ブガッティ×ジェイコブ＆コー×ラリックが生んだ至高のテーブルクロックが「3470万円にて」販売開始

Image：Bugatti

｜　実は「ブガッティとラリックとは同郷」であった　｜

この製品は自動車業界、ガラス細工業界、腕時計業界の一つの頂点でもある

ブガッティは「金庫」「ビリヤードテーブル」「キックスクーター」「ひげそり」などのライフスタイルグッズを発表していますが、今回このラインアップに加わるのが「Jacob & Co.（ジェイコブ＆コー）とブガッティ、ラリックとのコラボレーションにるアートピース」。

その名は「Bugatti Calandre（ブガッティ・カランドル）」と命名され、ブガッティいわく「ラリックのクリスタルケースとブガッティの1世紀にわたる芸術的遺産を融合させたタイムピースであり、自動車の魂を宿すアートクロック」。

ブガッティ・ロワイヤルへのオマージュ：ダンシング・エレファントとフランスの魂

「Calandre（カランドル）」とは、フランス語で「ラジエーターグリル」を意味し、ブガッティ車の象徴ともいえる馬蹄形グリルを称えたネーミングで、デザイン上のハイライトとして、以下のようなブガッティの伝統美を表現しています。

• 「ダンシング・エレファント」：
  　ブガッティ・タイプ41 ロワイヤルの象徴であり、創業者エットーレ・ブガッティの弟で彫刻家のレンブラント・ブガッティによる作品に由来。ラリックの伝統を継ぎ、左右対称に向かい合う2頭の象が時計上部を飾ります。
• 「ブガッティ”マカロン」”ロゴ：
  　深紅のエンブレムは世界中のブガッティ愛好家にとっておなじみの象徴で、これが伝統のホースシューグリルとともに再現されています。

垂直フライング・トゥールビヨン搭載の専用ムーブメント「JCAM58」

このテーブルクロックの心臓部には垂直方向に設置されたフライング・トゥールビヨンを備えた手巻きムーブメント「JCAM58」を搭載。

かつて懐中時計の精度を向上させるために設計されたこの複雑機構を現代に復刻し、ブガッティの新型ハイパーカー「トゥールビヨン（Tourbillon）」へのオマージュともなっています。

• 機械構造：189コンポーネント
• パワーリザーブ：8日間
• 時刻調整＆巻き上げ：専用キーをケースバックに挿入して操作
• 振動数：21,600 vph（3Hz）

ラリック製クリスタルケース：光と影の芸術

ケースはフランス・アルザス地方（ブガッティの現在の本社所在地と同じ）のヴィゲン＝シュル＝モデルにあるラリックの工房にて、熟練のガラス職人により一つひとつ手作業で仕上げられているそうですが、この光の演出は、まるでラリックのアール・デコ作品が現代に蘇ったかのようですね。

• 鋼製モールドへの溶解クリスタル注入→冷却→成型
• 研磨・フロスト加工・光沢仕上げにより、象たちの表情とフォルムが美しく浮かび上がるデザイン

ジェイコブカットの30mmレッドジェム：高級宝飾の粋

さらに時計の頂点には、直径30mmの「ジェイコブカット・レッドジェムストーン」をセット。

ブガッティの象徴色のひとつである「レッド」を再現したこの宝石は288面体の特許カットにより、あらゆる角度から眩い輝きを放ちますが、これらによって、この時計は単なる製品ではなく、「ラリック、ブガッティ、ジェイコブ＆コー」という3ブランドの文化・芸術・クラフツマンシップが交差する象徴的な「オブジェ・ダール（アートピース）」にまでその存在を高められています。※あるいはガラス細工、自動車、時計という3つの製品の最高レベルでの交錯

参考までに、ルネ・ラリックと（ブガッティ創業者の）エットーレ・ブガッティは共にアルザス出身で、両者の工房もわずか45kmの距離にあり、「Clos Sainte Odile（クロ・サント・オディール）」という特別な場にてビジネスパートナーを努めたこともあるのだそう。

技術仕様｜Bugatti Calandre by Jacob & Co.

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