| もう発想が素敵すぎる |
テスラは先日「新型ロードスター」を株主向けに公開し、その場で新オプション「スペースX」なるパッケージがあると述べていますが、今回そのスペースXパッケージについて「ロケットエンジン(正確にはスラスター)を使う」とイーロン・マスクCEOがツイート。
そしてこの「ロケットエンジン」は最大で10基までを使用するとされ、これによって「劇的に加速、ブレーキング、コーナリング性能が向上する。飛ぶことすら可能になる」とのこと。※たしかに「スペースXパッケージ」はクレイジーだと言っていた
圧縮酸素を噴射?
正直今のところ「ロケットエンジンを本当に採用」するのか信じることはできませんが、イーロン・マスクCEOの別会社「ボーリング・カンパニー(The Boring Company)」が”火炎放射器のようなもの”を発売しており、これが価格5万円にもかかわらず1万丁以上も注文が入る事態に(これだけで5億円)。
そしてつい先日、「最初の1000丁」を手渡すイベントが開催されていますが、こういったことを実際にやってしまうのがイーロン・マスク氏なので、本当にテスラ・ロードスターにロケットエンジンを装着する可能性も。
ちなみにこの火炎放射機は「火炎放射機ではない(Not-A-Flamethrower)」というのが商品名で、一見火炎放射機のように見えるものの、イーロン・マスク氏は「クリームブリュレ(の表面を焦がす)に使用するのが理想的な使い道だ」とコメントしています。
Nothing makes your baby more zen than a few gentle puffs of a TBC Flamethrower pic.twitter.com/HewJf66hh2
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年6月9日
なお、ロケットに採用されるスラスターは一般に燃料を燃やして推進力を得るもので、しかしテスラ・ロードスターに採用されるのは「スペースXのロケットに用いられるのと同じ技術を応用したもの」で、圧縮タンクに入れた空気を吹き出すことで推進力を得るものだそう(イーロン・マスク氏は民間ロケット会社、スペースXのオーナーでもある)。※テスラ・ロードスターはピュアEVなので、このために燃料を積むのは本末転倒でもある
「加速・減速・コーナリング」にこれを応用するということは車体の前後左右にこれを装着するということになり、加速時には車体後方に取り付けられたスラスター、減速時には車体前方に取り付けられたもの、コーナリング時には車体側面(と後方も)の推進機を使用するのだと思われますが、まさに宇宙空間でモジュールや宇宙船が姿勢制御にこれを使用するイメージですね。
実現すれば「前代未聞」のクルマというか、「クルマを超えた乗り物」になってしまいそうですが、ここまで来ると「もう何もテスラに追い付けない」ことになりそう。
SpaceX option package for new Tesla Roadster will include ~10 small rocket thrusters arranged seamlessly around car. These rocket engines dramatically improve acceleration, top speed, braking & cornering. Maybe they will even allow a Tesla to fly …
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年6月9日