新型ホンダ・シビック・タイプRが再度「(FFにおける)ニュルブルクリンクの王者」に返り咲き。
2015年にそれまでのFFチャンピオンはルノー・メガーヌR.S.トロフィー275Rで、これを7:50.63のタイムでシビック・タイプRが破ることに。
しかし翌年の2016年にはフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSが7:49.21でシビックを撃破。
さらには7:47.19まで自身のタイムを縮めて「絶対王者」に君臨しているのがこれまでの状況です。
もちろんホンダがこれに黙っているはずもなく、さっそく新型シビック・タイプRをもってニュルブルクリンクにアタック。
今回7:43.8という驚異的なタイムを記録しており、ゴルフGTIクラブスポーツ”より3秒以上、先代シビック・タイプRよりも7秒近く速いタイムを出した、ということになりますね。
これまでの競争が「1秒刻み」で行われてきたことを考えると大きな進歩と言えますが、おそらくルノーは新型メガーヌR.S.でこの記録を破ろうとし、同じくVWもフェイスリフト後のゴルフ7でも「GTIクラブスポーツS」を出すかもしれません(周年記念車だったのでこの線は薄いかも)。
ちなみに先代シビック・タイプRで記録を達成したとき、ロールケージを装着していたことや内装を外して軽量化していたこと、高性能タイヤ(市販モデルには装着されていない)を履いていたことが後に判明して非難され(メガーヌR.S.とゴルフGTIクラブスポーツSは市販モデルそのままだった)ており、今回ホンダは記録達成にあたり「ロールケージを安全上の理由から装着したこと、その分重量が重くなるのでリヤシートを外して「プラマイゼロ」にしたこと、タイヤは公道走行可能なハイグリップタイヤ装着」を記録発表と同時に公表。
なお新型シビック・タイプRは先代と同じ2リッターターボエンジンながらも出力は320馬力へと向上。
サスペンションも一新し、トランスミッションも同じ6速MTながらレシオを加速寄りに調整しています。
日本だとすでに展示イベントが始まっており、サーキットにはなりますがその雄姿を見ることが可能となっていますね。
なお今回シビックの出した記録はあくまでも「FF最速」であり「ニュルブルクリンク最速」ではないので要注意(前回シビック・タイプRがFF最速記録を打ち立てたとき、シビックはポルシェやフェラーリよりニュルで速く走る」と信じる人が多数出現)。
現在のニュルブルクリンク最速タイムはランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテの6:52,01で、シビック・タイプRの7:43,8はおおよそ総合だと60位あたり、といった数字です。
新型シビック・タイプRのプロモーション動画公開。内外装の細部を確認可能
シビック・タイプRはやはりMTのみ。「MTは楽しい」は本当なのかについて考える
ホンダが新型シビックのティーザーキャンペーン開始。4月は鈴鹿で試乗可能なイベントを開催
新型ルノー・メガーヌR.S.の予告動画公開。カーゲーム調のファニーな仕上がりに
VWゴルフGTIクラブスポーツが自己の持つニュルFF最速記録を上書き。その様子を動画で公開
ニュルブルクリンクのラップタイム2017年版。ウラカン・ペルフォルマンテ、AMG GT Rがランクイン