| 現在では複数社が同様のサービスを開始しており、今後はさらにこの動向が拡大するものと思われる |
気になるのはコストではあるが、従来の「ペイント」に比較するとデザインと実現にかかる時間が大幅に短縮されていそう
メルセデス・ベンツが車両カスタマイズの新時代を切り開く「ピクセルペイント(PixelPaint)」技術を発表し、オーダーメイドの塗装がさらに進化することになったとアナウンス。
そしてこの新技術を用い、ドイツのシンデルフィンゲン工場に新設された「マヌファクトゥーア・スタジオ」において、顧客の個別ニーズに応えるサービスが提供開始されることについても言及されています。
PixelPaint技術とは何なのか
この「ピクセルプリント」は、インクジェットプリンターの技術を応用した革新的な高解像度塗装プロセスで、この技術により、複数の色を使用したカスタムデザインを車体に直接塗装することが可能になりますが、従来の塗装方法と比べ、より高精度かつ複雑なデザインを簡単に再現できるのが特徴です。
メルセデス・ベンツはこの技術を「最高精度で高品質な塗装を可能にする画期的なプロセス」と称していますが、これによって顧客は個性豊かなパターンやデザインを愛車に施すことができ、その可能性は事実上無限というわけですね。
参考までに、もう少し簡素なものではありますが、BMWも同様の技術の導入をアナウンスしており、これによって今までにはない複雑なデザインが可能になったとされています。
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簡単に言うと、「紙の上に、絵の具と筆を用いて絵を描くと、色ごとに絵の具と筆の切り替えが必要で、更にそれほど細かい線を描けないが、レーザープリンターではそういった手間なしに、精緻な、そして写真のような絵をフルカラーで再現できる」のと同様だと思われます。
なお、この新しいスタジオでは1日20台に「プリント」でき、そしてこのサービスを注文した顧客は自身のクルマにペイントがなされる様子を直接見るとができるといい、なかなかに魅力的なサービスだと言えそうですね。
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