| コルベットZR1がアメリカのサーキットで「最速」に |
超過激なシボレー・コルベット、「ZR1」がヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)にて市販車最速タイムを記録した、と発表。
コースレコードを記録したのは8速AT、ZTKパッケージ装着車両。
なおコルベットZR1のトランスミッションは「7速マニュアル」も選べますが、今回サーキットのアタックにて「AT」を選択したのはある意味衝撃的。
BMWがATの性能進化をして「もはやMTやDCTに意味はない」と発言していましたが、まさにそれが立証された、ということに。
テスト走行でも「コースレコード」
なおZTKパッケージはダウンフォースが60%強化されるオプションで、カーボン製のフロントスプリッター、リアウイング、マグネライドサスペンション、ミシュラン・パイロットスポーツ2が装着されるもの。
今回コースレコード(2:37,25)を記録したのはエンジニアによるテスト中のことで(つまり準備を行い、プロのドライバーによるアタックではない)、それでも以前にフォードGTの記録した2:38,62より速いタイム。
これを受けてシボレーは「アメリカにおいて最もチャレンジングなサーキットにおいて、どの価格の、どんなスーパーカーよりもコルベットZR1のほうが速いことが証明された」と自信満々のコメントを発表し、暗に5000万円もするフォードGTを揶揄するような姿勢を見せています。
なおコルベットZR1の価格は1400万円ほど。
エンジンは6.2リッタースーパーチャージャー、出力は755馬力。
最高時速は337キロ、というスペックです。
ちなみにフォードGTはこのVIRにてポルシェ918スパイダーよりも速いタイムを記録しており、これだけでも驚愕ではあるものの、コルベットZR1は「さらに速い」ということに。
フォードは「記録に興味なし」
なお、これを受けてかフォードもコメントを出しており、「VIRでのタイムは大した準備もなく、しかも初めて走ったときのものだ」としており、記録へのチャレンジにはVIR含めいかなるサーキットにおいても興味がないと語っています。
このあたりコルベットやカマロにてニュルブルクリンクへのアタックを行うシボレーとは異なる姿勢を見せていますが、欧州のスーパーカーにおいてもポルシェやランボルギーニがニュルブルクリンクへの挑戦を継続するのに対し、フェラーリやマクラーレンはこれを行わないというスタンスを貫いており、やはりメーカーによってずいぶん差があるところ。
2019 Corvette ZR1 Sets Lap Record at VIR | Chevrolet