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フォルクスワーゲンがついに「待望の」ID. Every1を発表。価格は300万円以下、タイムレスなデザインに使い勝手の良いインテリアで攻勢をかける

フォルクスワーゲンがついに「待望の」ID. Every1を発表。価格は300万円以下、タイムレスなデザインに使い勝手の良いインテリアで攻勢をかける

Image:Volkswagen

| 発売はいまから2年後であるが、できるだけ早く発売せねばジワジワと市場を侵食されてしまうことに |

EVならではの設計によって使いやすさを追求、都市生活者に焦点を当てる

さて、フォルクスワーゲンが先日よりティーザーキャンペーンを展開していた新型EVコンセプト、「ID. Every1(エブリワンと発音するのだと思う)」を公開。

サイズ的にはUp!とポロの間に位置するコンパクトEVで、一回の満充電あたり250km以上もの走行が可能であると紹介されています。

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低価格帯EVは「急成長市場」

フォルクスワーゲン ID. Every1の市販モデルは2万ドル(現在の為替レートでは約300万円)に設定されると言われていますが、この「2万ドル」以下のセグメントはいまもっとも”熱い”とされており、ここがホットになったのは中国製の安価なEVが大挙して欧州へとなだれこんだからなのかもしれません。

そして盛り上がる市場に対するフォルクスワーゲンの回答がこのID. Every1ということになりますが、94馬力のエレクトリックモーターを備え最高速度130km/hというスペックを持ち、しかし市販されるのは(ID.2の発売1年後となる)2027年。

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全長3,880mmというコンパクトなクルマではあるものの、より全長の長いポロよりも広い室内を持つとされ、305リットルという広大なスペースも「Up!とポロの中間」。

このスペースを実現できたのはVWが新しく開発したMEB”フロントドライブ”プラットフォームの採用によるもので(現在のID各モデルはすべて後輪駆動ベース)、その新しさを示すかのように「これまでのフォルクスワーゲン車」とは異なるデザインを採用しています。

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そしてこのデザインの大きな特徴は「初代ゴルフ」に見られた平面的なフロントウインドウを現代風に解釈していることで(ヘッドライトもそうなのかもしれない)、あえて最新の、そして未来的なデザインを採用しないことによって「時間が経過しても古く見えない」タイムレスなデザインを標榜しているように思えます。

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フォルクスワーゲン
VWは次期ID.3とID.4にて大きな変化を取り入れ、デザインは「昔のVWっぽく」。加えて内装にも変化がもたらされ、より高級、しかし冷たさを排除しフレンドリーなデザインへ

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インテリアでも「タイムレス」をそこかしこに感じることができ、もっとも大きなところでは「ステアリングホイール上に配置される物理ボタン」。

そして計器類はダッシュボードに埋め込まれる形となり「主張しない」スタイルを採用しているようですね。

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Image:Volkswagen

一方で拡張性や使い勝手が最大限に考慮され、購入後には「アプリ」の追加によりオーナー各自がクルマの機能を拡張できるほか、ダッシュボードの助手席側にある”ユーティリティレール”には、乗員がタブレットやテーブルを取り付けることができるといい、センターコンソールには前後にスライドする伸縮可能なトレーが搭載されることに。

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Image:Volkswagen

さらには豊富なシートアレンジを備え、様々なユーザーの様々なライフスタイルに対応する仕様を持っていて、いざ発売となれば大きな話題を呼び、フォルクスワーゲン復活ののろしとなるのかもしれませんね。

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参照:Volkswagen

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