと思われます。
そして今回、その新型V12モデルが比較的近距離で撮影されており、その様子を見てみましょう。
ランボルギーニの新型V12モデルは様々な新しいデザインを持っている
先日公開されたパテント画像からは既存モデルとの共通性が多く見られ、よってネット上では「ブランニューモデルなのに、既存モデルのフェイスリフト版のように見える」「シアンとチェンテナリオとの共通性が多すぎ」「これはシアンの改良モデルなのか?」といった声が多々聞かれます。
ただ、実際に発表される新形V12モデルは誰もが驚くような新規性を持っているとも考えていて(つまり図面と実車とは印象がまったく違う)、おそらくは「泣く子も黙る」スーパーカーになるんじゃないかとも考えているわけですね。
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リアセクションはたしかに「チェンテナリオ」に非常によく似ており、しかし大きな特徴は「マスが減っている」こと。
左右が絞り込まれて極端にオーバーハングが短くなっていて、さらにバンパー下部がほとんど存在しない「ネイキッド」仕様。※このクルマの真後ろは(飛び石が怖いので)走りたくない
これは今までのV12モデルからすると大きな違いということになりますが、ランボルギーニは「ピュアエレクトリックカー(セダンであっても)の加速がいとも簡単にガソリン車やハイブリッド車を超えてしまうので、もはや加速はスーパーカーのみが持つ特権でも差別化要因にもなりえない」とコメントしており、そのため今後追求すべきは「横方向のG」つまりコーナリングフォースだとしています。
よって、旋回性能を少しでも高めるためにリアのマスを削っているのだと考えられ、これは大きな方向性とデザイン性の変化かもしれません。
新形ランボルギーニV12モデルのデザインは戦闘機風
なお、デザイン上でも大きな変化があって、ひとつはテールパイプがさらに上に移動し、「コブ」のような盛り上がりとともにリアセクションに組み込まれていること。
これは(実際の構造はそうではないのですが)エンジンからテールパイプまでが一直線に伸びることで、その推進力の高さを表現しているのだと推測していて、ちょうど戦闘機のバーナーをイメージしているのかもしれません(アヴェンタドールSVJは戦闘機F-22ラプターを意識したデザインがなされており、かねてよりランボルギーニは戦闘機と近いデザインを採用している)。
参考までに、パガーニ「ユートピア」の車体後部についてもエンジンフードからそのままテールパイプに繋がる(こちらはふたコブではひひとコブ)デザインを持っていますが、この意匠は排気管を有するガソリンエンジンでしか実現しえないものかもしれません(ピュアEVでも可能背はあるが、機能が伴わないのでフェイクになる)。
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そして今回の動画にて明らかになったのは「ヒドゥンピラー」を持つことで、これはフェラーリ599やマクラーレン・アルトゥーラ(下の画像)のように「ピラーの中を風が抜ける」構造であり、ランボルギーニとしては「初」なんじゃないかと思います。
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現時点ではその外観以外にわかっていることは少なく、たとえばハイブリッドの形式やエンジン出力、パフォーマンスなど、その多くがナゾのまま。
一説では1,050馬力を発生し、デュアルクラッチ・トランスミッションを搭載するということがウワサされていますが、そのあたりが明らかになるにはもう少し時間を要するのかもしれません。
ちなみにストップランプ(ハイマウント)はルーフ形状に沿って光るという斬新な構造です。
ランボルギーニの新形V12モデルを至近距離から収めた動画はこちら
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参照:Varryx