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| bZ4Xの後継、新型「トヨタ bZ」誕生 |
新型bZの価格は未定、4万ドル超えスタートと予想される
トヨタがついにbZ4Xの課題を克服した新型EV「2026年型トヨタ bZ」を発表(北米)。
名称から“4X”を取り除き、よりシンプルに「bZ」となったこのモデルは、航続距離・パワー・デザインのすべてにおいて大幅な進化を遂げています。
なお、トヨタは今後「bZ」の名称を廃止するという報道がなされていますが、今回「bZ4X」が単純に「bZ」となったことにつき、「今後bZと名のつくモデルはこれに続かないのかもしれない(bZ=今回のモデルとなり、よって今後bZナントカという名称を持つクルマが追加されたとしても、bZモデル間で識別できない)」ということも推測できますね。
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トヨタが「bZ4X」の再ブランドを行い名称を変更するとの報道。たしかにこの車名は世界中で不評だと報じられる
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新型bZでは航続距離が最大約505kmに
最大の改善点は電池容量の拡大による航続距離の向上(最長で505km)で、前モデルのbZ4Xが最長405kmだったことを考えると、25%以上の改善は非常に大きな進歩だと捉えてよいかと思います。
グレード | バッテリー容量 | 最高出力 | 航続距離(EPA推定) |
bZ XLE FWD | 57.7kWh | 168馬力 | 236マイル(約380km) |
bZ XLE FWD Plus | 74.7kWh | 221馬力 | 314マイル(約505km) |
bZ XLE AWD | 74.7kWh | 338馬力 | 288マイル(約463km) |
bZ Limited FWD | 74.7kWh | 221馬力 | 299マイル(約481km) |
bZ Limited AWD | 74.7kWh | 338馬力 | 278マイル(約447km) |
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新型bZの「AWDモデル」は0-60mph(0-90km/h)加速4.9秒、パワーも大幅アップ
新型bZでは、前輪駆動(FWD)で最大228馬力、AWDで338馬力を発揮。
従来の201馬力(FWD)/214馬力(AWD)から大きく強化され、AWDモデルは0-60mph加速が4.9秒という「かつてのホットハッチ級」のパフォーマンスに到達し、FWDモデルも日常使いには十分な加速性能(8.0秒)を誇ります。
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テスラ充電器(スーパーチャージャー)に対応、NACS規格を採用
さらにはすべてのグレードにてテスラの採用するNACS(North American Charging Standard)プラグの標準装備が実現し、これにより、テスラのスーパーチャージャーを使用可能することが可能となったため、充電に関する利便性が大幅に向上したこともトピックですね。※最大充電出力は150kW、テスラ以外の充電ネットワークとの互換性も今後拡大が見込まれる
エクステリア:より洗練された“ファミリーフェイス”に刷新
デザイン面でもアップデートが施され、過剰な樹脂フェンダーを排し、ボディ同色の滑らかなデザインに変更。
フロントは新型プリウスやカムリを彷彿とさせる未来的な造形になっています(兄弟車であるスバル・ソルテラほどの大きな変更ではないけれど)。
- ホイールサイズ:XLEは18インチ、Limitedは20インチ
- ボディカラー:全8色(うち6色はプレミアム塗装)
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インテリアも改良、新14インチタッチスクリーン標準搭載
インテリアには新設計センターコンソールと14.0インチタッチスクリーンを装備し、 Qiワイヤレス充電やToyota Safety Sense 3.0も全車標準。
- オーディオ:6スピーカー(JBL 9スピーカーはオプション)
内装素材:ファブリックシート標準、「SofTex(人工皮革)」はグレイとブラックを用意 - 室内スペース:前席42.1インチ(約107cm)、後席35.3インチ(約90cm)
- 荷室容量:**27.2立方フィート(約770L)でアイオニック5より広め
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まとめ:トヨタの本気EVがようやく動き出す
bZ4Xではやや物足りなかった部分をしっかり改善してきた2026年型「bZ」。
特に、航続距離約505km&テスラ充電器対応という点は、多くのEV検討者にとって大きな安心材料となるはずで、トヨタの「beyond Zero」シリーズが、ようやく名前に見合った存在感を放ち始めることになったという感じですね。
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