| あらためてライバルを寄せ付けないテスラの強さ、そしてトヨタやホンダ、スバルといった日本の自動車メーカーに対する信頼の高さに驚かされる |
一方、アメリカ人は本当にアメ車を信頼していないようだ
さて、EVに関しては様々な市場調査報告があり、最近のものだと「北米市場にて、41%の人が”次に買うのはEV”だとコメントしている」というものも。
そして今回、CarGuruもEVに関する市場調査を行い、ネット上にて1097人の人がこれに回答。
いくつか興味深いものものあり、ここでその内容を紹介してみたいと思います。
人々はEVに対してこんな意見を持っている
自動車メーカーのEV開発に対して興味を抱いている?
- 興味がある・・・56%
- どっちでも・・・38%
- あんまり・・・6%
今後10年でEVを所有する可能性は?
- かなり「ある」・・・52%
- たぶん・・・32%
- ない・・・17%
なお、この「EVを所有する可能性が高い」と答えた人々については、2018年では34%、2019年では45%、そして今回の2021年では52%と調査の年を追うごとに高くなっています。
参考までに、10年ではなく「5年以内」になると、2018年では15%、2019年では26%、2021年では30%となっていて、「10年以内」に比べるとかなり低くなっています。
ただし現在各社とも魅力的なEVを発売しており、EV化の流れは想定よりも早く進んでおり、また1~2年後のアンケートではその比率がぐっと高くなっているのかもしれません。
今後10年以内で、ハイブリッドとEVを所有するならどっち?
- ハイブリッド・・・36%
- EV・・・52%
EVを普及させるのに効果的な施策は?
- 無料での充電サービス・・・65%
- バッテリーの交換が容易になれば・・・62%
- 税金が安くなれば・・・56%
- 維持費のやすさがEV購入価格の割高さを帳消しにできれば・・・56%
- 延長保証・・・53%
- リセールが良ければ・・・51%
- バッテリー生産が環境に優しければ・・・48%
- EVがメインストリームになれば・・・46%
これを見るに、多くの人がバッテリーの劣化を気にし、そして交換できないことやリセールを気にしている模様(そして、これは目の前にある大きな課題でもある)。
つまりEVはまだまだ発展途上の乗り物であり、今はまだ積極的に選ぶ気になれないということなのかもしれません。
EV/ハイブリッドオーナーが、ほかにガソリン/ディーゼル車を持っている比率は?
- EVオーナー・・・48%がガソリン/ディーゼル車を所有
- ハイブリッドオーバー・・・43%がガソリン/ディーゼル車を所有
どの会社のEVをもっとも信頼しますか?
- テスラ・・・36%
- トヨタ・・・14%
- ホンダ・・・8%
- フォード・・・7%
- GM・・・6%
これはちょっと面白い結果でもあり、北米市場にてEVを発売していないトヨタがテスラに次ぐ2位をマークしており、おそらくは「トヨタ=ハイブリッド」のイメージが強く、それが「ハイブリッドが良ければ、きっといいEVを作るだろう」という期待値があるのかも。
一方、マッハEやボルトEVを市場投入しているフォードとGMの評価は高くなく、(北米市場にて)GMとホンダがEVを共同開発すると大々的に報じられているにもかかわらず、ホンダの評価のほうがGMよりも「上」。
つまりはこれまでの調査に要同様、アメリカ人はアメ車を信用していないのかもしれず、ただしテスラは「例外」でもあり、テスラの支持率は(競合他社がEVを発売する中でも)年々上昇しています。
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EVを買うならどのメーカー?
- テスラ・・・57%
- トヨタ・・・52%
- ホンダ・・・45%
- フォード・・・32%
- スバル・・・28%
- GM・・・27%
- 日産・・・26%
- BMW・・・25%
- アウディ・・・25%
こちらもまた面白い結果であり、すでにEVを市場投入しているフォード、GM、日産、BMW、アウディを「買う」とした人は少なく、まだ北米にてEVを発売してないトヨタやホンダ、スバルを「買う」とする人が多いのが印象的。
これは「既存のEVに満足していない」のと同時に「トヨタやホンダ、スバルには期待している」ということのあらわれだと言えます。
そうなると、トヨタb4ZX、スバル・ソルテラ、ホンダの(GMとの共同開発となる)新型EVが実際に市場投入された後には好調なセールスを記録する可能性が高そうです(反面、期待はずれであれば、BMWがやアウディ同様に指示が下がる)。
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反面、すでにEVを発売して数年経過する、そして数々のライバルが登場する中において、テスラの支持がこれだけ高いというのは驚きでもあり、つまりテスラは「期待以上」の製品を世に送り出していると考えてもよく、それが「EVで唯一高いリセールを誇る」理由なのだと思われます。
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参照:CarGuru