Image:TOYOTA
| トヨタはこのクルマにおいて、ある意味「セリカの復活」を示唆しているのかもしれない |
そしておそらく、このGR86は多くの人が発売を待ち望んでいる仕様でもあるだろう
さて、トヨタがSEMAショーに向け「GR86にGRカローラのパワートレーン(3気筒エンジンと4WDシステム)をスワップした」カスタムカーを製造していたことはすでに知られていましたが、今回ついにその詳細が明かされることに。
トヨタはこのクルマについて「パフォーマンス、ノスタルジア、そしてラリーの未来へのコミットメント」を証明するものだとコメントしており、ホワイトにレッド、グリーンのカラーリングはもちろんセリカGT-Four WRCカーに敬意を表したもの。
なお、カラーリングのみではなく、リアウイングもまたセリカGT-Four WRCカーに近い形状を持っており、ここは往年のファンを泣かせるところかもしれません。
-
トヨタがSEMAに向け「GRカローラのドライブトレーンをGR86へと移植し」現代版セリカGT-FOURを製作中。11月にはGR86のターボ四駆バージョンを見ることができそうだ【動画】
| 実際のカラーリングにはぜひ「カストロール」を期待したい | もともと前輪を駆動することを想定していないGR86を4WD化するには相当な苦労が伴うもよう さて、トヨタが今年のSEMAショーにて展示す ...
続きを見る
GR86にGRカローラのパワートレーンをスワップするのは「非常に困難な作業」である
なお、もともとGR86は「高さの低い」ボクサー4エンジンを搭載し、後輪駆動のみを提供するよう設計されていて、よってこれに「高さのある」1.6リッターターボチャージャー付き3気筒エンジンを押し込むことは容易ではなく、実際に「カスタム仕様のサブフレーム」を製作しこのエンジンを押し込むこととなったのだそう。
さらには(前輪の駆動が想定されていない)GR86のフロントホイールを駆動するためにGRカローラのパーツを流用しつつもハブを改造するなど多くの工程を要しており、しかしその成果はご覧の通り「眼をみはるような素晴らしい出来栄え」に。
GRカローラから移植されたエンジンは「そのまま」つまり304馬力を発生するそうですが、トヨタはこれに「簡単なチューニングを施すことでさらなる性能向上が可能」だと認めており、将来的になされるであろうチューンに備え「強化インタークーラー、強化オイルクーラー、レース用ECU(点火、燃料供給、ブースト制御の強化)」がすでに組み込まれているのだそう。
さらにはホワイトのホイールにフロントのライトポッド、レッドのマッドフラップなど「雰囲気満点」の装備に加え、インテリアだとレース用シートと6点式ハーネスを備えたストリップ仕様。
トヨタのマーケティング責任者、マイク・トリップ氏は「このカスタムカーは、GRファンとトヨタのラリーファンのために作りました。これは、私たちの過去の成果と、世界ラリー選手権(WRC)がアメリカに再上陸する可能性を祝うために実現したファンタジーカーです」とも述べており、ある意味ではトヨタの今後を示唆するモデルだとも考えられます。※現時点ではなんらかの名称が与えられていないが、ぜひカッコいい名前を付与して欲しいものである
GR86にGRカローラのパワートレーンを押し込んだカスタムカーを紹介する動画はこちら
合わせて読みたい、トヨタ関連投稿
-
GR86とBRZとの関係性に異変が発生。今年前半の販売においてGR86は41.9%増、しかしBRZは43.7%減。ボクはこの差の理由についてこう考える
| ここ最近のトヨタはGRモデルの拡充などスポーツカーイメージを高めているが、一方のスバルはSUVイメージが色濃くなっている | スバルについてはWRX STIを廃止したことが大きな痛手になったのだと ...
続きを見る
-
トヨタがSEMAに「ランドクルーザーのピックアップ」を出展すると発表。C/Dピラーを切り取りフロントウインドウ以外は「ガラスレス」のタフなクルマに
| トヨタは毎年SEMAに対しなみなみならぬ注力を行っている | 今年の目玉は「旬」なランドクルーザー さて、最近はあまり日本で話題に上らなくなったSEMAショー(アフターマーケットパーツの見本市)で ...
続きを見る
-
北米でもランクル祭り。トヨタが公式にランドクルーザーのカスタムカー「FJブルーザー」、そしてFJクルーザーの原型となったレトロクルーザーをSEMAに展示
| 北米のトヨタは毎回やることのレベルが他の国とは全く異なる | ランドクルーザー250は北米だと「3年半ぶりのランクル導入」となり、現地では期待が高まる さて、トヨタがSEMAに展示するランドクルー ...
続きを見る