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もはや反則レベル。価格を考えると異常なまでに高い装備や質感を誇るゴルフ7に試乗する

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VWゴルフ7に試乗。
正確に言うと試乗ではなくウラカンの12か月点検の際にランボルギーニ大阪さんに貸していただいた代車がゴルフ7のTSIで、これが非常に良くできた車だったわけですね。
ゴルフ7だとゴルフRには試乗したことがありますが、スタンダードモデルであるTSIには今まで乗ったことがなかったわけです。

【ゴルフってどんな車?】

現行ゴルフは7世代目、つまり「ゴルフ7」ですね。
ボディサイズは長さ4265、幅1800、高さ1460ミリ、重量1240kg。
同じクラスのBMW 1シリーズが1350キロということを考えるとかなり軽量と言えます(しかもゴルフは1シリーズよりも大きい)。

エンジンは1.2リッターターボで105馬力を発生し、燃費はメーカー公表値でリッター21キロ。
価格は266万円(トレンドライン)から、となっています。
ドイツ車ということもあって一通りの安全装備は揃っておりカーナビゲーション含むインフォテイメントシステムも充実。
ヘッドライトはハロゲンですがパーキングブレーキは電気式でトランスミッションは7速DSG、とグループのシナジー効果を最大に利用した(クラスを超えた)装備が特徴です。

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【ゴルフの外観について】
ワルター・デ・シルヴァの肝入りデザインということで抜かりのないルックス。
先代に比べてシャープなラインが特徴で、水平方向を強調された幅広に見えるフロントマスクが印象的。
ヘッドライトやテールランプがこれまでに比べて薄く横方向に長くなったように見え、車格が上がったようにも見えますね。

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【ゴルフの内装について】
内装においては驚くべき質感を備えており、ぼくの印象では「(同じグループの)ポルシェを超えている」と考えています。
ピアノブラックのパネル、アンビエント照明、メタル調パーツなど高いレベルの仕上げとデザインが調和しており、これは高級車にも劣らない水準ですね(少なくともBMWのレベルは遥かに超えている)。
ポルシェだとオプションで結構な金額を出さないと付いてこないスムースレザー、そしてマルチファンクションステアリングが標準で装備されていたり、というのも優れた点。

ウインカーのタッチにおいても同門のポルシェを超えており、節度の感じられるしっかりしたクリック感がありますね。
シートにおいても座面、背もたれ、サイドサポートのバランスが良く、「良くできた」という印象が非常に強いもの。

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【ゴルフのドライブフィール】

さて、センターコンソールのスタートボタンを押してエンジンを始動。
始動時は若干の振動があるもののアイドリングに入ると振動、音とも皆無に近いレベル(日頃EVに乗っているぼくにとってもこれは驚きとしか言いようがない)。

アクセルを踏むとパーキングブレーキが自動解除され車がスタート。
ちょっと違和感があるのは「結構アクセルペダルを踏まないと」出だしが遅いこと。
日ごろ大排気量エンジンを搭載している車やパワー/トルクの大きな車に乗っているのでなおさらだと思いますが、1.2リッターターボというゴルフTSIのエンジンを考えると、これはぼくが感覚を合わせる必要がありますね。

ただ違和感を覚えたのは乗り始めの頃だけで、扱い方を覚えると運転は快適そのもの。
ぼくはいつもアクセルペダルを軽く踏んでトルクが付いてくるのを待つという乗り方をする(よってトルクの大きなエンジンが好み)のですが、ゴルフTSIに関してはアクセルをぐっと踏んで回転数と速度を上げ、早めに巡航速度に乗せるという乗り方をするのが良いようですね(VW推奨の乗り方で、この方が燃費が良い)。



【ゴルフのハンドリング、サスペンション】

ステアリングは中立がややファジー(万人が乗ることを考え、あえてシビアにしていないと思われる。逆にポルシェやランボルギーニはセンターが正確で、指先が動いただけでも車が反応する)で、しかし一旦ハンドルを切るとしっかりした手応えが返ってきます。
この「ハンドルを切るとしっかりした反応」というのがミソで、多くの車はセンターからロックまでが曖昧な場合があるのに対し、ゴルフは正確な情報をフィードバックしてくれるわけです(これはなかなかできることではない)。
かなり扱いやすく、日頃乗るには気軽で、かつ安心できるセッティングと言えるでしょう。

サスペンションは当たりが柔らかくロールが小さめで、これも非常に安心感が強いもの。
ドイツ車にありがちな硬さはなく、しかしオンザレールで曲がれるしっかりした足回りですが、これはガッチリした印象の強いボディに支えられているとも言えます。
レーンチェンジ時の揺り戻しもなく、揺れの収まりが早く、ピッチングも非常に少ない優れた足回りですね。
正直言うとぼくのi3もこれくらいの足回りだったらなあ、と思うレベル。

VWアウディグループの車は特にボディ剛性が高く、足回りのセッティングも非常に優れており、ぼくとしてはメルセデス・ベンツ、BMWにも勝る部分が多いのではと考えています(特にVWグループ内、アウディ以上のブランドはその傾向が顕著)。

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【総評】

この価格でこの性能や品質の車を販売できるのはおそらくVWだけだろうと思われ、「反則」と言えるほどの完成度を持つ車と言えるでしょう(特にゴルフは世界戦略車なのでポロと共にその傾向が非常に強い)。
実際のところVWは一台あたりでポルシェの30分の一しか利益がないので(とにかく台数優先なので利益は度外視)、一台あたりの「減価率が著しく高い」つまり消費者にとっては「お買い得」な車でもあります。
ぼくはVWのファンではありませんが(むしろブランドイメージを考えると購入したくはない)、その品質と完成度の高さは認めざるを得ず、何度か記載しているように「ゴルフR」は最強の車なんじゃないかと考えているほど。
ただ同時にVWのブランドイメージはあまり良くなく、そこが最大の問題だと考えています(VWでなければ即買いのレベル)。

なおVW内でもVW車の利益率の低さを問題視した派閥があり(ヴィンターコルン氏一派)、そのため過去に一悶着あってその一派が辞任するなどの騒ぎがありましたが、残った一派はトヨタと台数を争うことに決めたように思われ、「たとえ利益が低くとも」台数を得る方針を貫いており、その意味もあってぼくは「VW車はお買い得」と考えています。

少なくとも価格が仮に同じであってもBMWやメルセデス・ベンツよりは(VWの車は)原価は高いはずで、より優れた機能や素材、性能を有していると考えてよいでしょうね。

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試乗記について
ランボルギーニ、AMG、アルファロメオ、VW、ジャガー、ベントレー、ルノー、ミニ、フェラーリ、マクラーレン、テスラ、レンジローバー、スズキ、トヨタ、マツダ、スバル、ホンダ、レクサス、メルセデス・ベンツ、BMW、ロールスロイスなどこれまで試乗してきた車のインプレッション、評価はこちらにまとめています。

 

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管理人:JUN

ランボルギーニ/ポルシェ/ホンダオーナー。 ハイパフォーマンスカーを中心に、それにまつわる話、気になるクルマやバイク、モノ、出来事などを紹介します。

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