| 内外装は未来的かつ高品質な仕上げを持ち、しかしその価格は1台1億2000万円以上 |
ガンサーワークスはシンガー・ヴィークル・デザインに次ぐ「神話」だと言っていい
さて、アメリカ西海岸を拠点にポルシェ911のレストモッドを行うガンサーワークスがその最新作を発表。
ガンサーワークスは993世代の911のみを対象としてそのカスタムを展開していますが、この「993スピードスター・リマスタード」は2021年のモントレー・カー・ウィークで発表された25台のみ限定のクルマであり、993世代の911では(ポルシェ自身が)製造しなかった”スピードスター”ボディを持つことが大きな特徴です。
この993スピードスター・リマスタードはテキサスの顧客の元へ
この鮮やかなブルーは「キャメロンブルー」と命名されており、ボディカラーのみではなくホイールやブレーキキャリパーにも採用されることで一種独特の雰囲気を醸し出しています。
もともとガンサーワークスの作品はレトロよりも未来志向のディティールを持つものの、こうやって車体の各パーツを同じ色でペイントすることによって「レンダリングの世界から抜け出てきたかのような」非現実感を表現しているかのようですね。
なお、ボディパネルはすべてカーボンファイバーにて再構築されており、前後フェンダーは大幅に拡大され、かつ全体的に段差を抑えることでツルっとした雰囲気に。
シート後方のスピードスターカバー、リアのダックテールスポイラーも独自の解釈によってデザインされており、ガンサーワークスしか持ち得ないルックスとなっています。
ホイールはセンターロックを採用し、ディスク面にはキャメロンブルー、しかしリム部分はポリッシュ仕上げ(ここが唯一レトロっぽいところでもある)。
ドアミラーは砲弾型、そしてステーはオブジェのようなデザインに。
この993スピードスター・リマスタードのインテリアはこうなっている
そして「ブルー」はインテリアにも反復されており、シート、ダッシュボード(ロワー)、ステアリングホイール、ギアシフターブーツ等はブルーのアルカンターラで覆われており、シートベルト、そしてマットもやはりブルー。
ダッシュボード、ステアリングホイールのスポーク、シートフレーム、センタートンネルなどはカーボンファイバー。
ステアリングホイールにはフロントリフター、そしてエンジンスターターボタンが配置されています。
搭載されるエンジンはロススポーツによってチューンされた4リッター・フラット6で、最高出力は435馬力、最大トルクは454Nm。
組み合わせられるトランスミッションはゲトラグ製の6速マニュアル(ガンサーワークスによってアップグレードがなされている)、そして車両価格は「ベースの状態で」85万ドル(現在の為替レートにて約1億2000万円くらい)に設定されています。
ガンサーワークスはほかにもこんなクルマを完成させている
ガンサーワークスは精力的にレストモッドを送り出し続けており、こちらはナナサンカレラっぽい配色を持つ993のレストモッド(クーペ)。
そしてこちらはもう一台の993スピードスター。
グリーンの993「ターボ」に・・・。
ブラックの993スピードスター。
こちらは驚くべきことにヴィジブルカーボンファイバーボディ。
参照:Guntherwerks