| 現時点でランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーのディティールの多くがスパイフォトや動画から判明している |
フロントは独自のフェイス、リアはレヴエルトにそっくりのデザインが与えられることになりそうだ
さて、現在チョコチョコとランボルギーニ・ウラカンの後継モデルが目撃されている状況ですが、今回はそういった目撃例をもとにドイツのカーメディア、オートビルドが予想レンダリングを作成し自社のインスタグラムにて公開することに。
いまのところ目撃されるプロトタイプは「びっしりと偽装用のシートが貼り込まれた」個体のみですが、その貼り込みがあまりに丁寧なため、むしろディティールがよくわかる状況となっており、そのために精度の高い予想レンダリングの作成が可能となっています。
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ランボルギーニ・ウラカン後継スーパーカーはどんなクルマに?
現時点ではこのウラカン後継スーパーカーについてわかっていることは多くはなく、ランボルギーニが公式に語っているのは「プラグインハイブリッドになる」「アウディR8とは決別し独自のプラットフォームを持つ」「ウルスPHEVと同じパワートレーンを積む」ということ。
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参考までにですが、近年のランボルギーニはいずれのラインアップについても「独自の車体、独自のエンジン、独自のトランスミッション」を積み、ラインアップ間での共有を行わなかったものの、ウラカン後継スーパーカーに関しては「トランスミッションはレヴエルト、パワートレーンはウルスPHEV」との共有を行う可能性が高く、新しい時代へと向かうことになりそうです。
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ただ、プラットフォームに関し、ウラカン後継モデルはレヴエルトと同じ「ミドシップ、PHEV」というパッケージングを持つことになると思われるものの、おそらくウラカン後継モデルとレヴエルトとの間での共有は「ナシ」。
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その理由はいくつかあるものと思われ、まず考えられるのは「コスト」の問題。
レヴエルトのカーボンファイバー製プラットフォームは非常に高価であり、これをウラカン後継モデルに転用することは(利益、販売価格の面で)難しく、ウラカン後継モデルとの共有によって得られるシナジー効果よりも、新しくウラカン後継モデル専用プラットフォームを新しく設計したほうが「全体的に見てコストが安くなる」のかもしれません。
そしてもうひとつは「排他性」の問題であり、レヴエルトの価値を維持し、かつ継続的に上げてゆくことを考えるならば、いかに自社内といえどもほかのクルマとの基本構造の共有を行うべきではなく、「シザースドア」がランボルギーニの代名詞でありながらもV12モデルにしか与えられないように、レヴエルトのプラットフォームもまた「ほかモデルへの転用は”許されない”」ということになりそうです。
一方、ウラカン後継モデルのデザインにはレヴエルトとの共通性も
一方で(近年の)ランボルギーニは各モデル間でのデザイン的共通性を拡大しており、以前は「V12モデルのデザインはV12モデル固有」であったものの、現在はその境界線が曖昧になっています。
もちろんこれは意図的なものであり、ブランディングを意識したものだと言えそうですね。
なお、ウラカン後継モデルのフロントバンパーには六角形のランプらしきものが確認でき、これはV12エンジンを搭載するサーキット走行専用ハイパーカー、「エッセンツァSCV12」から拝借したデザインだと思われ、こういった部分でも「V12モデルとの共通性」を確認可能。
ただ、興味深いのはウラカン後継モデルに対し、「Yアロー」を用いた(現在のランボルギーニのチーフデザイナー、ミッチャ・ボルカート氏が得意とする)フロントデザインが見られないことで、これはかなり「意外」な部分ではあるものの、もしかすると(上述のブランディング重視のデザインとは相反しますが)レヴエルトとの類似性を排除したかったのかもしれません。
一方でリアセクションはレヴエルトとの類似性が高く、おそらくはエンジンが露出するであろうエンジンベイ、トップマウントのエキゾーストパイプ、そして大きく露出したリアタイヤは(ディティールこそ異なれど)レヴエルトと多くを共有するところです。
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