| EVにはEVの「攻め方」がありそうだが、タイヤへの負担もスゴそうだ |
タイカン・ターボGT「ヴァイザッハ・パッケージ」は4ドアではあるものの2シーターである
さて、ポルシェは先日タイカンのトップレンジ、「タイカン・ターボGT」を発表していますが、これはニュルブルクリンクにおいて、EVとしてはリマック・ネヴェーラに次ぐ二番目のラップタイム(7分7秒55)を誇り、「4ドア」というくくりだとガソリンエンジンまでを含めてなんと「一番」。※ラグナ・セカだとすべての市販車の中で最速のタイムを記録
実際のところ、その出力はポルシェの市販車史上最強の1,100馬力、そして0−100km/h加速も最速の2.2秒を誇ります。
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今回ポルシェはニュルブルクリンクの走行動画を公開
そしてポルシェは新型タイカン・ターボGTがニュルブルクリンクを走る「エビデンス」動画を公開していますが、ステアリングホイールを握るのはポルシェのテストドライバー、ラーズ・カーン氏。
EVは「停止状態からの最初のタイヤの1回転」から最大トルクを発生し、さらに変速機がなく(タイカンの場合はリアのみ2速トランスミッションを有する)、そしてとんでもなく重量があるといった「ガソリン車との相違」もあり、よってベストタイムを出すにはEVなりのドライビングスタイルがあるものと思われます。
ただしラーズ・カーン氏は開発ドライバーも務めるだけあってこのヘビー級のEVを自由自在に操っており、最速セクションのひとつであるコッテンボルンとシュヴェーデンクロイツでは早々に時速280キロを超え、上りと下りとが複雑に組み合わせられるフクスローレでも軽く255km/hに達することに。
そのほか、カルッセル通過後のタイトなコーナでも時速100キロ程度をキープするなど4輪トルクベクタリングを生かした高いコーナリング性能を見せ、メインストレートでは「いかにタイカン・ターボGTが安定しているか」を見せるためか時速275キロでステアリングホイールから手を離すという芸当も見せています。
そしてこのタイムに大きく貢献したのはタイカン・ターボGTに備わる強力無比なブレーキシステムであると考えられますが、このストッピングパワーに加えて強大なトルク、そして2.2トンを超える重量を考慮するに、タイヤに係る負担も相当なものであったことも想像に難くありません。
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参照:Porsche