メルセデスAMGが「専門(単独)」となるショールームをシドニーと東京にオープン。
なおメルセデスAMGは現在40か国で販売しており、インストア形式では400以上もの販売網を誇ります。
その販売も年々伸びており、特に北米では+33%の伸びを記録している、とのこと。
世界全体だと10万台程度を販売し、これも前年比で+44%という高い成長(3年連続で40%以上の成長を記録)。
今回のAMG専売ディーラーについて、アメリカではなくオーストラリアと日本というのは奇妙ですが、もしかすると「ポテンシャルが高い」と考えたのかもしれませんね。
加えて、日本は輸入車においては「高いものほど売れる」というやや特殊な販売傾向を持っており、そのため「メルセデス・ベンツの世界販売における日本の比率」よりも「AMGの世界販売における日本の比率」がずいぶん高いのかもしれません(路上を走る車を見ると実際にそんな感じ)。
なおメルセデス・ベンツ全体に占めるAMGの比率は10%程度、AMGモデル自体は50車種あり、日本に導入されているのは40車種。
AMGが売れているのはとび抜けてアメリカ、次いでドイツ、日本、イギリス、オーストラリア、カナダ、中国とのことですが、アメリカ以下は拮抗しており、日本はだいたい2~5位を行ったり来たり、という感じだそうです。
こちらがその「AMG TOKYO Setagaya」ですが、エラく格好良いお店ですね。
Mercedes-AMG Showroom in Tokio Setagaya ;Mercedes-AMG showroom in Tokyo Setagaya; Mercedes-AMG Showroom in Tokio Setagaya ;Mercedes-AMG showroom in Tokyo Setagaya;
AMGは現在販売好調で、2015年は前年比で40%販売が増加。
現行車種は38ですが、これを年末までには48モデルに増加させる計画があるようで、かなり積極的な展開を行う模様。
メルセデス・ベンツとAMG、ミニとジョンクーパーワークス、フィアットとアバルトなどはもともと別の会社ではありましたが、メーカー側がこれらを吸収。
新車の開発段階から効率よくハイパフォーマンスモデルをプロダクト・ポートフォリオに組み込むことで競合や無用なコストの増加を避けることができているわけですね。
ほかで同じような関係だとスバル/STI、日産/ニスモ、BMW/M、アウディ/クワトロ等がありますが、いずれも活動を積極化。
今回メルセデスにおいては「AMG専門のディーラー」解説も検討しているとのことで、AMGのより一層の成長が期待できます。
これまでAMGは「既存車種のハイパフォーマンス版」としての展開のみでしたが、今回「AMG GT」にて専用の車種を持つことになり、この流れ(AMG専用車種)も加速する可能性があるかもですね。
スバル、アウディにおいてもハイパフォーマンス部門専用(に開発した)車種の投入に意欲を示しており、これは自動車業界における新たな流れとも受け取ることができます。