>フォード(FORD)

まさかフォードがニュル上位常連になるとは・・・。マスタングGTD「コンペティション」がニュルで6分40秒台の異次元ラップを達成、ポルシェの記録をわずか数時間後に更新【動画】

ニュルブルクリンクにて6分40秒を記録したフォード マスタング GTDコンペティション

Image:Ford

| ポルシェの天下は数時間で終了?フォードが放った「核弾頭」 |

現在フォードはジム・ファーレイ氏のもと、モータースポーツ分野でのプレゼンスを強化中

ニュルブルクリンクのラップタイムを巡る争いは、もはや一瞬の猶予も許されない戦場と化しており、ポルシェとマンタイ・レーシングが911 GT3 RSで(マスタングGTDの記録を7秒短縮し)6分45秒台を記録して祝杯を挙げようとしたその数時間後。

フォードはそれをさらに約5秒も短縮する6分40秒835という衝撃的なタイムを発表して宿敵シボレー・コルベットZR1Xの記録をも8秒以上塗り替え、マスタングGTDが「アメリカ車最速」の称号を奪還した、と誇らしげにアナウンスすることに。

ニュルブルクリンクにて、マンタイキットを装着したポルシェ911 GT3 RSが6分45秒を達成
ポルシェが911 GT3 RS「マンタイキット」にてマスタングGTDのタイムを「7秒」短縮。パワートレインは無改造、300馬力もパワフルな相手に立ち向かう【ニュル動画】

Image:Manthey Racing | パワーアップなし、足回りとブレーキ、エアロパーツの変更のみ。ニュルで叩き出した驚愕タイムの衝撃 | 300馬力の差を覆す「ポルシェの魔法」とは? 自動車フ ...

続きを見る

今回の歴史的記録のハイライト

  • 驚愕のタイム: 6分40秒835(前回のGTDより11秒以上短縮)
  • パワーアップ: 標準の815馬力を超える、進化した5.2L V8スーパーチャージャー
  • 徹底した軽量化: マグネシウムホイールやカーボンシートの採用
  • 空力の進化: 新設計のリアウィングとフロントカナード、リアホイールのカーボンエアロディスク
  • 限定市販化: このスペックを搭載した「シリアルナンバー付きモデル」が今後発売予定
ニュルブルクリンクのラップタイム最新版。ランキング100位まで、そして「SUV」「FF」「EV」「コンパクト」などカテゴリ別最速車を見てみよう
【随時更新】ニュルブルクリンクのラップタイム最新版。ランキング100位まで、そして「SUV」「FF」「EV」「コンパクト」などカテゴリ別最速車を見てみよう

Mercedes-AMG この2年ほどでニュルブルクリンクのラップタイムは大きく短縮 ニュルブルクリンクにおける市販車のラップタイム「最新版」。 このランキングも当初「ベスト50」から始めるも、なんど ...

続きを見る

マスタングGTD コンペティション:勝つための極限スペック

フォードがこの記録のために投入した「コンペティション」パッケージは、もはやマスタングという名の皮を被ったレーシングマシンそのもの。

主要スペックと変更点

項目Mustang GTD Competition変更内容・特徴
エンジン5.2L V8 スーパーチャージャー815hp以上(標準車超え)
軽量化パーツマグネシウムホイール、カーボンバケット大幅なバネ下重量の軽減
空力装備更新型リアウィング、Fダイブプレーンダウンフォースの大幅強化
足回り軽量ダンパー、新型グリップタイヤ路面への追従性を極限まで向上
参考価格$327,960(標準車)以上コンペティションはさらに高額予想
ニュルブルクリンクにて6分40秒を記録したフォード マスタング GTDコンペティション

Image:Ford

特徴:空力とパワーの「暴力的な融合」

標準のマスタングGTDでも十分に怪物ではあったものの、この「コンペティション」はさらに上の次元へと到達しています。

シボレー・コルベットZR1Xがニュルで6分49秒を記録、米国車として史上最速タイムに。マスタングの天下は短期で終了【動画】
シボレー・コルベットZR1Xがニュルで6分49秒を記録、米国車として史上最速タイムに。マスタングの天下は短期で終了【動画】

Image:Chevrolet | アメリカ車最速。シボレー・コルベットZR1Xがニュルブルクリンクで6分49秒をマーク | プロドライバーではなく「GMエンジニア」自らの挑戦 全長20.8km、通称 ...

続きを見る

1. 圧倒的なパワーウェイトレシオ

標準モデルの時点で1,998kgと重量級だったGTDですが、コンペティションではマグネシウムホイールや軽量ダンパーを採用。

さらに、すでに815馬力を誇るV8エンジンをさらに強化することでニュルの長いストレートを圧倒的な加速力で駆け抜けています。

2. 進化したエアロダイナミクス

外観で最も目を引くのは、再設計された巨大なリアウィングと後輪に装着されたカーボンファイバー製のエアロディスク。

これらはドラッグを抑えつつ、コーナリング中に強力なダウンフォースを発生し、車体を路面に押し付ける力を劇的に高めています。

3. 公道走行可能な「レーシングカー」

驚くべきことに、この記録を達成した仕様は「ストリートリーガル(公道走行可能)」な限定シリアルモデルとして販売される予定だといい、フォードのジム・ファーリーCEOがコルベットチームに向けた「Game on(勝負だ)」という言葉は、嘘ではなかったということに。※ただし現時点では「プロトタイプ」にとどまるため、市販車としての記録とは認められない

【最速アメ車決定戦勃発】コルベットZR1Xがニュルを制覇→フォードCEOがシボレーのSNSへと直接コメント→「勝負だ」
【最速アメ車決定戦勃発】コルベットZR1Xがニュルを制覇→フォードCEOがシボレーのSNSへと直接コメント→「勝負だ」

Image:corvette(Instagram) | アメリカン・マッスルの頂上決戦が、またもニュルブルクリンク北コースで火花を散らす | こういった「挑戦を受ける」姿勢はアメリカの自動車メーカーの ...

