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| 電動クロスオーバーの新たな選択肢。トヨタC-HRがカムバック |
ポジション的には「新型bZの上」、価格もけっこう高くなりそうだ
トヨタは2025年に入ってから(カムリなど)新型車の発表を次々と行っていますが、中でも注目なのが2026年型トヨタC-HR。
このモデルは、かつて人気を博したC-HRの名を冠しつつも、完全電動クロスオーバー(EV)として再誕しており、すでにグローバル市場向けには公開済みで、2026年には米国市場にも登場予定です。※ただし現時点では日本への導入につき正式なアナウンスはない
デザイン刷新:先代C-HRとは一線を画すシャープなルックス
かつてのC-HRは、独特なフォルムと大型ヘッドライトが印象的ではあったものの、新型は一転してスタイリッシュで洗練されたファストバックシルエット、そして現在のトヨタが好んで採用する「ハンマーヘッド」ルックへと生まれ変わることに。
なお、これまでトヨタはそのモデルごとに異なるルックスを採用し「より多くの」消費者へとアピールするという戦略を用いてきましたが、直近ではそのデザイン言語を統一する方向性を見せています(これはトヨタとしては”はじめて”のことかもしれない)。
- フロントはbZシリーズを彷彿とさせる鋭いLEDデイライトとバンパー一体型ヘッドライトを採用
- リアには、1960年代のパンチカード式コンピューターを思わせる横一文字のテールランプを装備
- ブラックルーフと跳ね上がるベルトラインは、レクサスRXや日産ムラーノを思わせる高級感を演出
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さらにいうならば、先代のような“唯一無二”の個性はやや控えめで、「万人受けするモダンな仕上がり」を持つように思われ、これは「先代C-HRはその個性的なキャラクターによって爆発的な人気を獲得したが、飽きられるのも早かった」という傾向への反省なのかもしれません。
新型C-HRではデュアルモーター&大容量バッテリーで高出力を実現
新型C-HRはデュアルモーターを標準搭載し、前後輪合わせて338馬力を発揮。
さらに、74.7kWhの大容量バッテリーを採用し、航続距離は約約467km)と実用性も十分なうえボディサイズも拡大し、この構成から見ても、新型C-HRはトヨタのEVラインナップにおけるプレミアムポジションを担う存在となることは間違いなさそうですね。
- 0-60mph(0-96km/h)加速は約5秒
- 全長約4,520ミリ、全幅1,870ミリ、ホイールベースは2,750ミリ
- bZシリーズよりもコンパクトかつ低重心、スポーティな印象
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新型C-HRは最新のインテリアと安全・充電テクノロジーを搭載
室内には14インチの大型ディスプレイと高位置メーターを配置し、先進的で開放感のあるコックピットを実現。
シートはグレードにより異なるもののスポーティなバケットタイプを採用しています。
新型トヨタ C-HRの主な装備内容:
- Toyota Safety Sense 3.0:全車速対応アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援などを搭載
- ワイヤレス充電パッドを2基装備
上級グレード(XSE)にはトラフィックアシストを搭載し、25mph以下でのハンズフリー運転支援も可能
また、充電インフラにも対応が進み、NACSポート(テスラ規格)を標準搭載し、対応するスーパーチャージャーや公共ステーションでの充電が可能となるのは全米のユーザーにとって嬉しいところかと思います(欧州仕様のC-HR+は最大150kWのDC急速充電に対応している)。
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米国市場での発売時期と予想価格
新型トヨタC-HRは2026年初頭(1〜2月頃)に米国で販売開始予定ですが、価格はまだ発表されておらず、しかしベースモデルでも4万ドル台前半〜中盤(約600万円〜)からのスタートとなることが予想されます。
これは、すでに登場している新型bZのデュアルモーター仕様($40,545)よりも、出力・装備面で上位に位置づけられるためで、もし日本市場へと投入されるとしても、このあたりのバランスが参考となるのかもしれません。
トヨタEVの未来を象徴する1台に
新型C-HRは、単に「時代の流れによってEV化された既存車種」ではなく、トヨタらしい信頼性・スタイル・先進技術を兼ね備えた1台。
C-HRがもともと持っていた若々しさや個性「、EVの走りと性能」が加わることでより魅力的なクロスオーバーへと進化したのだとも考えられ、EVを検討中の人々にとって、新型C-HRは魅力的な新たな選択肢となりそうですね。
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