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フェラーリが公式に「ルーチェの商標権については問題がないと認識」とコメント。マツダ「ルーチェ」との問題も回避か

フェラーリ・ポルトフィーノのフロントフェンダーとエンブレム

| ただしルーチェの正式名称が「フェラーリ・ルーチェ」であるという但し書き付きで |

実際のところ、おそらく問題はないであろう

さて、フェラーリが「ルーチェ」という車名を使用できないのではないかという懸念が飛び交っていたものの、今回公式に「問題なくその商標を利用できる」という声明が出されたとの報道。

これは「マツダがルーチェというクルマを過去に販売しており、今回フェラーリが”ルーチェ”を発表するに際し、その商標を使用できないように動くのではという憶測へのカウンターだとされています。

完全に予想外の出た。フェラーリが初のEVの名称を「ルーチェ(LUCE)」に決定、マーク・ニューソン、ジョナサン・アイブとのコラボによる内装を公開
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現在、日本国内だと「ルーチェ(LUCE)」の商標はマツダが保有

すでにお伝えした通り、日本国内ではマツダがルーチェという商標を保有しており、この権利は2028年6月13日まで有効です。

ただ、現在マツダは「ルーチェ」というクルマを(1995年以降)持たず、おそらくはルーチェと名のついた製品も発売していないと認識していますが、2018年にこの商標権の更新を行っているので、ルーチェという商標を今後も維持し続けることになりそうです(つまり更新を行わなかったり、フェラーリに譲渡する意思はないのだと思われる)。

日本だと「LUCE(ルーチェ)」はマツダがすでに商標登録済。フェラーリがこれを使用可能となる「3つの選択肢」+裏技とは
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Image:特許庁

ではなぜフェラーリが「ルーチェ」という商標を使用することについて「問題ない」とするのか?

今回ロイターの報じた内容をよく見るに、フェラーリは「”フェラーリ・ルーチェ”という商標をワールドワイドで合法に用いる権利を有する」と述べており、つまりフェラーリが出願したであろう商標は「フェラーリ・ルーチェ(Ferrari Luce)」だと考えられ、フェラーリの法務部としては「同じ自動車という分類ではあるが、ルーチェとフェラーリ・ルーチェは別の商標であり類似性はない」と判断したのかもしれません。

しかし本当のところはわからない

ただ、現時点では特許庁に「Ferrari Luce」「フェラーリ・ルーチェ」では登録がなされておらず、よってフェラーリは(仮にフェラーリ・ルーチェで出願していたとして)「フェラーリ・ルーチェ」の商標を日本国内で確保していないということになり、もしかするとこの話には「続き」が発生する可能性もありそうです。

なお、すでに自動車という分野で「ルーチェ」というマツダによる先行商標があったとして、そこへフェラーリが「フェラーリ・ルーチェ」という商標を出願した場合、特許庁はこれらを「別のもの」と判断してフェラーリ・ルーチェの登録を許可する可能性が大きいのでは、とも考えており、理由としては以下のとおり。

  • マツダ「ルーチェ」はすでに販売が終了しており、そのクルマの存在を知らない人がほとんど(つまり誰もが知る名と製品ではない)
  • 「フェラーリ・ルーチェ」は「ルーチェ」と一部似ているものの発音が異なる
  • 「フェラーリ・ルーチェ」の「「フェラーリ」部分は強い識別性を持ち、「フェラーリのルーチェ」として捉えられ、「マツダのルーチェ」と混同されるとは考えられない
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ただ、こればかりは審査官の判断によるものなので(つまり定量的に判断されるものではない)、よってフェラーリの申請が拒絶される可能性がないとも限りませんが、その場合であっても再審査を要求すれば登録まで持って行ける可能性は高いのでは、とも考えます。

参考までに、フェラーリはすべての車名を(日本で)登録しているわけではなく、「テスタロッサ」「プロサングエ」等の登録はあるものの、「296GTB」「12チリンドリ」等の登録はないもよう。

もうひとつ参考までに、「(フェラーリによる)カリフォルニア」の登録はなく、しかし「フェラーリカリフォルニア」での登録がみられ、これは「カリフォルニア」は一般化した”誰でも知る有名な地名”であるため単体では商標を取得できず、よって「フェラーリカリフォルニア」にて商標を登録することになったのだと思われます。

さらに参考までにですが、たとえばフェラーリの命名法則を予測し、今後「フェラーリ ムジェッロ」「フェラーリ F90」というクルマが登場するであろうことを予測してこれらの商標を第三者が取得しようとしても「それは無理」。

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なぜなら「フェラーリ」というワードがあまりに強力だからで、これをフェラーリ以外の第三者が使用して「自動車」という分類にて出願を行ったとしてもそれが認められる可能性は非常に低いから。

こういった例を見るに、”フェラーリ ルーチェ”は「フェラーリというワードの強さ」「(マツダ)ルーチェがさほど有名ではなく現行モデルではないこと」から混同の可能性は非常に低いと判断される可能性が高く、よって「フェラーリ ルーチェ」は日本国内に関しては(登録や商標の仕様につき)安泰であろうというのがぼくの見解です。

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参照:Reuters

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