| アヴェンタドールにパフォーマンスと価格を近づけることは「商業上の理由で」難しく、どう新型V12モデルとウラカン後継とを住み分けるのかには注目が集まる |
さらにウラカン後継モデルは価格的にマクラーレン・アルトゥーラ、フェラーリ296GTBも意識する必要がある
さて、ランボルギーニが公式に「アヴェンタドール後継、新型V12スーパーカー」のパワートレイン情報を公開したところですが、今回はウラカン後継モデルについての情報が登場しています。
これはランボルギーニCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏、技術担当主任のルーベン・モア氏へのインタビューの内容、さらに「関係者からの情報」等を総合して伝えられているもの。
ランボルギーニ・ウラカン後継モデルは2024年後半に発表
まずはステファン・ヴィンケルマンCEOの発言によって、このウラカン後継となるスーパーカーは2024年後半に発売されることが判明したそうですが、時を同じくしてプラグインハイブリッドパワートレインを採用していることについても言及しています。
そしてここからは情報提供者からのリークとして報じられていて、その内容は「ウラカン後継モデルは自然吸気V10エンジンを捨ててV8ツインターボを採用する」ということ。
これについて、以前にも同様の情報が出ており、(ガソリンエンジンの)低回転域ではエレクトリックモーターのアシストにて走行し、自然吸気エンジンのパワーバンドに入ればエンジンのみの稼働へと移行し、そして7,000回転から10,000回転という超高回転領域ではターボを回転させるという「相当に変則的な」ロジックを持つと言われます。
ウラカン後継モデルの「ハイブリッド」はどんな要件に?
そこで気になるのが、このウラカン後継モデルのハイブリッドシステムがどんなものとなるのか。
アヴェンタドール後継モデルだと、V12エンジンを縦置き、そしてその後ろにエレクトリックモーターを仕込んだ8速デュアルクラッチを連結して後輪を駆動し、フロントは2つのエレクトリックモーターにて駆動するという4WDレイアウトを採用しています。
ちなみにバッテリーはセンタートンネル内に内蔵される3.8kWhの容量を持つリチウムイオン。
ランボルギーニはアヴェンタドール後継モデルの概要を紹介するプレスリリースにて「アヴェンタドール後継モデルに使用する8速デュアルクラッチ・トランスミッションは、ウラカン後継モデルにも採用される」と明言しているので、ウラカン後継モデルがV8ツインターボエンジンを採用するとして、そこに組み合わせられるのはこの「エレクトリックモーター内蔵の8速DCT」となる可能性が大。
そしてもちろんウラカン後継モデルも4WDを継承すると思われ、となるとフロントに2モーターもしくはシングルモーターを内蔵することになると考えてよく、となるとアヴェンタドール後継モデルとかなりよく似た構成を持つ異なりそうですね。
なお、ウラカン後継モデルがアヴェンタドール後継モデルと近い構成要件を持つとなると、その価格もドカンと跳ね上がってしまうことが予想され、しかしそうなるとランボルギーニとしてはフェラーリやマクラーレンに対抗できるモデルを持たないということにもなりかねず、その場合はウラカン同様、「RWDモデル」を投入してくるのかもしれません(ウラカン後継モデルがRWDのみとなる可能性も否定できない)。
あるいは、アヴェンタドールとの差別化ならびに価格調整のため、エレクトリックモーターの出力を下げる(アヴェンタドール後継モデルでは1個あたりで最大150馬力)ことも考えられ、しかしそれでもコストを大きく下げることができるとは考えにくく、このウラカン後継スーパーカーについては続報が待たれるところですね。
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参照:Road & Track