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1200馬力の超高級中華SUV「ヤンワンU8」がフェラーリ プロサングエに挑む。砂漠のドラッグレースで暴かれた「スペックの罠」とは?【動画】

1200馬力の超高級中華SUV「ヤンワンU8」がフェラーリ プロサングエに挑む。砂漠のドラッグレースで暴かれた「スペックの罠」とは?【動画】

| もしもグリップに優れるドラッグストリップであれば結果はまた違っていたかもしれない |

馬力だけでは語れない、高級SUVの頂上決戦

現代の自動車業界、特に中国のEV(電気自動車)市場ではスーパーカーを凌駕するスペックを持つモデルが次々と登場しており、今回Carwowが公開したドラッグレース動画に登場したのはBYDのプレミアムブランド、ヤンワンより登場したフラッグシップSUV「U8」。

そしてこの動画は「馬力さえあれば、フェラーリに勝てるのか?」 というひとつの疑問に対する明確な答えとなっており、非常に興味深い内容となっています。

今回は伝統のV12エンジンを積むフェラーリ、チューニングされたレンジローバースポーツ、そして中国の最新技術を結集した「仰望U8」による、プライドをかけた戦いを見てみましょう。

この記事の要約

フェラーリ・プロサングエ(V12) vs レンジローバー スポーツ SV(V8チューン) vs 仰望(Yangwang) U8(1200馬力EV) の超絶バトルが実現

スペックでは1200馬力を誇る「仰望U8」が圧倒するも、結果はフェラーリの勝利

勝敗を分けたのは「3トンを超える車重」と、砂が乗った路面での「トラクション(路面への駆動力伝達)」の難しさ

砂漠で火花を散らす3台のモンスター

今回のレースは、アラブ首長国連邦のタリスワン施設にて行われていますが、対決は二段階にて行われ、まずはフェラーリとレンジローバーが激突。

その勝者が、1200馬力の怪物「仰望U8」と対戦するという形式です。

第1ラウンド:フェラーリ vs レンジローバー

ここでフェラーリ・プロサングエは6.5L V12自然吸気エンジンから放たれる官能的なサウンドと共に驚異的な加速を見せ、対するレンジローバー・スポーツSVはチューニングによって670馬力まで強化されているものの、2,485kgという重量が足かせとなったもよう。

さらにはアスファルトの上に砂が乗るという悪条件の中、レンジローバーはホイールスピンに苦しみ、その隙にフェラーリ プロサングエがリードを広げて勝利を収めています。

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最終決戦:欧州の雄か、中国の超新星か

そしていよいよ登場したのが中国・BYDの高級ブランド「仰望(Yangwang)」が放つU8。

4つの電気モーターを搭載し合計出力は1,200馬力というPHEVで、フェラーリの約1.6倍という驚異的なパワーを誇ります。

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しかしレースが始まると意外な展開となり、U8は強大なトルクゆえに滑りやすい路面上でトラクションを確保できずに激しくホイールスピン。

最終的にフェラーリが12.2秒でクォーターマイル(ゼロヨン)を走り抜け、U8は12.4秒と、わずかに及ばない結果となっています。

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車種概要・スペック比較

各車の主要諸元は以下の通りですが、注目すべきはパワーだけでなくその「重量」。

スペック項目フェラーリ プロサングエレンジローバー スポーツ SV (Tuned)仰望 (Yangwang) U8
エンジン/モーター6.5L V12 自然吸気4.4L V8 ツインターボ2L ターボ + 4モーター
最高出力725馬力670馬力1,200馬力
最大トルク716Nm750Nm1,280Nm
駆動方式4WD4WD4WD
車両重量2,150kg2,485kg約3,485kg
1/4マイル記録12.2秒12.3秒12.4秒

フェラーリ プロサングエ:SUVの形をしながらも中身は純粋なスポーツカー。軽量化とパワーバランスが秀逸

レンジローバー スポーツ SV:ラグジュアリーSUVの王者。重量はあるもののチューニングによりスーパーカーに肉薄する性能を発揮

仰望 U8:中国・BYDの技術の結晶。1200馬力という数値は驚異的で、しかし3トンを超える巨体がパフォーマンスの限界を決めている

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結論:数字が全てではない、走りの奥深さ

今回のドラッグレースの結果は「馬力だけが速さの指標ではない」という教訓を与えてくれるもの。

1200馬力の「仰望U8」が敗れた最大の要因はその”圧倒的な重量”で、3トンを超える車体は静止状態からのスタートに対し大きく不利に働きます。

また、砂漠に隣接する舗装路という特殊な環境下では、有り余るパワーを路面に伝えるトラクション性能が「最高出力以上に」重要であることが証明されたと考えていいのかもしれません。

しかし中国製SUVが世界最高峰のフェラーリと0.2秒差の勝負を繰り広げたという事実は無視できない進化でもあり、今後、軽量化技術が進んだりトラクション性能が向上すれば、現在の勢力図は容易に塗り替えられるかもしれません。

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両者のパワーウェイトレシオは「けっこう近い」

クルマの運動性能を比較する際、ついつい「馬力」に目が行きがちではあるものの、やはり重要なのは「パワーウェイトレシオ(馬力あたりの重量)」。

このパワーウエイトレシオを見てみると、なんとU8のほうがプロサングエよりも優れており・・・。

フェラーリ プロサングエ:約2.96kg/hp

仰望 U8:約2.90kg/hp

しかし今回のような低ミュー路(滑りやすい路面)では、重すぎる車体はタイヤへの負担を増やして制御を難しくさせるという側面も。

さらに「あまりに強大なトルク」もまた滑りやすい路面でのトラクションコントロールを困難にしてしまう傾向があり、近年の高性能車においてはこういった桁違いのトルクに加え、「エレクトリックパワー(瞬時に発生するトルク)」「とんでもない重量」といった、これまでの自動車業界では存在しなかった要素が次々と飛び出していて、そういった事実を考慮すると、今後は「パワーウエイトレシオすら」指標としての有用性を失ってしまう(パワーウエイトレシオはガソリン時代の古いモノサシとなってしまう)時代が来るのかもしれません。

フェラーリ・プロサングエとヤンワンU8との加速勝負動画はこちら

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