トヨタがSEMAに向け「GRカローラのドライブトレーンをGR86へと移植し」現代版セリカGT-FOURを製作中。11月にはGR86のターボ四駆バージョンを見ることができそうだ【動画】

｜　実際のカラーリングにはぜひ「カストロール」を期待したい　｜

もともと前輪を駆動することを想定していないGR86を4WD化するには相当な苦労が伴うもよう

さて、トヨタが今年のSEMAショーにて展示するために「GR86にGRカローラのパワートレーンを移植し、現代版セリカGT-FOURを作ろうとしている」という話題。

このSEMAショーは毎年ラスベガスにて開催されるアフターマーケットパーツの見本市ですが、「アフターマーケットでのパーツを使用してそのクルマがカスタムされる＝そのクルマの人気が盛り上がり、人気が長く続く」ことにも直結するため、一部の（自社のクルマの改造を許容する）自動車メーカーはこのショーを非常に重要視しています。

トヨタはチューニングショップとのタイアップにて現代版セリカGT-FOURを製作

そして今回、フォーミュラDの公式フォトグラファーにしてユーチューバー、ラリー・チェン氏が一本の動画を自身のYoutubeチャンネルへと公開しており、それによると「トヨタがGRカローラのパワートレーンをGR86へと移植するようにチューニングショップへと依頼した」。

そしてそのチューニングショップがこの動画の舞台となっているエヴァーシブ・モータースポーツなのですが、トヨタはこれまでにも様々な車両をSEMA向けに制作しており、しかし諸々の事情からか自社でそれを作ることはせず、これまでの例であっても現地のショップへとカスタムを依頼しているわけですね。

かくしてエヴァーシブ・モータースポーツは（おそらくはトヨタから提供されたであろう）GRカローラからエンジン含むパワートレーンを取り外し・・・。

現在それをGR86へと移植している最中ということになりますが、これが完成すればGR86の「ターボ四駆」が実現し、たしかにそれは現代版セリカGT-FOURともいえるクルマなのかもしれません。

実際にトヨタはエヴァーシブ・モータースポーツに改造を依頼する際、「セリカなど、過去のラリーカーに敬意を表したクルマを作りたい」とコメントしたそうなので、もしかするとボディカラーも往年のラリーカーを連想させるような（カストロールのような）カラーリングへと仕上げられる可能性もありそうです。

かくしてエヴァーシブ・モータースポーツはGRカローラの3気筒ターボエンジン（G16-GTS）、6速マニュアル・トランスミッション、4WDシステムを組み込むことになりますが・・・。

当然ながらGR86は全輪駆動を想定した設計がなされていないので、その作業は困難を極め、フレームを切った貼ったしたうえにサスペンションも一部ワンオフパーツを使用して組み直され、ハブについてもカスタム品が使用されているとのこと。

SEMAの開催は11月ですが、おそらくそれまでにも製作状況をレポートする動画が公開されるものと思われ、続報を待ちたいところですね。

トヨタの依頼にてGRカローラのパワートレーンをGR86へと装着してゆく動画はこちら

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参照：Larry Chen