メルセデス・ベンツがマイバッハブランドより2つのワンオフモデルを発表予定。うち1台はAMG SLベース、「これまでとは異なる次元のスーパーメルセデス」に

｜　メルセデス・マイバッハは今後いっそう高級感を強め、ワンオフや少量生産限定モデルの対応にてブランドイメージをさらに高めることになるもよう　｜

ワンオフモデルの価格帯は「ベントレーを超え、ロールス・ロイスに」届くレベル

さて、メルセデス・ベンツは最高峰のラインアップとして「マイバッハ」ブランドを展開していますが、報道によると「オーダーメイド車両」の販売を拡大することでさらなる高みを目指そうとしている、とのこと。

これはメルセデス・ベンツの（匿名の）上級職者が語ったものだとして報じられ、「マイバッハは次のレベルに移行しようとしています、私たちはマイバッハをコーチビルドのスーパーメルセデスに変え、パーソナライゼーションを全く新しいレベルに引き上げるつもりなのです」というコメントが紹介されています。

メルセデス・ベンツはワンオフモデルの「マイバッハ」を2台公開予定

現在メルセデス・マイバッハが持つのはマイバッハ Sクラス、マイバッハ GLS、マイバッハ EQS SUVの3モデルですが、ここに「Myth（神話）」と「Legend（伝説）」が加わるといい、これらは特別な顧客が依頼する超高級な「1 台限りの」ワンオフモデル。※これらが正式名称であるかどうかは不明

このうちひとつはメルセデスAMG SLをベースにしたモデルだとされ、これはすでに（1年以上前）に予告されていたものです。

そして当時の画像だと伝統的なマイバッハグリル、リッチレッドの塗装、マイバッハパターンの黒塗装ボンネットが示されており、デザイン責任者のゴードン・ワグナー氏は、「洗練された贅沢な運転体験とデザイン体験を望む顧客に向けたクルマ」であるとコメントしています。

今のところ、このメルセデス・マイバッハSLがどんなクルマになるのかは全く不明ではあるもの、ティーザー画像の公開から1年以上も経過していること、「コーチビルドに世界に足を踏み入れる」と公言していることを考慮するに、このマイバッハSLは「通常のメルセデスAMG SLとは異なるボディ」を持つ可能性が高く、単にカラーやグリル、そしてホイール、さらには高級レザー内装といった”お決まり”の内容にとどまらない可能性が高いのかもしれません。

そしてメルセデス・マイバッハSLに続くもう一台はEVとなるようで、「ベントレーを超えてロールスロイスに近づく」「価格は”億”超え」「希少性、パフォーマンス、高級感に基づいて構築される」「自動運転ソフトウェアとハードウェアの改善にも努めており、急速充電を5分以内で実現することを目指している」ともコメントされており、つまりは超高級エレクトリックサルーンということになりそうですね。

メルセデス・ベンツは「ミトス」ブランドも始動予定

ちなみにですが、メルセデス・ベンツは少し前に「ミトス（Mythos）」なる少量限定車ブランドを立ち上げるとコメントしており、しかし現時点ではミトスブランドからは何ら発表がなされないまま。

ただし今回の報道では、マイバッハは伝説の300SLクーペにインスピレーションを得たガルウィングを有するスポーツカー、そして「究極の」 4ドア高級クーペ、さらにはEQSシューティングブレーク、ロングホイールベース2ドア、クーペとコンバーチブル含むいくつかの Gクラス、 ビジョン・ワンイレブンの生産も検討しているといい、（300SLのオマージュモデルはミトスブランドから登場すると言われていたので）どこかでミトスブランドとオーバーラップ、もしくはマイバッハにミトスが（まだ展開前ではあるものの）吸収されることになるのかもしれません。

なお、メルセデス・ベンツの最高技術責任者（CTO）マルクス・シェーファー氏はマイバッハの展開について以下のようにコメントしており、様々なプロジェクトが「実行中」とのことなので、そう遠くない未来に行われるであろう発表を待ちたいところですね。

結局のところ、メルセデス・ベンツのラグジュアリーに対する理解は、外出先で充実した時間を提供する究極の提供者であることです。CO2ニュートラル、ストレスネガティブ、レスポンスポジティブ、そして完全にユニークなクルマとなるでしょう。

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参照：Car and Driver