
| 欧州では大人気、日本でも非常に強い関心を獲得しているようだ |
「この装備にしてこの価格」はあまりにも魅力的
さて、話題の新型メルセデス・ベンツCLA(220)に試乗。
新型CLAは2026年7月9日に日本で正式発売され、日本市場ではガソリン・ハイブリッドモデルとして以下のような構成となっていますが、欧州での価格設定を見るに「日本でも700万円代後半からになるだろう」と踏んでいたものの、蓋を開ければなんと「600万円切り」という衝撃なプライシングに。
- CLA 180:598万円
- CLA 220:687万円
- CLA 180 Shooting Brake:621万円
- CLA 220 Shooting Brake:710万円
今回試乗するのは上位グレードの「CLA220」で、1.5L直列4気筒ターボに48Vハイブリッドを組み合わせ、ガソリンエンジンだけでも190ps/300Nmを発生するところ、さらには22kWを発生するエレクトリックモーターを組み合わせています。

新型メルセデス・ベンツ CLA220の概要
- 価格:687万円
- 1.5Lターボ+48Vハイブリッド
- 190ps/300Nm+モーター22kW
- 全長4,725mmWLTC 20.2km/L
- Cクラスに迫るボディサイズ(全長4,725ミリ)
新型メルセデス・ベンツ CLA220の詳細
そしてこちらはCLA220の詳細で・・・。
| 項目 | CLA 220 |
|---|---|
| エンジン | 直列4気筒DOHCターボ |
| エンジン型式 | M252 |
| 排気量 | 1,498cc |
| 最高出力 | 190ps(140kW)/5,500rpm |
| 最大トルク | 300Nm/2,000~3,500rpm |
| モーター出力 | 22kW |
| 駆動方式 | FF |
| トランスミッション | 8速DCT |
| 車両重量 | 1,660kg |
| 全長 | 4,725mm |
| 全幅 | 1,835mm |
| 全高 | 1,470mm |
| ホイールベース | 2,790mm |
| タイヤ | 225/45R18 |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| 燃料タンク | 43L |
| WLTC燃費 | 20.2km/L |
| 価格 | 687万円 |

特に注目したいのが1.5Lエンジン+48Vハイブリッドという組み合わせです、これは中国の吉利汽車とメルセデス・ベンツとのジョイントベンチャー、「ホース」にて開発されたものだと報じられています(CLA180、CLA220ともにエンジンそのものは同一で、ECUの制御によって出力に差がつけられる)。
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4.7mを超えるボディは、もはや「コンパクト」ではない
そして新型CLAにて驚かされるのがそのボディサイズで、全長4,725mm / 全幅1,835mm(ホイールベースは2,790mm)という堂々たる体躯を持っており、これはテスラ・モデル3と「ほとんど同じ」サイジング。
| 車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|
| CLA 220 | 4,725 | 1,835 | 1,470 | 2,790 |
| Audi A5 | 約4,835 | 1,860 | 約1,450 | 約2,900 |
| Mercedes C-Class | 約4,785 | 約1,820 | 約1,435 | 約2,865 |
| BMW 2シリーズ グランクーペ | 約4,550 | 約1,800 | 約1,445 | 約2,670 |
| テスラ モデル3 | 4,725 | 1,850 | 1,440 | 2,875 |
こうやって見ると、CLAはCクラスより若干短いものの、「コンパクトクラス」というより、完全にミドルサイズの4ドアクーペに近いボディを持っており、たしかに先代の「寸詰まり」っぽい雰囲気は微塵も感じられず。

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新型メルセデス・ベンツCLAの先行展示を見てきた。全体的な雰囲気は変わらずともディティールは大きく進化。とくに内装の未来っぷりはハンパない
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デザインは「小さなCLS」から「新世代メルセデス」へ
新型CLAのデザインで印象的なのはフロントグリルとヘッドライトを中心とした「新しいメルセデス・ベンツの顔」であり、左右で繋がったヘッドライト、そしてヘッドライトやグリルが一体化したかのような(段差や出っ張り、直線を排除した)スムーズなデザインで、、これがリヤ周りにも反復されることに。

そしてインテリアも「全く新しく」、進化したMBUXに加え新デザインのセンターコンソールなど先端技術が強調されたシンプルなデザインに。
内外装通じて感じるのは、これまでの「自動車っぽい」構成やデザインとは完全に決別しようというメルセデス・ベンツの意思であり、新しい時代を切り開こうという強いチャレンジ精神です。

実際にメルセデス・ベンツCLAに乗ってみよう
そしていよいよ試乗となりますが、まずキーを持ってクルマに近づくと「SFっぽい音」がしてドアが自動でアンロック。
この音は文字通り「SF映画のような」未来的なサウンドで、よくある「ピッ」という電子音とは一線を画すものであり、ちょっと気分が盛り上がります。
エンジンスタートはコラムから生えたレバー右側の先端を押すという方式で、これを押すとエンジンが目覚めるのですが、振動は完ぺきに抑えられているものの、車内には心地よい「重低音」が響くことになり、「いい音してますね」とスタッフに言うと「これはスピーカーから流れる合成音なんですよ」。
つまりエンジン始動やアイドリング時の状態でもスピーカーを通じ合成サウンドが聞こえるということになり、そしてこのサウンドは「3種類(と無音)」からテーマを選択でき、そのうちひとつは「V8のような」ビートというかパルス感のあるサウンドを伝えます。※車内に向けてサウンドを出すかどうか、車外に向けてサウンドを出すかどうかを個別に選択できる。つまり車外向けのスピーカーも装備されている

