| テスラは2022年に前年比の倍となる「200万台」の出荷を標榜していたが |
おそらく200万台は無理でも、最低ラインとしている150万台は達成してほしいところだが
さて、テスラは2022年に「200万台」という目標を掲げていますが、これは2021年と比較すると「2倍以上」という数字です。
もちろんこれは今までのテスラの苦労を見ると簡単に達成できるものではなく、そして今年は(テスラのメインである)上海工場の一時閉鎖、ロックダウンに関連するサプライチェーンの混乱があり、「生産できない」期間が数週間あったため、一層のこの達成が困難となっています。
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ただしテスラは既存工場の回転率向上に全力を投入
現在テスラが持っているのはカリフォルニアのフリーモント工場、中国の上海工場、そしてドイツのベルリン工場とアメリカのテキサス工場。
このうちもっとも生産台数が大きいのは上海工場、そしてついでフリーモント工場であり、ベルリンとテキサスは稼働したてということもあって「ほぼ生産に寄与できていない」状態です。
よってテスラが生産を拡大しようと考えたならば上海そしてフリーモント工場の生産効率を向上させるより他はなく、しかし上海は上述の通りロックダウンの影響を受けていて、頼みの綱のフリーモント工場は(テスラにとって初めての工場だったので)設備が古く、よって生産効率を向上させることが難しい、とも言われてきたわけですね。
ただ、それでもテスラはフリーモント工場の稼働率を大きくアップさせていると言われ、これまでにもドローンを使用した空撮によってフリーモント工場の出荷台数を撮影したユーチューバーが「フリーモント工場の生産台数は過去最高になっている」とレポートしたことも。
現在テスラの従業員はフル出勤
そして今回、テスラの従業員なる人物がインスタグラムに投稿した画像が話題になっていて、これは「午前3時56分に撮影したテスラのフリーモント工場の駐車場」。
この画像を投稿したAristotle Sacramento(@arisyabish)氏によると、「いつもはもっと工場の近くに駐車できるものの、最近は駐車場がすぐ満杯になり、工場から離れたところにしか駐車できず、朝の3時56分でもこの状態」。
つまり現在のテスラの工場には「駐車場のキャパシティを超える」クルマが停まっており、これはつまりそれだけ多くの従業員が出勤しているということを意味しますが、この画像を見る限りでは、あと僅かで終わってしまう第三四半期について「記録的な台数を出荷した」という報告を聞くことができるのかもしれません。
そしてもしこの数字が実際に「記録的」なものであれば、2022年最後となる第4四半期もかなり期待できることになり、最終的にテスラの掲げる目標を達成できる可能性も見えてきます。
その意味では、この第三四半期はテスラにとって非常に重要ということになり、将来を占う上でも大きな転換期となるのかもしれませんね。
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参照:Teslarati