| モデル次第ではエアコンの設定もこのインフォテイメントシステム経由でできるらしい |
現時点で日本での発売は発表されていない
さて、ポルシェが2000年代半ばのポルシェ、つまり987世代のボクスターとケイマン、そして997型の911、そして初代カイエンに適合するインフォテイメントシステムを発表。
ポルシェは後付けオプションを「レトロフィット」と呼び、その中でも前世代のクルマの機能を最新にアップデートさせるいくつかのオプションを提供しています(クラシックモデルの機能を維持するパーツも順次復刻販売している)。
これは「生産したクルマの70%が今も現役で走っている」という事実、そしてオーナーを大事にする、なによりも自社が生産したクルマに責任を持つというポルシェの姿勢を反映したものだと言えそうですが、こういった行動もポルシェオーナーが「安心して乗れる」と感じている部分のひとつなのかもしれませんね。
なんとドアロックやエアコンの操作までもが新しいインフォテイメントシステムによって可能に
そして今回発売されたのが上述の「2000年代なかばの」ポルシェ各モデルに対応するインフォテイメントシステムで、これらはもともと装着されているオーディオやカーナビと入れ替えるもの。
よって外観も「それまでのものと極力同じ」ように設計されており、車両のデザインを損なわないように配慮されているのもポルシェならでは。
すでに996世代や993以前の世代にも対応するカーナビやインフォテイメントシステムも発表され、ポルシェは「古い世代から」順に対応しているということになりますが、これは他の自動車メーカーだとなかなか見られない例かもしれません。
-
【動画】ポルシェが初代~996世代までの911に対応する、”見た目が自然な”Apple CarPlay対応のコミュニケーションシステムを発売!やっぱりポルシェは過去の車を見捨てない
| これで不便を感じることもなさそうだ | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49812623246/in/dateposted-public/ ...
続きを見る
今回の「レトロフィット」インフォテイメントシステムにつき、2003-2008年型カイエン用のPCCM Plusシステムはもともとのオーディオの幅に合わせて大きく作られており、ハードキーが画面の下ではなく、左右に配置されており、ちゃんと「モデルに合わせた」デザインに。
そしてこちらは997世代の911用インフォテイメントシステムですが、表面のパネルからして他の部分と完全に同化しており、さすがにポルシェ純正といったところですね(ぼくは997世代の911に乗っていたが、それでも当時のノーマルとの差異がほとんど感じられない)。
こちらは987ボクスターとケイマン用。
もちろんAndroid Auto、アップルカープレイに対応
いずれのインフォテイメントシステムも7インチのタッチスクリーン、Bluetooth接続、Apple CarPlayとAndroid Auto、2Dまたは3Dで表示される地図付き衛星ナビゲーションを備え、すでにカーナビゲーションが装着されるシステムからの交換の場合、メーター内に(道案内の方向を示す)矢印が表示されるという配慮もなされているようですね。
さらに驚くのは、トリップコンピューターなど車両の情報もここで見ることができるということ、さらに911、ボクスター、ケイマンでは、ライト、ワイパー、エアコン、ドアロックなどの機能を保存するオプションもあるもよう(ただし元来車両に装着されている機器やオプションに依存するようだ)。
これらインフォテイメントシステムはドイツ本国だと1,520.37ユーロにて発売されているものの、今のところ日本において導入されるかどうかは未定です(地図データを別途購入する必要があるというので、データが日本国内に対応していない可能性もある。しかしそれでもスマホの地図アプリを利用すれば問題なさそうではあるが)。
合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿
-
ポルシェがクラシックモデルオーナーのためのコンテンツを大幅拡充。パーツリスト、カラーコードや「洗車方法」まで
| ポルシェがためになるコンテンツを大量公開 | ポルシェがこれまでに生産した車の2/3は路上を走っていると言われますが(近年の生産台数は飛躍的に増加しており、もっとこの数字は高い割合に変化していそう ...
続きを見る
-
まさかのポルシェ純正!ポルシェクラシックが初代カイエンを「スポーティーで個性的に」カスタムするオプションパーツの発売を計画中
| 初代カイエンが販売されたのは27万5000台、その多くが現役で路上を走っている | 今回、ポルシェは「オーナーが個別に行っている個性的なカスタム」を参考にしたようだ さて、現代のポルシェを支えてい ...
続きを見る
-
ポルシェがオンラインにて自分のクルマの仕様書を請求できるサービスを開始!中古で購入したとしても車内外の正確なカラー、オプション、製造年月日などが一目瞭然に
| ポルシェは自社のクルマの価値を可能な限り高い状態にて、長く残すことに注力している | この動きは様々な自動車メーカーにも拡大中 さて、ポルシェのクルマは頑丈なことで知られ、生産したクルマのうち70 ...
続きを見る
参照:Porsche