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フェラーリ296スペチアーレの「フィオラノ・サーキット」ラップタイムは「フェラーリのロードカーでは歴代2位」。そもそもフィオラノ・サーキットとは?そしてランキングは?

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| フィオラノ・サーキットのラップタイムをランキング形式にて「ロードカー」「F1」「レーシングカー」別に紹介 |

やはり「XX」プログラム車両は別格の速さを誇っていた

さて、フェラーリが新型車を発表する際、必ずといっていいほど同時にリリースするのが「フィオラノ(フィオラーノ)・サーキットのラップタイム」。

フィオラノ・サーキット(Pista di Fiorano)とは、イタリアのエミリア=ロマーニャ州モデナ県フィオラーノ・モデネーゼ、つまりフェラーリ本社に隣接するフェラーリのプライベートテストコースです。

フィオラノ・サーキットはこんな特徴を持っている

そこでこのフィオラノ・サーキットの特徴について記すと以下の通り。

  • フェラーリ専用: 1972年に建設されて以来、フェラーリのF1マシン、レーシングカー、市販車の開発およびテストに使用されています。
  • 多様なコーナー: F1が開催される様々なサーキットの特性を再現できるよう設計されており、低速から高速まで様々な種類のコーナーがあります。コーナーの数は12、コース幅は8.4メートル。
  • 立体交差: サーキットとしては珍しい立体交差構造を持っています。
  • F1部門隣接: サーキットの隣には、フェラーリのレース部門であるスクーデリア・フェラーリのファクトリーがあり、F1マシンのシェイクダウンがそのまま行えるようになっています。
  • 物流部門: 2002年には物流部門が増設され、F1マシンの輸送準備や管理もここで行われています。
  • タイヤ開発: タイヤ開発専用の特別なコースも設置されています。
  • 歴史: これまでにミハエル・シューマッハをはじめとする多くのF1ドライバーが走行し、数々のラップレコードを記録しています。ルイス・ハミルトンがスクーデリア・フェラーリ加入初日に走行し、カルロス・サインツの「お別れ」走行が行われたのもこのコース。

こんな感じで、フィオラノ・サーキットは、フェラーリのパフォーマンスと技術力を磨き上げる上で非常に重要な役割を果たしている場所といえ、それは「アセット・フィオラーノ」という特別な装備パッケージの名称にもその名が使われていることからも重要度が理解できようというものです。

L1009011

フィオラノ・サーキットではこんなラップタイムが記録されている

そしてこのフィオラノ・サーキットでのラップタイムを「ロードカー」「F1」「レーシングカー」というくくりにて、公開されている範囲での数値をランキング形式にてまとめてみました。

これを見る限りでは、今回発表された新型フェラーリ296スペチアーレの「1分19秒」はSF90ストラダーレと並ぶ「ロードカーでは歴代2位」のタイムであるということがわかります。

L1009444

ロードカー

順位ラップタイムモデル
11:17.31SF90 XX Stradale2023
21:19.00SF90 Stradale2019
31:19.50SF90 Spider2019
41:19.70LaFerrari2015
51:20.00812 Competizione2021
61:21.00F12tdf2015
71:21.00296 GTB2021
81:21.50488 Pista2018
91:21.50488 Pista Spider2018
101:21.50812 Superfast2017
111:21.8296 GTS-
121:22.30Enzo Ferrari2003
131:22.40F12berlinetta2012
141:22.50F8 Tributo2019
151:23.00488 GTB2015
161:23.50458 Speciale2013
171:23.50458 Speciale Aperta2015
181:24.00599 GTO2010
191:24.18SF90-
201:24.83SF90-
211:24.90Enzo Ferrari2002
221:25.00458 Italia2010
231:25.00430 Scuderia2007
241:25.5458 Spider2011
251:25.90599 GTB (HGTE)2009
261:26.50599 GTB2006
271:26.50430 Scuderia Spider 16M2009
281:26.50360 Challenge Stradale2003
291:27.00F501995
301:27.00F4302005
311:27.0F430 Spider-
321:29.60F401987
331:30.50612 Scaglietti2004
341:31.00360 Modena1999
351:31.51575M Maranello2002
361:32.53550 Maranello1996
371:33.00F355 F11997
381:34.00F355 Berlinetta1994
391:35.00512M1995
401:35.00512 TR1992
411:35.00456 GT1992
421:36.00288 GTO1984
431:36.00Testarossa1984
441:37.00348 TB1989
451:40.6Testarossa-
DSC03578

F1 マシン

順位ラップタイムモデルドライバー
10:55.999F20042004ミハエル・シューマッハ
20:56.06SF-252025シャルル・ルクレール
30:56.33F2003-GA2003ミハエル・シューマッハ
40:56.81SF-242024シャルル・ルクレール
50:57.099248 F12006フェリペ・マッサ
60:57.146F20052005ミハエル・シューマッハ
70:57.15SF70H2017キミ・ライコネン
80:57.476F20022002ミハエル・シューマッハ
90:58.366F20072007フェリペ・マッサ
100:59.00F310B1997ミハエル・シューマッハ
110:59.111F20082008ミルコ・ボルトロッティ
121:00.213F602011ジュール・ビアンキ
131:00.226F3991999ルカ・バドエル
141:00.31412T1994ジャン・アレジ
D6C4CA57-B77B-4604-9E87-6D4F70C84C0C

レーシングカー

順位ラップタイムモデルドライバー
11:11.711Maserati MC12 Competizione-アンドレア・ベルトリーニ
21:11.90333 SP-
31:13.00333 SP-
41:14.00FXX-K2015
51:15.00599XX Evoluzione2011
61:15.00360 GT2-
71:16.00FXX Evoluzione2007マルティノ・ロペス
81:16.00599XX2009
91:16.20FXX2008アンドレア・ベルトリーニ
101:16.50458 Challenge2010
111:18.00FXX-ダリオ・ベヌッツィ
121:21.1Maserati Trofeo2003
131:25.40F355 Challenge-
141:33.00348 Challenge-

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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