>ポルシェ(Porsche)

ポルシェがクウェート限定、至高の芸術作品「911ターボS サドゥ・エディション」を世界限定20台で発表。世界無形文化遺産のウール織物「サドゥ」を内装に採用【動画】

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のエクステリア~フロント

Image:Porsche

| ポルシェはかなり早い時期から中東へと進出している |

911ターボ「サドゥ」エディションはポルシェとクウェートとの深い絆による芸術作品

ポルシェの最高峰ラインナップであり、日常使いからサーキットまでを網羅する究極の全天候型スーパーカー「911ターボS」。

この名車に、ポルシェという自動車ブランドの歴史よりも遥かに長い、数千年の歴史を持つ中東の伝統美を融合させた特別な限定車が誕生することに。

この限定モデルはクウェートへの進出70周年という大いなる節目を記念し、カスタマイズ部門「ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュール(Porsche Exclusive Manufaktur)」そして「ソンダーヴンシュ(Sonderwunsch)が手がけた「911ターボS サドゥ・エディション(Sadu Edition)」と命名された特別仕様車であり、ここでこのクウェート限定の記念碑的モデルの詳細を見てみましょう。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のエクステリア~サイド

Image:Porsche

この記事の要約

  • 世界限定20台の超希少性: クウェート進出70周年を祝い、わずか20台のみが生産されるエクスクルーシブなコレクターズアイテム
  • 伝統織物「サドゥ(Sadu)」へのオマージュ: ベドウィン(遊牧民)に伝わる世界無形文化遺産のウール織物「サドゥ」の美しい幾何学模様を内外装に大胆に採用
  • 701馬力の最新ハイブリッド: 最高出力701hp(英馬力)を叩き出す、パフォーマンス重視の最新世代ハイブリッドパワートレインを搭載

中東クウェートの地で紡がれたポルシェ70年の歴史

今回発表された「911ターボS サドゥ・エディション」は、ポルシェと中東クウェートとの間に築かれた、実に70年におよぶ深い信頼関係から生まれたもので、中東地域に初めて輸入されたポルシェは、1956年にモラド・ベーベハニ氏によってクウェートにもたらされた名車「356カブリオレ」。

以来、ベーベハニ・モーターズ(Behbehani Motors)は7代にわたりポルシェの公式インポーターを務め続けており、今回の限定車はその不変のパートナーシップを祝福する最高の記念碑となっています。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のエクステリア~リア

Image:Porsche

デザインの核となっている「サドゥ(Sadu)」とは、この地域に古くから伝わるウール(羊毛)を用いた伝統的な幾何学模様の織物技術であり、ポルシェは自動車という最先端の工業製品に対し、この古代から伝わる工芸品の美学を落とし込むことによって「唯一無二のラグジュアリー」を表現したというわけですね。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のエクステリア~リアスポイラー

Image:Porsche

気品あるエクステリアと情熱的なインテリアの対比

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」は、遠目にはエレガントでありながら、近づくほどにその手の込んだディテールに圧倒されるという、計算し尽くされたデザインを持っていて・・・。

エクステリア:気品漂うツートーンと伝統の融合

ボディカラーには、上品な「クリームホワイト(Cremewhite)」を採用し、「スポーツデザイン・パッケージ(SportDesign Package)」に含まれるグロスブラック(艶あり黒)のコンポーネントが美しいコントラストを描いていることがわかります。

足元に目を移すと、グロスブラックとクリームホワイトで塗り分けられたフロント20インチ/リア21インチの専用ホイールがまず目に入り、センターにはカラー仕上げのポルシェクレストが輝きますが、最大の特徴として、ドアサイド(およびリアウィングの下部)にはサドゥ特有の「水平の幾何学パターン」が精緻に描かれており、Bピラーに輝くゴールドの「Turbo S Sadu Edition」バッジがこのクルマの特別感を際立たせることに。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のエクステリア~フロントホイール

Image:Porsche

インテリア:黒と赤のレザーが織りなす「サドゥ」の宇宙

気品あふれる外観からドアを開けると、そこには「ブラック」と「ボルドーレッド」の最高級レザーで仕立てられたドラマチックな空間が広がっていて・・・。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のインテリア

Image:Porsche

特別なスポーツシートのセンター部分やドアパネルには、サドゥのスタイリングパターンが大胆にあしらわれ、ヘッドレストにはアラビア語で「70 Years(70周年)」を意味する美しいエンボス加工が施されています。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のインテリア~シート

Image:Porsche

さらに、ボルドーレッドの12時位置マーカーが付いたGTスポーツステアリング、シルバーグレーのシートベルト、イルミネーション付きドアシルプレート、Burmester(ブルメスター)製プレミアムオーディオシステムなど、ポルシェの最高峰にふさわしい贅を尽くした装備が並んでおり、カスタム費用だけで「軽く911ターボ1台分」を超えていそうに思います。

エコのためではない、走りのための「701馬力ハイブリッド」

この美しいアートピースの心臓部には、優雅な見た目とは裏腹に、世界を震撼させる最新のハイパフォーマンス・ハイブリッドパワートレインが搭載されており・・・。

911ターボS サドゥ・エディション 主要スペック・特別装備一覧

スペック / 特別装備詳細
ベース車両ポルシェ 911ターボS (最新世代)
パワートレイン水平対向6気筒ツインターボ + パフォーマンス・ハイブリッド
最高出力701 hp (システム総合出力)
駆動方式4輪駆動(AWD)
エキゾーストチタニウム製スポーツ・エキゾースト・システム
ブレーキPCCB(ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ) / ブラックキャリパー
主な標準装備ガラスサンルーフ、フロントリフトシステム、アルミ調プレミアム燃料キャップ
付属品Exclusive Manufakturロゴ入りセンターコンソール、専用スマートキー、専用キーケース、サドゥ柄オーナーズマニュアルケース
限定台数世界限定 20台

