インドネシアのトヨタ法人が「ハイラックス・チャンプ」をベースに3列7人乗へと独自にカスタムした魅力的なSUVを発表。なお価格は「4億」ルピア（日本円で383万円）

｜　ハイラックス・チャンプは「ユーザーが自在にカスタム可能な」車両である　｜

おそらくは今後も様々なカスタム仕様が登場することとなるだろう

さて、インドネシアのトヨタ正規ディーラー、トヨタ・アストラモーターが同市場向けにハイラックス・チャンプをベースにした3列シートのSUVを提供すると発表。

このハイラックス・チャンプ（現地ではハイラックス・ランガ）はもともと「半完成」状態で販売され、そこに消費者が思い思いのユニットを組み合わせることで「完成車」に組み上げるという新しい概念を持つクルマですが、今回リリースされるバージョンは現地のショップとのタイアップによって実現したもので、「3列シート、7人乗り」というレイアウトが特徴です。

Memang gak ada yang bisa kalahin fleksibelnya Toyota Hilux Rangga, dikonversi jadi apa aja bisa!

Toyota Friends, kalau kamu dikasih All New Toyota Hilux Rangga mau diubah jadi apa?#ToyotaIndonesia pic.twitter.com/Ej0wVTUo19

— Toyota Indonesia (@ToyotaID) December 5, 2024

このハイラックス・チャンプのデザインはなかなかに魅力的

このショップは「ニュウ・アルマダ」だと説明されており、同社はバス用のボディを製造してこの魅力的なクルマを作り上げていますが、Bピラー以降はすべて再設計され、バス用のボディは（もともとのハイラックス・ランガが持つ）デザインテイストにぴったりマッチ。

よって「ショップによるコンプリートカー」ながらも、（トヨタの正規ディーラーが販売するだけあって）デザインや品質上の違和感はなく、リアには大きなテールゲートに「ランガ」のロゴ、そしてシンプルなデザインの縦型テールライトが配置されています。

Mewujudkan semangat Hari Nusantara, Toyota All New Hilux Rangga SUV hadir sebagai simbol ketangguhan yang melintasi alam Indonesia. Dengan perpaduan inovasi dan jiwa kebangsaan, siap menemani perjalanan kamu menjelajahi negeri. #ToyotaIndonesia #AllNewHiluxRangga pic.twitter.com/mczi0eUkhC

— Toyota Indonesia (@ToyotaID) December 13, 2024

さらに屋根部分を高く、加えてルーフレールを装備して拡張性を高め、車体下部には未塗装のプラスチック製クラッディングを用いることで実用性にも配慮し、6本スポークの黒いアルミホイールがタフさに加えて都会的な印象を与えているようですね。

インテリアでは後部に2列のシートを追加し、2+3+2のレイアウトを採用していますが、今回公開されたプロトタイプではレザー調の素材とリクライニング機能が確認でき、豪華さと実用性とを併せ持つのかもしれません（ただし3列シート後部のスペースはかなり小さい）。

なお、こういった改造が可能となるのはハイラックスやフォーチュナーと同様、IMVラダーフレームシャーシを採用しているからで、そのため「上モノ」を自由に設計できるということに。

搭載されるエンジンは139馬力あるいは150馬力の2.4リッター・ターボディーゼル、トランスミッションには5速マニュアルまたは6速オートマチックが組み合わせられています。

気になる価格はMTモデルで「4億ルピア」に設定され、「億」と聞くと驚くものの、現在の為替レートにて日本円に換算すると380万円くらいという値付けです。

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