| スガラボ Vは高価ではあるものの、それ以上の深い満足感を得られることは間違いない |
これだけ顧客とスタッフとのコミュニケーションが密なレストランもなかなかないだろう
さて、久しぶりにルイ・ヴィトン併設レストラン、スガラボ V(ヴィー)へと行ってきたのでその様子を紹介したいと思います。
このスガラボ Vはルイ・ヴィトン・メゾン大阪御堂筋の7Fに位置しますが、完全紹介制となっており、紹介がないと予約不可。
もちろん完全予約制となっていて、コースは1種類のみ、そして提供開始はすべての来客に対して同時に行われます。
ちなみにスガラボ Vのエントランスは同じ階にあるルイ・ヴィトンのカフェ「LE CAFE V」の横にあるのですが、一見してそれとわからないようになっていて、「積み上げられたトランク」が横にスライドすることでレストランへの入口が出現するわけですね。
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今回、スガラボ ヴィーではこんな料理をいただいてきた
そこでスガラボ Vの席につくとこんな感じでメニューが用意されています。
ナプキンホルダーはルイ・ヴィトンのマスコット、「ヴィヴィエンヌ(いろいろなカラーがある)」。
すべての食器類にはゴールドのアクセントが付与されており、ルイ・ヴィトンをモチーフにしたものも。
そして一品目は「千歳 松浦農園のゴールドラッシュ」を用いたコーンスープ。
二品目は大阪・八尾は松岡さんの手による枝豆を使用したグジェール。
ちなみにワインのペアリングも用意されており、こちらはかなりなレアなワインを提供してくれ、そして(ペアリングの)リストにはないものであっても「いいものが手に入れば」サプライズにて追加で提供してくれます(もちろんそのワインの背景、その料理にあわせて選択した理由も説明してくれる)。
こちらがウワサの「SUGALABO米」。
三品目は「多田さんの二四ヶ月熟成 ベルシュウ」。
薄く切った生ハムの下には、このSUGALABO米を生ハムで包んだお寿司のようなものが隠れています。
ちなみにスガラボ Vでは定期的にメニューを入れ替えていますが、この生ハムは「定番」となっているようですね。
四品目は淡路産のオコゼにオシェトラキャビア。
滋賀・安雲川産の鮎に岡山 富士麺ず工房によるパスタ、そしてガスパッチョ。
なお、今回は夏真っ盛りということでさっぱりとした料理が多く、そして爽やかなレモン風味の味付けが多いようです。
そして使用する食材については可能な限りこうやって直接見せ、そして詳細にわたる説明を行ってくれます。
こういった丁寧な説明、そして最適な状態で料理を提供するという目的もあり、「全席同時に食事がスタート」となるわけですね。
なお、シェフやソムリエ、スタッフの方々がフレンドリーに接してくれ、食材や調理方法などについても様々な質問に応えてくれます。
そしてこちらは徳島 宍喰産の伊勢海老に祇園・むら田のごまを使用したソース、そしてごまをふりかけたもの。
ちなみにキッチンは「フルオープン」であり、調理の様子を見ることができ、視覚的にも楽しむことができると思います。
佐賀・有明海産のマナガツオに十勝「森浦さんの雪室熟成きたあかり」。
世界中からさまざまな食材をセレクトするばかりか、それらを高度な技術でくみあわせるところにSUGALABO Vの真髄があると言えそうです。
フランスはシャラン鴨に和歌山産イチジク。
おなじみ(名物)となる「シメ」のスガラボ V特製カレー(スガラボ Vで使用された様々な食材を用いて煮込んだ逸品である)。
デザート一品目は和歌山 善兵衛農園のバレンシアオレンジを使用したシャーベット(下の方にコンフィチュールが入っている)。
デザート二品目は山梨の興隆園 一宮水密を使用した・・・。
ジェラート。
そして最後にはハーブティーに・・・。
(大阪ということで)たこ焼きに見立てたチョコレートに焼きたてマドレーヌ(このマドレーヌ、そして別途パウンドケーキをお土産として持たせてくれる)。
ちなみに今回は誕生日のお祝いとしての利用であったのですが、事前にリクエストしておくとこんな感じでケーキも用意してくれます(プレートに描く文字も指定できる)。※この時点でお腹パンパンでケーキを食べることができず、持ち帰らせていただいた
まさに「至れりつくせり」の行き届いたサービスがありがたく(料理の量も状況に応じて調整してもらえる)、料理を味わうだけではなくそれを作る過程を見たり、また食材や調理方法を知ることができたり、その食事にかかわるすべてを理解し楽しむことができるのがこのスガラボ Vであり(なによりスタッフ全員がすべての客に楽しんでもらい満足してもらおうと考えているのがよくわかる)、高価ではあるものの十分にその価値がある、とも考えています。
スガラボ Vへと行ってきた際の動画はこちら
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