このハイブリッドシステム(T-Hybrid)は、燃費を稼ぐためのものではなく、ターボラグを完全に消し去り、中間加速を爆発的に高めるために設計されたモータースポーツ直系の技術です。

また、チタニウム製スポーツエキゾーストシステムが”ハイブリッド化されてなお官能的な”フラット6サウンドを響かせることになる、とも説明されています。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のインテリア~ドアパネルとキー、キーケース

Image:Porsche

究極のパーソナライズ「ソンダーヴンシュ(Sonderwunsch)」

ここで重要な役割を果たすのがポルシェによって展開される超高級オーダーメイドプログラム「ソンダーブンシュ(Sonderwunsch:特別な願い)」。

今回のサドゥ・エディションはもちろんソンダーヴンシュによって制作され、すでに十分に特別な20台ではあるものの、ポルシェは20名の幸運なオーナーのために、さらなるパーソナライズの門戸を開いている、とのこと。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のフロントトランク

Image:Porsche

具体的には、オーナーの希望に応じ、フロントトランク(フランク)のライニングや、グローブボックスの内側に、本物の「サドゥの織物生地」をそのまま貼り付けるカスタムが可能となっていますが、自動車メーカーが自社のデザインとして「サドゥ風のパターン」をプリントするだけでなく、現地で織られた本物の伝統工芸ファブリックをそのまま車内に組み込むという試みはラグジュアリーのあり方として非常に深く、クウェートの文化に対するポルシェの最大級の敬意(リスペクト)の表れが感じられるところでもありますね。

ポルシェのパーソナリゼーションプログラム、ソンダーヴンシュにて仕上げたステアリングホイール
ポルシェの伝統が宿るパーソナリゼーション「ゾンダーヴンシュ」の今。「一番人気なのは、フロントトランク内のレザー張りです。意外ではありますが」

Image:Porsche | ポルシェは古くから内外装のカスタムを「顧客の要望に従い」行っている | ポルシェ乗りならば、一度はソンダーヴンシュにて「自分仕様のポルシェ」を作ってみたいものである ポ ...

続きを見る

結び

ポルシェ「911ターボS サドゥ・エディション」は、クウェートにおけるポルシェの輝かしい70年の歴史を祝福するだけでなく、ドイツの自動車工学とアラビアの伝統芸術が奇跡的な融合を果たした「文化遺産」ともいうべき存在。

価格についての公式発表はありませんが、クウェート国内での標準の911ターボSのベース価格が77,500KWD(日本円で約3,900万円以上)であることを考慮すると、この限定20台の争奪戦に参加するためのプライスは、それを遥かに上回るプレミア価格になることは間違いものと思われます。

ポルシェ911ターボ「サドゥ・エディション」のインテリア~ドアパネル

Image:Porsche

ポルシェは「地域限定」にて仕様地向けの「展開開始記念モデル」を積極的に投入していますが、限定モデルだからといって「スペックアップ」を行うのではなく、「乗るたびにその土地の歴史と文化の誇りを感じさせる」という真のラグジュアリーによる差別化を行うのものまた、「オーナーの夢を形にする」ことを重視してきたポルシェらしいところかもしれません。

ポルシェ911ターボS 「サドゥ エディション」を紹介する動画はこちら

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

【クラブ創立70周年記念】ポルシェが「911クラブクーペ」限定70台を発表。ポルシェクラブとの特別な関係を祝う至高の1台、購入資格は「要入会」
【クラブ創立70周年記念】ポルシェが「911クラブクーペ」限定70台を発表。ポルシェクラブとの特別な関係を祝う至高の1台、購入資格は「要入会」

Image:Porsche | PCA(ポルシェクラブ オブ アメリカ)創立70周年記念モデル「911クラブクーペ」登場 | ベースは911カレラT、「走り重視」の軽量仕様 ポルシェが「ポルシェクラブ ...

続きを見る

ポルシェ911 GT3 アルティザンエディションのエクステリア〜リア
日本市場専用、ポルシェがマンタイキットを装着し特別な内外装に仕上げた911 GT3「アルティザンエディション」を30台のみ限定販売。イメージは切子に藍染

Image:Porsche | ポルシェが日本国内向けに「これほどまでに特別な」911を制作し投入するのは非常に稀である | そのテーマは「真の贅沢は細部に宿る」 さて、先日「日本でも911 GT3用 ...

続きを見る

ポルシェ、「猫さん仕様」の911 GT3を発表。南米の熱帯雨林とヤマネコ“オセロット”に着想を得た特別限定モデル、制作はもちろんソンダーヴンシュ
ポルシェ、「猫さん仕様」の911 GT3を発表。南米の熱帯雨林とヤマネコ“オセロット”に着想を得た特別限定モデル、制作はもちろんソンダーヴンシュ

Image:Porsche | ポルシェが南米の文化・自然・情熱を形に。特注プログラム「Sonderwunsch(ゾンダーヴンシュ)」による新シリーズ「Icons of Latin America」が ...

続きを見る

参照:Porsche

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche)
-, , , , ,