| カッレ・ロバンペラ・エディションのボディカラーはラッピングではなく「ペイント」仕上げ |
両者とも内外装全てにおいて「WRC」を主張、コレクターズアイテムとなるのは間違いない
さて、トヨタ・ガズー・レーシング(TOYOTA GAZOO Racing=TGR)が進化型GRヤリスをベースに一層過激な「GRヤリス RZ“High performance Sébastien Ogier Edition(セバスチャン・オジエ・エディション)、そしてGRヤリス RZ“High performance・Kalle Rovanperä Edition(カッレ・ロバンペラ・エディション)を公開。
現時点では価格情報について公開されていないものの、それぞれ限定台数100台にて販売されること、2024年春頃に全国のGRガレージを通じて抽選の申し込みを受付けることがアナウンスされています。
GRヤリス RZ“High performance セバスチャン・オジエ・エディションはこんなクルマ
これら2台のGRヤリスは東京オートサロンにてすでにお披露目されていたものですが、こちらはこれまでに8回のドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・オジエ選手、2年連続でのタイトルを手に入れたカッレ・ロバンペラ選手に敬意を表したモデルであり、豊田章男会長(モリゾウ)の「モータースポーツを通じて”より良いクルマを”」という想いが詰まったGRヤリスとなっています。
そこでまずはGRヤリス RZ“High performance セバスチャン・オジエ・エディションを見てみると、オジエ・エディションのボディカラーは新色の「マットステルスグレー」。
そしてボディサイドにはWRC優勝記念デカールが貼られ・・・。
ルーフには軽量なカーボンファイバー製ラリースポイラー。
ホイール(BBS製)にはセバスチャン・オジエ選手の出身国であるフランス国旗があしらわれ、ブレーキキャリパーは「ブルー」。
フロントグリルにもラジエターグリルの加飾入り。
リアハッチにはオジエ・エディションバッジが装着されます。
インテリアだとダッシュボードに記念プレートが取り付けられ・・・。
ステアリングホイールのステッチも「フレンチカラー」。
なお、面白いのは4WDモードに「モリゾウモード」「セバスチャンモード」が備わることで、前者は「トラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるため前後輪を直結」するモード、後者は「後輪にトルクをかけることで旋回性を向上させるため、後輪寄りの駆動配分」へと変化するモードなのだそう。
GRヤリス RZ“High performance カッレ・ロバンペラ・エディションはこんなクルマ
そしてもう一方の(2022/2023年にドライバーズタイトルを獲得した)カッレ・ロバンペラ・エディションにつき、同選手のヘルメットのカラーリングにインスパイアされたトライ(3)カラー仕様。
なお、このカラーリングはラッピングではなく「塗装」にて再現されているといい、つまりは相当なコストがかけられているということになりますね。
そしてカッレ・ロバンペラ・エディションのリアにはスワンネック式リアウイング(カーボンファイバー製)。
バックドアにはカッレ・ロバンペラ・エディション専用のバッジが取り付けられています。
こちらのブレーキキャリパーはレッド(こちらのホイールにはカッレ・ロバンペラ選手の出身国であるフィンランド国旗が入っていない)。
インテリアだとフィンランド国旗にも使用されるブルーが用いられ、4WDのモードセレクターには「ドリフトやドーナツターンを特異とするカッレ・ロバンペラ選手をイメージしたスライドコントロール重視の」ドーナツモード、「コーナー進入時にはリアを振り出し、脱出時にはフロントの駆動力を増加させる」カッレモードが装備されています。
両者ともおそらくは「安くはない」クルマであるのは間違いありませんが、「コレクターズアイテム」として高い人気を誇ることも間違いなく、価格に関わらず非常に高い抽選倍率となりそうですね。
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参照:TOYOTA