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「新しいクルマには新しい素材を」。ベントレー初のEV「トルカル」には自動車業界初の素材として「メリノウール」「積層再生紙」が使用される

ベントレー・トルカルのインテリア

Image:Bentley

| トルカル」が魅せる1000層の革新インテリアと世界初の挑戦 |

ベントレーは昔から「サステナブル」には強い興味を抱いている

英国を代表する超ラグジュアリーカーブランド「ベントレー」。

今回は同社初となる100%電気自動車(BEV)の都市型ラグジュアリーSUV「Torcal(トルカル)」の内装インテリア仕様を世界初公開することに。

長年にわたり最高級の天然レザーと木目ウッドパネルで世界を魅了してきたベントレーではありますが、トルカルでは伝統の職人技(クラフトマンシップ)を守りつつ、これまでにない革新的な新素材と持続可能なサステナブル技術を融合させている、と説明しています。

ここでは自動車業界で世界初となる「100%メリノウール」の採用や、1,000層もの再生紙・端材から削り出される美しすぎるグラデーションウッドなど、ベントレーが描く次世代のラグジュアリーインテリアの全貌を分かりやすく解説したいと思います。

ベントレー・トルカルのインテリア素材

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【この記事の要約(30秒でわかるポイント)】

  • 世界初の100%メリノウール採用:18世紀創業の老舗生地メーカー「Fox Brothers」と共同開発。世界で初めて厳しい自動車耐久基準をクリアした100%メリノウールファブリックを導入
  • 1000層の再生材が生むグラデーション:クルミ材の端材とリサイクルペーパーを最大1,000層重ねて1mm以下に削り出す「Ombre Veneer(オンブレ・ベニア)」を新開発
  • クラシックを再解釈したアルミ仕上げ:Mulliner(マリナー)による「Sunburst Aluminium」技術で、伝統のエンジンスターン加工を現代風にアップデート
  • ウールに合わせた専用6色のカラーパレット:新素材の温かみと高級感を最大限に引き立てる洗練されたカラーコーディネートを提案

自動車業界初!100%メリノウールがもたらす極上の温もりと肌触り

これまで高級車におけるウール素材は、耐久性や難燃性の問題から自動車内装への全面採用が非常に困難とされてきましたが、しかしベントレーは18世紀創業という歴史を誇る英国・サマセットの老舗高級織物メーカー「Fox Brothers(フォックス・ブラザーズ)」とタッグを組み、この高い技術的ハードルを克服することに成功しています。

誕生したウールフランネル生地は、高級ラグジュアリーカーに求められる過酷な耐久試験を完璧にクリアした世界初の自動車用100%メリノウール素材だといい、さらに、国際的なサステナブル認証である「RWS(Responsible Wool Standard:責任あるウール厳選基準)」の100%認証も自動車用ウール生地として初めて獲得したのだそう。

しっとりとした柔らかさ、自然な通気性、そして本物だけが持つエレガントな質感が、トルカルの車内にこれまでにない居心地の良さと上質な温もりをもたらすこととなるわけですね。

ベントレー・トルカルのインテリア素材

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1000層のレイヤーが生み出す芸術作品「Ombre Veneer」

インテリアを彩るウッドパネルも劇的な進化を遂げ、まずは持続可能な方法で調達されたクルミ材(ウォルナット)の端材とリサイクルクラフトペーパーを職人が厳選し、なんと最大1,000層にも及ぶレイヤーを緻密に圧着したうえ、さらに厚さ1mm以下にスライスすることによって新開発の「Ombre Veneer(オンブレ・ベニア)」を実用化しています。

「天然素材を使用した人工マテリアル」ということになりますが、そのため車内の造形に合わせてトーンを自由に変化させることが可能となり、たとえば漆黒のブラックからダークスモーク、ライトスモークを経て、天然クルミ材の豊かな木目へとシームレスに色が移り変わるといった仕様も可能となるもよう(レクサスがこれと似た手法でウッドパネルを作ったことがある)。

