
| 「トランク」はルイ・ヴィトンの中でも特別な製品であり、無償でのメンテナンスを受け付けてくれる |
ただし購入価格はレザー製品に比べると「ずっと」高価
さて、ルイ・ヴィトンのトランクイベント in 京セラ美術館、今回は第三弾(ラスト)。
ルイ・ヴィトンと「トランク」とのつながりが深いことについてはすでにお伝えしましたが、もうひとつルイ・ヴィトンと切り離せないのが「旅」。
もちろんこれも「トランクつながり」ということになり、ルイ・ヴィトンはこれまでにも「陸・海・空」をテーマにした様々な「旅愁を感じさせるシリーズ」を展開してきましたが、その「旅」は様々な製品に、様々な形となって反映されているわけですね。
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ルイ・ヴィトンは「旅」をこういった感じで表現している
そこで今回、「旅」にまつわる展示だとまずは「キャンプ」。
サファリっぽい雰囲気にてテントやカーペット、そしてトランクが展示され・・・

有宇賀那トラベルには欠かせないデッキチェア、そしてこれまた豪華なキャビネット(葉巻を収納するようだ)。

ワンコまでもがサファリ仕様。

自転車にサーフボードも。

そして「旅行」だけが旅ではなく、自宅の庭でも非日常感を楽しめそうなチェアにキャビネットも(家を一歩外に出れば、そこはもうアウトドアである)。

上の画像では「ルーレット」を確認できますが、「旅」に楽しみは罪者ということで、ルイ・ヴィトンは様々なゲーミングアイテムを展開しており、こちらは「麻雀セット(テーブルを裏返すとチェス盤になる)。

そしてランプ類は持ち運べるように充電式(すべてが充電対応ではない)。

なお、周囲に投影される「影」までもが計算されている、とのこと。

「陸の旅」ということで自動車モーチーフの製品も少なくはなく、しかしこちらは旅行用ではなく「かつての商用車」をイメージしたもの(これはベーシック版ではあるが、1000万円近い価格設定である)。
こういった感じで様々な製品がルイ・ヴィトンのルーツを何らかの形で表現しており、これが「ブランドは1日にして成立しない(歴史が必要である)」といわれるゆえんなのでしょうね。

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ちなみにこれらは当時の広告やポスターの「復刻版」。

「トランクを楽しむ」ための様々な仕掛けも
そしてイベントでは、より「トランク」を深く理解するためのプログラムが多数展開されており、「レザーを縫って仕上げる」バッグとは全く異なる製法にて作られていることがわかります(以前に訪れた、「ビジョナリー・ジャーニー」展ではより踏み込んだ展示があった)。
そしてレザー製バッグの「倍ほどの」価格に達してしまう理由も理解することが可能です。
ちなみにこの人は日本に2人しかいない、ルイ・ヴィトンが認めた「トランク職人」。

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そして会場では職人によるペイントの実演、サンプルの展示があり・・・。

イベント限定の図柄も。

こちらはヴィヴィエンヌのサンプル。
なお、こういったイベントにてトランクを購入すると、通常では出来ないペイントを入れてもらったりという「特典」があり、年一回のトランクイベントを楽しみにして訪れる顧客も多いようですね。※ぼくのトランクにペイントしてもらったヴィヴィエンヌはワンオフ仕様である

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その後は商談スペースへ
そしてこういったイベントの最後にたどり着くのが「商談スペース」。

ここでは軽食や飲みものが振る舞われるのですが、軽食はいつも「開催地やそのイベントの性質をブランディングに取り入れたもの」が用意され、今回は京都ということで「京都らしい」内容です。(見た目だけではなく食材も京都にちなんだものである)。
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ドリンク類は「アルコール」も用意され、LVMH傘下の「ルイナール」もフリーフロー。
ただしぼくはお酒を飲むことが出来ないので「ノアンアルコールカクテル」を注文したのですが、これらもやはり「京都っぽい」レシピです(これは抹茶をベースにグレープフルーツなどが入っている)。

なお、ハイブランドにかかわらず、自動車ブランドにおいても「食」にこだわる例が増えてきていて、実際のところ「食」は人間の感覚のうち、触覚と味覚という2つに訴求することができ、かつ「味」は長期にわたって記憶される可能性が高いため、「ブランド認知度を高める(世界観を伝える)」には非常に有効な手法なのかもしれません。※下の画像はロールス・ロイスのイメージカラー、「パープル」を再現したモンブラン

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そしてアルコールや食べ物は緊張をほぐす役割もあり、そして商談スペースには気分を盛り上げる展示もなされ・・・。

会場内を見て回っているときに「気になったもの」を担当さんが覚えてくれており、商談スペースにそれらが続々登場することに。

もちろん今回は「トランク」イベントなのでトランクが中心で、しかしいずれもこのイベントでしか入手ができないものばかりであり、数量も限定されているというレア物揃い(よってイベントに参加する意義は大きく、ここで注文する意味も大きい)。

いずれもモノグラムが「経年劣化した」ようなヴィンテージ調のデザインがなされていて、実はこのルイ・ヴィトンの象徴である「LVモノグラム」はデザイン目的ではなく偽造防止策として生まれたもの。
創業者の息子であるジョルジュ・ヴィトンは1896年、すでに高級トランクメーカーとしての地位を確立していたルイ・ヴィトン製品の「模倣」を防止する意味において、複雑な「LVイニシャル」「花や星のモチーフ」を組み合わせたモノグラム・キャンバスを考案しています。

当時はこれらの文様はすべて「手書き」であったため、これを完全に模倣することは(よほどの技術がなければ)非常に難しく、結果的にLVモノグラムは模倣対策を超えて「高い技術の証明」そして「ブランドの象徴」となったわけですね。

なお、ぼくがルイ・ヴィトンのトランクを使用していて感じるのは「バックルやケースのかみ合わせの精度の高さ」。
(トランクやスーツケース好きなので)様々なブランドの製品を愛用しているものの、ルイ・ヴィトンにかなう精度を持つものはない、と考えています。

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もちろん耐久性や品質も非常に高く、しかし金具が酸化して輝きを失ってしまった場合、ルイ・ヴィトンはこれを「無償で」メンテンスしてくれ、リベットに至るまでが新品の輝きを取り戻すことになるのですが、こういった対応を行うのは(フェラーリの7年メンテナンス無償と同様に)顧客の手にわたった製品を完璧な状態で維持したいと考えているからなのだと思われ、そして自分たちが世に送りだした製品に対する「責務」、そして「自信」の現れだと思うわけですね。
ちなみにルイ・ヴィトンが無償でメンテナンスを行うのは「(ハード)トランク」「クロコダイル」のみで、レザーアイテムやソフトトランク、リザードやパイソン「有償」となり、ここからも「トランクとクロコダイルはルイ・ヴィトンの中でも特別扱い」ということがわかります(ルイ・ヴィトンが提供するF1のトロフィーケースもハードトランクである)。

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