続きを見る

競合比較:ニュルブルクリンク頂上決戦の現在地

今回のマスタングの記録により、ハイパフォーマンスカーの序列は再び塗り替えられ、まさに「世は戦国時代」。

かつてニュルブルクリンク上位は「ポルシェ、ランボルギーニ、メルセデスAMG」の三つ巴による”抜きつ抜かれつ”ではあったものの、今やここに「コルベット」「マスタング」という、これまでニュル上位とは無縁であったアメリカ勢が参入してきたわけですね。

順位車種タイム備考
1メルセデスAMG One6分29秒09F1エンジン搭載ハイパーカー
2マスタング GTD Competition6分40秒83アメリカ車最速
3911 GT2 RS (Manthey)6分43秒30ポルシェ最強のターボ
4911 GT3 RS (Manthey)6分45秒38NAポルシェの頂点
5コルベット ZR1X6分49秒27シボレーの誇る怪物
シボレー・コルベット(C8)のエクステリア (オレンジ、静止、リア)

結論:マスタングはもはや「ポニーカー」ではない

かつて「直線番長」と揶揄されたマスタングはもはや存在せず、この6分40秒というタイムは、1億円を軽く超えるような欧州のハイパーカーたちと肩を並べる、あるいはそれらを凌駕する数字。

(標準版マスタングGTDの)4,000万円をゆうに超える価格設定は、ベースのマスタング(約500万円〜)からすれば桁外れですが、このパフォーマンスを見れば「安すぎる」とさえ感じるようにも思えます。

フォードが見せたアメリカの意地。これに対し、シボレーやポルシェ、そしてメルセデスAMGがどう答えるのか。2026年のニュルブルクリンクは、歴史上最も熱い1年になりそうです。

メルセデスAMG ブラックシリーズのティーザー画像(フロント)
ニュル最速へ王手か。新型AMG GT ブラックシリーズが「レーシングカーそのもの」の姿で登場、ティーザー画像が公開に

Image:Mercedes-Benz | メルセデスAMGは本気でこのリアウイングとディフューザーを与えるつもりなのか | 妥協なき空力。GT3マシンのDNAを公道へ メルセデス・ベンツが新型AMG ...

続きを見る


【関連情報:さらに驚くべき記録】

実はフォード、公道走行不可モデルまで含めればさらにとんでもない記録を持っています。

サーキット走行専用の「フォードGT Mk IV」が叩き出したタイムは6分15秒977で、これは電気自動車のVW ID.Rやポルシェ919ハイブリッドEvoに次ぐ(レーシングカー含む、あらゆるクルマの)歴代総合3位のタイムであり、フォードの技術力はいまや世界トップレベルに達していることもわかります。

フォードGT マーク4(ブルー、ニュルブルクリンクにて)
フォードGT Mk IVがニュルで「アメリカ車史上最速」「ガソリン車最速」「お金で買えるクルマ最速」タイムを記録、歴代全車種含めて3位につける【動画】

Image:Ford | ただしこのフォードGT Mk IVは公道走行ができないサーキット走行専用車である | ついに究極の「アメリカの意地」がドイツの聖地を制圧 モータースポーツの聖地、ニュルブルク ...

続きを見る

合わせて読みたい、フォード関連投稿

フォードCEO「うん無理。トヨタには勝てない」。大衆車撤退と“感情に訴える”新戦略について語る
フォードCEO「うん無理。トヨタには勝てない」。大衆車市場から撤退し、趣味性の高いクルマに特化する“感情に訴える”新戦略について語る

Image:Ford | フォードCEO、ジム・ファーレイ氏は「思い切った戦略」でも知られる人物である | 今の時代、これくらい「割り切ってないと」生き残れないのかもしれない この記事のポイント(要約 ...

続きを見る

フォードが決算を発表しEV部門で82億ドルの赤字を計上、しかし撤退ではなく「さらにこの道を突き進む」。これでこそフォード
フォードが決算を発表しEV部門で82億ドルの赤字を計上、しかし撤退ではなく「さらにこの道を突き進む」。これでこそフォード

Image:Ford | いかにEVで損失を出そうとも、生き残りを賭けるのであればこの道は避けて通れない | アメリカの象徴、フォードが揺れに揺れています。 EV(電気自動車)事業での巨額損失が報じら ...

続きを見る

フォード凄いな・・・。乗用車から撤退、ルノーやVWと提携、そして今回はBYDと電撃提携。一方でモータースポーツに注力、巨大企業なのにこの身のこなしの軽さとは
フォード凄いな・・・。乗用車から撤退、ルノーやVWと提携、そして今回はBYDと電撃提携。一方でモータースポーツに注力、巨大企業なのにこの身のこなしの軽さとは

Image:Ford | 巨大企業の割に動きが軽い、それがフォードである | この記事のポイント 戦略的パートナーシップ: フォードがハイブリッド車(HV)用バッテリーの供給契約について中国BYDと最 ...

続きを見る

フォードCEOが「1,000馬力超のオフロード・スーパーカー」発売を示唆。我々はオフロードでのポルシェを目指す」
フォードCEOが「1,000馬力超のオフロード・スーパーカー」発売を示唆。我々はオフロードでのポルシェを目指す」

Image:Ford | 現フォードCEO、ジム・ファーレイ氏は無類のクルマ好きである | しかも「どんなクルマでも大好き」な人物であるようだ さて、昨年「業界最大の」リコールを出し、今年もすでに13 ...

続きを見る

参照:Ford

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->フォード(FORD)
-, , , , , ,