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ポルシェ911の「設計者生誕90周年」記念限定車、911 GT3 90 F.A. ポルシェ。実子のマーク・ポルシェがそのクルマとともに「父の誕生の地」を訪れる

ポルシェ一族が過ごしたツェル・アム・ゼーの別荘とポルシェ911

Image:Porsche

| オーストリア「ツェルアムゼー」はポルシェ一族にとっての聖地である |

かつてポルシェ一族が使用した別荘は「一族専用の車両保管スペース」に

ポルシェ911を設計したフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェの息子、マーク・ポルシェが「かつて父が生まれ、暮らし」「自身も幼少期を過ごした」ツェル・アム・ゼーへ。

そこへ彼が乗ってゆくのはフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェの生誕90周年記念限定車、911 GT3「90 F. A. ポルシェ」です。

【30秒でわかる】この記事の要約

  • 生誕90周年記念: 911の生みの親、F.A.ポルシェへのオマージュとして開発された特別な「911 GT3」
  • 世界限定90台: ソンダーヴンシュ(特別注文)プログラムによる、極めて希少なコレクターズアイテム
  • 専用色「F.A.グリーン」: 彼の愛した自然を象徴する、新開発のメタリックグリーンを採用
  • 伝統の継承: 息子マーク・ポルシェによる初ドライブが、ゆかりの地ツェルアムゼーで実現
ポルシェ一族が過ごしたツェル・アム・ゼーの別荘

Image:Porsche


911の創造主へと捧ぐ、至高の「GT3 Touring」

去る2025年12月11日、ポルシェ911のデザインを形作った天才、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(通称F.A.ポルシェ)は生誕90周年を迎えていますが、この記念すべき節目を祝し、ポルシェは彼のデザイン哲学である「還元」「素材の吟味」「機能的明快さ」を具現化した記念モデル「911 GT3 90 F.A. Porsche」を発表しています。

そしていま、911 GT3 90 F.A. Porscheの生産が開始され、彼の末息子であるマーク・ポルシェがこのクルマを駆って「かつて父が生まれ、暮らした」オーストリアの聖地、ツェルアムゼーへと向かう様子が公開されたというわけですね。

ポルシェ一族が過ごしたツェル・アム・ゼーの別荘

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ポルシェ911 GT3「90 F. A. ポルシェ」が限定90台にて登場。「911のデザイナーが目指した究極の機能美」そして伝説のデザイン哲学を身に纏う一台
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「彼なら今、どう構成するか?」を追求したスペック

この限定モデルは、911 GT3のツーリングパッケージ(Type 992)をベースとして、ポルシェのカスタマイズにおける最高峰プログラム「ソンダーヴンシュ」によって製作されたもの。

項目スペック・特別装備
ベース車両911 GT3 Touring Package (992)
エンジン4.0L 水平対向6気筒 自然吸気(NA)
最高出力375 kW (510 PS)
限定台数世界限定 90台
ボディカラー専用色「F.A.グリーン・メタリック」
インテリアトリュフブラウン・クラブレザー × F.A.グリッド織りファブリック
特別仕様スポーツクラシックホイール、ウォールナット製シフトノブ
ポルシェ911設計者、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェの生誕90周年を記念した限定モデル装着されるバッジ

Image:Porsche

こだわりの専用カラーとインテリア

ボディを彩る「F.A.グリーン・メタリック」はこのモデルのために開発された新色で、これは彼が愛用した「ブリュースター・グリーン」をベースとしてゴールドの粒子を加え、光の加減で表情を変える躍動感を与えたという深みのあるボディカラー。

内装には、F.A.ポルシェが好んで着用したスポーツコートのパターンを模した「F.A.グリッド・ウェーブ」を採用し、さらには伝統的な(ステアリングコラムの)左側イグニッションは「(通常モデルに採用される)プッシュボタン式」ではなく、あえて「ひねる動作」を残すなど、感性に訴えかけるディテールが散りばめられていることが特徴です。

ポルシェ一族が過ごしたツェル・アム・ゼーの別荘へと向かうポルシェ911

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聖地「Flat 6 Ranch」での初走行

マーク・ポルシェは、自身のルーツであるツェルアムゼーの「ハイベルク・エステート」でこの記念すべき1号車を走らせることとなっていますが、ここはかつて家族で過ごし、現在はポルシェ家の車両コレクションを収蔵する「Flat 6 Ranch」として再生された場所(建物の中は今回はじめて公開されている)。

ポルシェ一族が過ごしたツェル・アム・ゼーの別荘

Image:Porsche

911 GT3 90 F.A. Porscheにつき、彼は「父と一緒にドライブしているような感覚になれる、そんなスポーツカーにしたかった」と語っており、そのためにステータスシンボルとしての誇張を排し、本物の素材感と機能美を追求する──。その仕上がりは、まさにF.A.ポルシェの精神が現代に蘇ったかのようでもありますね。

ポルシェ911設計者、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ

Image:Porsche

購入者だけの特別な体験

この限定90台のオーナーには、単なる車両の引き渡し以上の体験が用意されているといい・・・。

  • 個別コンサルティング: ツェルアムゼーにてソンダーヴンシュ・チームと共に仕様を決定
  • 限定アイテム: 伝説の「クロノグラフ I」特別エディションと専用ダッフルバッグが付属
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Image:Porsche

【新しい気づき】デザインは「足し算」ではなく「引き算」

F.A.ポルシェが遺した「フォーム・フォローズ・ファンクション(形態は機能に従う)」という言葉は、現在のデジタル化・複雑化するクルマ作りにおいて、より一層その価値を増しています。

今回の記念モデル「911 GT3 90 F.A. Porsche」が”あえて”派手なウィングを持たない「ツーリングパッケージ」を選び、内装にファブリックやウッドを用いたのは「流行に左右されない本質的な価値」を提示するためで、これはぼくらがモノを選ぶ際の「タイムレスな美しさとは何か?」という問いへのポルシェからの回答だと捉えることも可能です。

そしてこのクルマはポルシェのアイデンティティを再確認し、創設者の哲学を未来へと繋ぐ架け橋でもあるというわけですね。

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参照:Porsche

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