| 現時点でメルセデスAMGピュアスピードの価格は非公開、しかし恐ろしく高価なのは間違いない |
AMG Oneとは異なり「ベース車両」が存在するため、メルセデス・ベンツの財務状況を健全にするためには大きく貢献するだろう
さて、メルセデス・ベンツはコレクター向けの少量生産シリーズ「ミトス」第一号として今年5月に「ピュアスピードコンセプト」を発表していますが、今回その開発中の画像を公開し、順調に発売に向けて進んでいることをアナウンスしています。
このモデルはメルセデスAMG SL63をベースにしており、しかし見ての通り「スピードスター」形状を持っていて、さらにこのクルマを特別たらしめているのは「F1スタイルのハロ形状を持つコクピット(このハロは車体の剛性確保のためにも一役買っているようだ)」。
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メルセデス・ベンツの少量限定ブランド「ミトス」第一号、AMGピュアスピード発表。限定250台、F1、ル・マン、タルガ・フローリオ、ミッレミリアなどの歴史が凝縮される
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メルセデスAMG ピュアスピードには専用の「ヘルメット」が付属
見ての通り メルセデスAMG ピュアスピードのフロントウインドウは「最小限」であり、よって乗員はモロに走行風を受けることになりますが、これにはマクラーレン・エルバのようなAMMS(乗員に直接風が当たらないようにするためのデバイス)が装備されず、かわりに「特別に設計された空気力学的に最適化されたヘルメット」が付属しています。
メルセデス・ベンツは「この息を呑むような」美しいスピードスターの性能数値をまだ明らかにしていませんが、それが何であれ「トップクラスのスペックを誇る」のは間違い無いものと思われ(フロントはニュル最速のハイパーカー、メルセデスAMG Oneをモチーフにしたもので、それに見合った性能が与えられているはずである)、それを確実なものとするために現在開発の最終段階に突入し、北イタリアから(高速コースで有名な)ナルドサーキットへと向かう様子を公開しているわけですね。
現在メルセデス・ベンツはさまざまな要素をテストしており、AMGピュアスピードを「ずっとガレージに保管する」コレクター、あるいはフルオープンエアのメルセデスAMGがサーキットにてどのような感じなのかを知りたい本格的な愛好家であれ、あらゆるタイプのオーナーがこの車両を存分に楽しめるようにセットアップを行っている最中なのだそう。
なお、興味深いことにこのプロジェクトのパートナーはピニンファリーナで、つまり車両デザインには「あの」ピニンファリーナが参画しているということになりますが、それもまたこのメルセデスAMG ピュアスピードの価値を向上させるためのひとつの手法なのかもしれません。
ちなみに限定台数はわずか250台にとどまり、これはメルセデスAMG Oneよりも少ないばかりか、フェラーリの限定モデル(スペチアーレやイコーナシリーズ)に比較しても少ない部類の数字であり、メルセデス・ベンツがいかにこの「ミトス」を希少な価値あるものにしようとしているかがかわります。
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参照:Mercedes-Benz