Image:Audemars-Piguet
| オーデマピゲは腕時計のケースにはじめて鍛造カーボンを採用したメーカーである |
その後も革新的な素材、加工技術の開発に挑み続ける
さて、オーデマピゲが新作「ロイヤルオーク コンセプト スプリットセコンドクロノグラフ GMT ラージデイト(Ref. 26650FO.OO.D353CA.01、価格はASK)」を発表。
オーデマピゲでは今年からCEOが(化粧品業界から移ってきた)女性に替わっていると報じられていて、よってこれまでの「(マーベルとのコラボのような)サブカル的」展開が見られなくなると想像でき、「より視覚的なエレガントさや高級感を追加したラインナップへと移行する」と言われています。
そんななか発表されたのがこの新作ですが、これまでのオーデマピゲの製品にはない「クロマ フォージド テクノロジー カーボン ケース」を採用していて、この特許取得済みのケース素材はフォージド(鍛造)カーボンファイバー、しかしそこへ発光顔料を練り込んだもの。
よって暗闇の中ではこんな感じに(ケースがマーブル状に)光ります。
オーデマピゲ ロイヤルオーク コンセプト スプリットセコンドクロノグラフ GMT ラージデイトはこんな特徴を持っている
そこでこのロイヤルオーク コンセプト スプリットセコンドクロノグラフ GMT ラージデイトをもう少し詳しく見てみると、ケースサイズは43ミリ、ベゼルはブラックセラミック、オープンワークの文字盤を持ち、アワーマーカーはホワイトゴールド、クロノグラフ針とスプリットセコンド針、リュウズガードはチタン製。
ストラップはチタン製APフォールディングクラスプを持つ「ブルーとブラックのラバー」、交換用として「ブラックとブルーのラバー ストラップ」も付属します。
リューズ、プッシュピースに加え・・・。
ケースバックもブラックセラミック製。
スケルトンバックから覗くのは「キャリバー4407(パワーリザーブ70時間)」。
ガード類はマイクロブラスト仕上げのチタン製。
このクロマ フォージド テクノロジー(CFT)はオーデマ ピゲの R&D ワークショップにて開発されたといい、湿気、熱、衝撃に対して前例のない耐性を持つ、とされています。
なお、オーデマピゲは2007年に「腕時計業界に最初に鍛造カーボンファイバーを導入したブランド」であり、この分野については相応の自負を持っているということになりそうですが、この「クロマ フォージド テクノロジー カーボンファイバー」はもしかするとほかの通常ラインにも使用されることになるのかもしれませんね(あるいはこの”コンセプト”のように、フラッグシップにのみ用いられるのかも)。
参考までに、ベル&ロスはケース全体が発光する「BR-X5グリーンラム」を発表していますが、これら発光素材は紫外線つまりブラックライトの下でもその光を放つこととなり、よってクラブ等で威力を発揮することになり、今後「パーティーピープル向け」として同様の仕様を持つ腕時計が多数登場する可能性もありそうです。
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ロイヤルオーク コンセプト スプリットセコンドクロノグラフ GMT ラージデイトを紹介する動画はこちら
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参照:Audemars-Piguet