| 今まではなかなか計画どおりに物事が運ばなかったようだが、カルマは方針や体制を一新して再出発 |
今後の展開には大いなる期待を寄せたいものだ
さて、米カルマ・オートモーティブが新型ピュアエレクトリックハイパーカー「カヴェヤ(Kaveya)」を発表。
カルマはもともと(アストンマーティン等のデザイナーとして活躍した)ヘンリク・フィスカー氏が興した「フィスカー」に起源があり、そのフィスカーが発売していた「カルマ」を設備ごと中国の万向集団が買い取ったもの(フィスカーは現在でも別に活動しており、実際にEV”オーシャン”を発売している)。
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そして買収後には社名を「カルマ」として新しく展開を行っているわけですが、数々の新車計画を発表しながらも「発売に結びつかない」といった状況が続いています。
カルマ・カヴェヤはこんなクルマ
そして今回、その体制をさらに一新して発表したのがこの「カヴェヤ」であり、デザインを担当したのは二代目ホンダNSXを担当したミシェル・クリステンセン、そしてこのプロジェクトを率いるのは新しく社長に就任したマーケス・マキャモン氏。
そしてマーケス・マキャモン氏は「カルマは過去10年間、山あり谷ありの経験を積んできました。私はカルマの真の潜在能力を発揮させるつもりです。そして今日はこの新型車であるカヴェヤを発表し、カルマをよりイメージの高いブランド、そしてアメリカの超高級車ブランドとして成功させるための第一歩を刻みます」とコメント。
このカルマ・カヴェヤには、536馬力の後輪駆動(FR)モデル、そして1,000馬力を超える全輪駆動(AWD)モデルの2種類が用意され、後者だと0-60マイルまでを3秒未満で加速するというので、相当に速いクルマということに。
なお、最高速は290km/h(おそらくはリミッター介入)、バッテリーパックは120kWh、一回の満充電あたりの航続距離は402kmだとアナウンスされています(10〜80%の充電時間は約45分)。
デザインはシンプル、そしてフューチャリスティックではあるものの、ある種のレトロさも感じさせる優雅な雰囲気を漂わせており、ヘッドライトは(フェラーリ・デイトナSP3やマツダ・アイコニックSPのように)表面パネルが可動するようですね(一番上の画像では、このリッドが開いている)。
キャビンは「ほぼガラス」。
フロントタイヤは275サイズという非常に太いサイズを持っています(ホイール径は19インチ、ブレーキはブレンボ製)。
カルマ・オートモーティブはさらなる新型車についても言及
そしてカルマはこのカヴェヤのほかにもギエセラ(Gyesera)と呼ばれるニューモデルについても触れており、こちらは「ツーリングセダン」となるそうで、パワートレーンは後輪駆動のカヴェヤと同じ536馬力のシングルモーター、そして航続距離は402km。
ギエセラは2024年第4四半期に発売されるそうですが、その前にはリニューアルしたレヴェロ(Revero)を2024年第3四半期に発売するといい、こちらはピュアEVではなく「プラグインハイブリッド」となるもよう。
カヴェヤ、ギエセラ、新しくなったレヴェロによってカルマのラインアップは刷新されることになり、しかしこれらはいずれも「販売台数が制限される」ようで、これ(限定商法)によって新生カルマはその価値を引き上げてゆくのかもしれません。
マーケス・マキャモンCEOは「私たちは他の自動車会社とは違う道を歩むつもりです。私たちはカルマ・ブランドを再導入し、優雅に年を重ねるように設計された車両ラインナップを提供します。私たちはまた、私たちのクルマを大衆から切り離すテクノロジーに投資し、ドライバーを第一に考え、テクノロジーを脇役として正当な位置に置く、新しいオーダーメイドの体験を創造します」とコメントしていて、今後は半年ごとに新製品やコンセプトを発表するとコミットしているので、しばらくはカルマから目が離せないということになりそうですね。
カルマ・カヴェヤのローンチイベントを収めた動画はこちら
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