Image:Audemars Piguet
| CEOが変われどもオーデマ ピゲはサブカルチャーと近い距離を保っている |
ただしちょっと「アート」寄りに、そしてアンニュイな色合いに
さて、雲上腕時計メーカーのひとつ、オーデマ ピゲが新作そして限定腕時計「AP×CAWS WELCOMES A 'COMPANION'」を発表。
これは見ての通り、ニューヨークを拠点とするアーティスト「カウズ」とのコラボレーションによるシリーズで、ケースサイズは43ミリ、ケース素材はチタニウム、そして腕時計の中心には「コンパニオン」が配置されるという一本であり、時間と分は「文字盤のアウターを回転する三角形」にて示されます。
なお、このコラボレーションは「オーデマ ピゲの好奇心と文化界との継続的な対話を強化」するもので、カウズの「可能性の限界を押し広げる実験的なプラットフォーム」としてのコンパニオンとの価値観の一致から誕生することとなったのだと紹介されています。
このコラボレーションの一環として、私たちは時計製造技術の限界を押し広げ、キャラクターを中心に据え、ムーブメントの周囲に新たな時間と分の表示システムを組み込んだ壮大なデザインを作り上げました。
オーデマ ピゲ研究開発部門ディレクター ルカス・ラッジ
オーデマ ピゲ×カウズ 「ウエルカム ア コンパニオン」はこんな腕時計
そこでこのオーデマ ピゲ最新作「ウエルカム ア コンパニオン」につき、「文字盤」「ケースバック(から見えるムーブメント)」両方にカウズの美学を取り入れた意欲作。
カウズの作品には「Dissected companion(解剖コンパニオン)」なるものが存在しますが、この作品へのオマージュとして”心臓を表すかのように”トゥールビヨンが配置されています。
ちなみにこのコンパニオンは「目がバツ印」となっていることがデザイン的な特徴ですが、なんとベゼルとケースを固定するビスのヘッドも「X」へと変更されており、これはオーデマピゲとしては非常に珍しい対応かと思います(かつて、ヘキサボルトを使用したことがあるが、それ以外の変更例は思い出せない)。
Image:Audemars Piguet
なお、コンパニオンはチタン製、そしてベセルやスケルトンダイヤルのパーツは「サンドブラスト」、コンパニオンの一部とダイヤルプレートはサンバースト(ブラシ仕上げ)。
ケース本体にもサンドブラストにポリッシュが組み合わせられ、「コンセプト」ケースをさらに立体的に見せていますね。
Image:Audemars Piguet
なお、搭載されるムーブメントは新開発の手巻き式ムーブメント「キャリバー2979」で、ダイヤル側の6時位置にトゥールビヨンを配置し、上述のとおり「時間と分」をダイヤルの外周に表示するため、文字盤の中央における表現の自由度が格段に向上することに。
さらにケースバックにも「XX」「KAWS」の文字があり、一層の特別感が表現されています(刻印を見るに、250本のみが製造されるようだ)。
Image:Audemars Piguet
ストラップはテキスタイル調の加工がなされたカーフスキン(ステッチ入り)、カラーはライトグレー(ダークグレーのカーフストラップも付属し、インターチェンジャブル機構の採用によって容易にストラップの交換ができる)、バックルはチタン製。
Image:Audemars Piguet
ちなみに今回のオーデマ ピゲ×カウズ 「ウエルカム ア コンパニオン」の発売に合わせ、”オーデマピゲ本社の上に座るコンパニオン”が座る姿が「アーティストとマニュファクチュールの緻密な職人技へのコミットメントを象徴」としてフィギュア化され、100体のみが発売されるのだそう。
Image:Audemars Piguet
Designed in collaboration with the New York-based artist KAWS, this new 43 mm limited edition Royal Oak Concept Tourbillon "COMPANION" with peripheral time display explores new creative territories. https://t.co/25Y4MeGGGI#APxKAWS pic.twitter.com/ylztR2H0fu
— Audemars Piguet (@AudemarsPiguet) November 19, 2024
あわせて読みたい、オーデマピゲ関連投稿
-
「ロレックス、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ・・・。高級機械式腕時計の相場が下がり続け、2年で23%下落」。ボクはその理由をこう考える
| 一方、腕時計すべてが下がっているわけではなく、オメガ、カルティエは上昇傾向 | ロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲは「流通しやすい価格」の範囲を超えてしまった さて、ブルームバーグによる ...
続きを見る
-
オーデマピゲが「暗闇で発光する」カーボンケースを持つ「ロイヤルオーク コンセプト」新作を発表。開発に5年をかけた「クロマ フォージド テクノロジー」採用
Image:Audemars-Piguet | オーデマピゲは腕時計のケースにはじめて鍛造カーボンを採用したメーカーである | その後も革新的な素材、加工技術の開発に挑み続ける さて、オーデマピゲが新 ...
続きを見る
-
オーデマ ピゲ ロイヤル オーク オフショア クロノグラフを予約してきた。ボク史上初のゴールドケースのロイヤルオーク、アンニュイな低コントラスト仕様
| すでに予約中のオーデマ ピゲ ロイヤルオーク クロノグラフも待機中だが、そちらはいつ来るかわからない | ボクが一番好きな腕時計、それはオーデマ ピゲ ロイヤル オーク オフショア クロノグラフで ...
続きを見る
参照:Audemars Piguet