| ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーはその細部までもが撮影されており、おおよそのスタイリングが判明している |
それでも実際に発表されるクルマと予想とは「完全一致」ではないだろう
さて、独立系アーティスト、ユネス・デザインがランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーの予想レンダリングが公開。
このウラカン後継スーパーカーにつき、先日静止画そして動画によるスパイ映像が公開されており、厳重にカモフラージュされた下には「すぐにでも発表されそうな」完成度の高いディティールを持つこともわかっています。
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そして今回、ユネス・デザインがデジタル上にてその「偽装」を剥がしてみたということになりますが、現在予想しうる範囲ではかなり精度が高い仕上がりを持つと言えるかもしれません。
フロントバンパーはレヴエルト風、そして両脇にはエッセンツァSCV12をイメージしたと思われる六角形のデイタイムランニングランプが光り、その上には細長いヘッドライト。
なお、ランボルギーニは設立当初こそモータースポーツに参戦しないという意思を貫いていましたが(フェラーリでその才能を発揮し、後にランボルギーニのV12エンジンを設計したジオット・ビッザリーニから”モータースポーツへの参戦によって、いかに企業が疲弊するか”を聞かされたからだと言われる)、前CEOであるステファノ・ドメニカリ氏(スクーデリア・フェラーリから移籍)時代からモータースポーツとの距離を縮めており、そして現ステファン・ヴィンケルマンCEO下では(2024年から)ル・マン24時間レースへの参戦を決めています。
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今後、ランボルギーニは「モータースポーツで得た経験や技術、デザインを」市販車へとフィードバック
さらにランボルギーニは、ここ最近「モータースポーツと市販車との境界を近づける」ともコメントしており、モータースポーツにて培った技術、そしてデザインを市販車へとフィードバックさせることも示唆しています。
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実際のところ、ウラカンSTO(これは前CEOによって企画されたスーパーカー)といったモータースポーツとの直接的な関わりをもつスーパーカーが発売されているほか、「市販車のプレビュー」とされたウラカン・スーパーフォトフェオEVO2も発表され(たしかにヘッドライトはウラカン後継モデルに反映されているように見える)、かつウラカン後継スーパーカーのデイタイムランニングランプがサーキット走行専用モデルであるエッセンツァSCV12そっくりということを見ても、ランボルギーニのいう「モータースポーツと市販モデルとの乗り入れ」には納得のできるところ。
そしてこちらはリアから見たウラカン後継スーパーカーの予想図。
やはり目撃されたプロトタイプの偽装をバーチャルにて”剥がした”ものですが、テールランプにはエッセンツァSCV12のものをはめ込んでいるようですね。
ただ、プロトタイプではテールランプとその周辺について厳重に隠されているためにディティールを知ることが難しく、よってこのレンダリングでのテールランプ周辺ははあくまでも「推測」の域を出ないもの。
ちなみにぼくは「ウラカン・スーパートロフェオEVO2」に近いテールランプが与えられるだろうと予想しています。
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なお、このウラカン後継スーパーカーにおいて特筆すべき点は「レヴエルトとの共通点が見られること」。
ランボルギーニは少し前まで、V12モデルと他モデルとの共通性を排除しており、たとえばフェラーリやポルシェでは当然のように行われる「ステアリングホイールなど内装パーツの共有」「サイドウインカーなど外装パーツの共有」も一切行わず、徹底してV12モデルを「孤高の存在」として扱う傾向があったものの、現在ではV12モデルとほかモデルとのデザイン的・機械的な共通性を進んで取り入れるという傾向も見られ、ここは大きく変わった部分ではないかと認識しています。
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