本来であれば廃棄物となる端材や再生紙に、職人の情熱と最新技術で新しい命を吹き込んだ現代アートのような仕上がりを持つ素材がここに誕生したというわけですね。

ベントレー・トルカルのインテリア素材

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伝統と最新技術の融合「サンバースト・アルミニウム」

そしてカスタムメイド部門であるMulliner(マリナー)が手がけた「Sunburst Aluminium(サンバースト・アルミニウム)」は、かつてのレーシング・ベントレーたちのダッシュボードを飾った伝統のエンジンスターン(ペルラージュ)加工を現代的に再解釈した技術的仕上げだといい、緻密に計算された精度で仕立てられたメタルサーフェスは、繊細な光の反射を生み出し、新素材のメリノウールと美しい対比を織りなします。

ベントレー・トルカルのインテリア素材

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ベントレー・トルカル(Torcal) 新インテリアの特徴・スペック一覧

今回の発表で明らかになったトルカルのインテリア技術と素材スペックを一覧表にまとめてみると以下の通り。

項目詳細スペック・採用技術
車両モデルベントレー・トルカル(Torcal)※ブランド初の100%電気自動車SUV
世界初採用素材100%メリノウール・ファブリック(RWS認証100%取得)
ウール開発パートナーフォックスブラザース(英国サマセットの伝統織物メーカー)
ウッドパネル技術Ombre Veneer(オンブレ・ベニア)
ベニア構成素材ウォルナット(クルミ)端材 + リサイクルクラフトペーパー(最大1,000層構成)
パネル厚さ1ミリメートル未満
メタルフィニッシュSunburst Aluminium(Mulliner製エンジンスターンド再解釈仕上げ)
インテリアカラーメリノウール専用に調色された6種類のカラーウェイ(テーマ別コーディネート)

従来の「レザー&ウッド」からの進化と競合比較

高級車の内装といえば「本革」と「磨き上げられた一枚板」が絶対的なステータスでもあり、しかし、サステナビリティ(持続可能性)への配慮が不可欠となった現代において超高級車市場のトレンドは急速に変化しています。

  • 従来の高級インテリア(レザー依存):最高級の本革を惜しみなく使用することが贅沢の象徴であったが、環境負荷や動物愛護の観点から新しい選択肢が求められている。
  • 競合他社のヴィーガン/エコ素材:合成皮革や再生PETなどを採用するブランドが増加しているが、人によっては「プラスチック感」や「安っぽさ」を感じてしまう課題があった。
  • ベントレー・トルカルのアプローチ:安易な合成素材に頼るのではなく、「英国伝統のウールテキスタイル」や「端材と再生紙の極限工芸」という本物の天然・リサイクル素材を職人の手で高次元に昇華。本革以上の質感と高い環境性能を両立させた「新しいラグジュアリーの解」を示している。

結論

ベントレーの新型BEV「トルカル」が示したインテリアの世界観は、単なる電動化への対応にとどまらない、ラグジュアリーの概念そのものを再定義する「崇高な挑戦」。

伝統の職人技術を大切にしながらも、フォックスブラザースとの共同開発による100%メリノウールや1,000層の再生材から削り出すオンブレ・ベニアなど、地球環境に配慮しながら”乗る者を息をのむような美しさで包み込む”工夫が凝らされています。

「本物の贅沢とは何か?」という問いに対し、時代を先取りするサステナブル思想と途方もないクラフトマンシップで答えたベントレー・トルカル。その正式発表に向けてますます期待が高まっている、という状況です。

ちなみにですが、トルカルは「音」「視覚」「触覚」といった、”感性”に訴えかけるような内外装を持つように思われ、しかしこれの難しいところは「感性への刺激は数値で証明できず、画像や動画でも表現しにくい」ということで、つまりベントレーの折角の苦労が「実車に見て、触れねば」わからないんじゃないかということ(ベントレーは過去にレザーを廃止しようとしたことがあるが、それがユーザーに受け入れられずにレザー中心のインテリアに回帰している)。

その意味では金額の正当性をいかに消費者に伝え、理解してもらうかが「カギ」となり(理解してもらうことができなければ、「高級感がないのに高いだけ」と捉えれてしまう)、そしてこれは多くのラグジュアリーブランドが内包する課題なのかもしれません。

ベントレー初のEV、トルカルのサウンドを生成するテスト
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