Image:Porsche
| まさかポルシェがここまで過激なグラフィックをオプションで用意しようとは |
そしてこれを実際に選ぶ人がどれくらいいるのかはちょっと気になる
さて、新型ポルシェ・タイカン・ターボGTのカーコンフィグレーターが公開されたのでその内容を紹介してみたいと思いますが、内外装の選択肢、そしてオプションが「ポルシェにしてかかなり少ない」という印象です。
なお、今回試したのは(日本版がまだ公開されていないため)英国版カーコンフィグレーターで、選べるのはヴァイザッハパッケージ装着車両のみ、そして価格はオプション装着前で186,300ポンド(現在の為替レートでなんと約3520万円)。
ちなみに新型ポルシェ・タイカン・ターボGTにはほかのポルシェにはないちょっとクレイジーなオプションがあり、それは画像にて示されるとおりの大胆なグラフィック(デカール)。
ここでこのデカール含むオプションを見てみましょう。
新型ポルシェ・タイカン・ターボGTの外装にはこんなオプションがある
そこでまずは新型ポルシェ・タイカン・ターボGTのボディカラーから見てみると、標準オプションだとホワイト、ブラック、ボルケーノグレー、ペールブルメタリック、シェイドグリーンメタリック、そしてイメージカラーのパープルスカイメタリックの6色のみで、これはポルシェとしてはもっとも少ない部類かと思われます。
ただし「ペイント・トゥ・サンプル」にてカラー指定を行うことができ、ここでは112色ものボディカラーを選択可能(142万円くらいのオプション)。
このほか、自分のみの専用カラーを作れる「ペイント・トゥ・サンプル・プラス(325万円くらい)」もラインアップされていますが、なぜ標準ボディカラーがここまで少ないのかはちょっとナゾで、もしかするとポルシェは「ここまで高額なクルマを購入する人はツルシのボディカラーなぞ選ばないだろう」と考えているのかも。
そしてホイールは「21インチ ターボGT 軽量鍛造ホイール」のみで、仕上げについてはグレー、ブラック、シルバー、ゴールドの4色から選択でき、ブレーキキャリパーだと「ブラックペイント」も用意されないというシンプルさ。
そのほかドアミラーのペイントやドアハンドルのペイントに加え・・・。
おなじみのモデルネームレス / ボディカラー同色ペイント、リアの「PORSCHE」文字は2色から。
新型ポルシェ・タイカン・ターボGTには驚愕の外装オプションが存在する
そして新型ポルシェ・タイカン・ターボGTのオプションで驚かされるのはこの「デカール」。
現在は2種類用意されていて、まずはサイドとセンターにグラフィックが入るタイプ(16万円くらい)。
上から見るとこう。
そしてもうひとつはボディ全体に「Taycan」文字が入るタイプ(156万円くらい)。
両方とも「マットブラック」「ブラック」「ボルテージブルー」の3色から選択できます。
そのほかシャシーに関する選択は用意されておらず、ポルシェからぬオプションの少なさに驚かされます。
新型ポルシェ・タイカン・ターボGTにはこんなインテリアのオプションがある
そしてオプションが少ないのはインテリアも同じことで、インテリアの基本カラーはブラックのみ。
ただしGTシルバーもしくはボルテージブルーのアクセントを付与できるのですが、変更されるのは一部のステッチ、そしてドアオープナー、室内の「Turbo GT」の文字(数カ所にある)、シートベルトにとどまっていて、その変更内容は「間違い探し」といったレベルです(どこがどう変わったのか、コンフィグレーター上では判断が難しい)。
反対側から見るとこう。
そのほかポルシェ得意の「インテリアのあちこちをカーボンにしたりアルミにしたり」というオプションもほとんどなく(アルミペダルやカーボン製のサイドシルくらい)、とにかく選択肢が少ないのがこのタイカン・ターボGT。
たしかに911でも「GT3系」となるとオプションが限られてきますが、まさにそのノリでもあり、しかし「タイカン」の持つキャラクターとのギャップにはちょっと戸惑いを感じてしまう次第です(もしかすると、ポルシェはこのタイカン・ターボGTについて”さほど売れないだろう”と予想し、オプションを設定するコストを惜しんでいるのかも)。
参考までに、可能な限りたくさんのオプションを装着してゆくと総額で約3960万円程度となるものの、オプションが非常に少ないために車両本体価格からの上昇幅も小さく、やはりポルシェにしては「非常にレアな」部類かもしれません(ほかモデルだと、フルオプションとした場合には車両本体価格からゆうに1000万円程度アップしてしまうことも珍しくはない)。
新型ポルシェ タイカン ターボGTのカーコンフィグレーター ダイジェスト動画はこちら
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