そしてクルマを発進させて驚かされるのが「1.5リッターとは思えない力強さ」であり、そして大排気量NAエンジンとも異なる、EVのような即時性のある加速感をもってクルマがグイグイと進むことに。
これはもちろんエレクトリックモーターによる恩恵ということになりますが、ガソリンエンジン単体では実現できないスムーズさであると思います。
ちなみにエレクトリックモーター単体でも走行でき、充電状況にもよりますが、おおよそ時速15キロくらいまではエレクトリックモーターで走行し、そこからはガソリンエンジンが起動することとなるもよう。
ただ、エレクトリックモーターでの走行中であっても疑似サウンドが車内に流れているため、この影響もあって「走行中にエンジンが書道しても」全く気づかず、文字通りの「シームレス」。
参考までに、CLA 220のWLTC燃費は20.2km/Lという驚異的なもので、これはもちろん小排気量エンジンとハイブリッドシステムの賜物ということになりますね。

電動化がなされようとも「メルセデス・ベンツらしさは失わない
しばらく運転して感じたのは「ドライブトレーンはEV的であるが、足回りやハンドリングはこれまでどおりのガソリン車的」ということ。
CLA220のサスペンションはフロントが3リンク、リアがマルチリンク式となっていますが、ちょっと前に試乗したBMW iX3では「完全に路面からの入力を消し去り、魔法の絨毯のような乗り味を持つ」のに対し、CLA220では18インチ、225/45R18タイヤを通じてロードインフォーションを確実に伝えようとするセッティングを持っていて、これは「いままでのメルセデス・ベンツ的(かつての欧州車的)」。
ただし乗り味は、従来のCLAよりも格段に洗練され、路面からの入力を受けたあとにボディが「ドン」と跳ねるような感じもなく、「適度に引き締まったスポーティな乗り味」という感じ。
なお、ある程度ピッチやロールを許容するところもiX3とは異なっていて、iX3が「外界から切り離されたキャビン」を目指そうとしているのに対し、CLAでは「積極的に外界と関わりを持つ」方向性を採用しているように思います。

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CLA220のステアリングフィールは非常に「正確」で、これもまた純ガソリン車時代を連想させるものであり、しかし車体が大きくなったことで従来型CLAのような「Aクラス派生車」という印象は薄くなっていて、むしろ、「低いCクラス」という感覚も。
ただしFFなので、Cクラスとは明確にキャラクターが異なっていて、「駆動力よりもステアリングホイールの操作によって曲がる」という雰囲気を持ち、CLAはあくまで「安定性と効率を重視したFFスポーツセダン」という立ち位置なのかもしれません。

そのほか、こんな印象も
そしてドライブフィール以外にも試乗を通じて感じたことを箇条書きにて追記しておくと以下の通り。
- ドアを締めるときの音が「メルセデス・ベンツ」。サッシュレスでこの剛性感しか感じない音が出るのはスゴい
- ダッシュボードが低く前方視界が良好。さらにヘッドアップディスプレイの表示位置も「ちょうどよく」、輸入車にありがちな「日本人の座高だとうまく見えない」ということもない
- スイッチ類の配置、役割が直感的にわかり、このあたりはメルセデス・ベンツらしさが息づくところである
- ドアミラーがコンパクトで斜め前方の視界を遮らない。総じて視界に優れ、これもやはりメルセデス・ベンツならではの誠実さである(BMWのクルマはドアミラーが斜め前の視界を遮ることがある)

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まとめ:新型CLA 220は「メルセデス・ベンツのエントリーモデル」の枠を超える
新型CLA 220に乗って感じた最大の(従来モデルからの)変化は、「CLA=エントリーメルセデス」という図式が完全に崩れたこと。
全長4,725mmという堂々たるボディ。
190ps/300Nmの1.5Lターボ。
22kWのエレクトリックモーター。
20.2km/Lという燃費。
そして新世代MB.OSとMBUX。
これらを組み合わせることで、新型CLAは単なるAクラスの派生車ではなく、メルセデス・ベンツの次世代を象徴するモデルになっており、特に印象的なのは、速さを誇示するのではなく、「静かで、滑らかで、効率が良く、それでいて運転している楽しさ(純ガソリン車的な雰囲)がある」という方向に進化していること。
ぼくとしては、新型CLA 220は2026年のメルセデス・ベンツの中でも非常に注目すべき1台だと捉えていて、特に「輸入車らしいデザイン」「最新のデジタル技術」「燃費」「快適性」を一台で求めるならば、かなり魅力的な選択肢なのではないかと考えています。

ボクが新型CLA 220を評価するなら
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| デザイン | ★★★★★ |
| 走行性能 | ★★★★☆ |
| 加速性能 | ★★★★☆ |
| 乗り心地 | ★★★★☆ |
| 静粛性 | ★★★★★ |
| 燃費 | ★★★★★ |
| インテリア | ★★★★★ |
| 後席居住性 | ★★★☆☆ |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
| 新しさ | ★★★★☆ |

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