| なぜ?ライフルで有名なカラシニコフがEV発表 |
ロシアの「カラシニコフ」が何を思ったか電気自動車(EV)、エレクトリックバイク、そしてロボット分野に参入を表明。
カラシニコフといえば世界でもっとも多く製造されたライフル「AK-47」が有名ですね。
これはミハイル・カラシニコフ氏によって設計されたものですが(2013年に94歳でその生涯を閉じる)、同氏は晩年、「自分の設計したライフルが、こんなに多くの人を殺すことになるとは」と苦悩を語っていたのが印象的。
今回のEV含む一連の製品は、軍事産業従事者向けの展示会「Army 2018」で発表されたものですが、規制によって銃器を輸出することが難しくなったカラシニコフが「新事業」としての可能性を模索したもの。※AK-47を製造していたIzmash社は2012年4月に倒産。それとは別に自身と親族が経営する「MTカラシニコフ社」があり、ここからはウォッカや腕時計など、様々な製品が発売されている
カラシニコフのEVはレトロ調
カラシニコフの発表したEVはレトロなルックスですが、ロシアのデザインは「進化しない」ことでも知られ、「ラーダ・ニーヴァ」についてもここ40年以上同じデザインや構造のまま製造されていることで知られますね。
今回カラシニコフが発表した電気自動車はCV-1コンセプトと呼ばれ、車体は1973-1997年に製造されていたIZH-21252がベース(市販モデルではオリジナルの設計になる予定)。
全体的なシルエットこそはレトロではあるものの、ヘッドライトや各部ディティールは「最新」っぽく、このあたりホンダの「アーバンEVコンセプト」に通じるものも。
ヘッドライトはLEDで、急速充電に対応し、0-100キロ加速は6秒、そして一回の充電あたり走行可能距離は350キロ、と公表されています。
カラシニコフのロボットは「ロボコップ」風
そして同時にカラシニコフが発表したのが軍事ロボット「Igorek(イゴレク/イゴリョーク)」。
前高4メートル、重量4.5トンというサイズを誇り、見ての通り上部に乗り込んでパイロットが操縦するタイプ(パワードスーツではない)。
まだまだ開発段階で、これの実用化はかなり先になりそう。
「ロボコップ」に登場したED209や、「風の名はアムネジア」に出てきた暴徒鎮圧用のロボットに似てますね。
↓「風の名はアムネジア」はこれ
カラシニコフの電動バイクはなかなかイケてる
そしてこちらも同時発表の電動バイク。SM-1。
最高時速は100キロ、一回の充電あたり航続可能距離は150キロ、とされています。
こちらはすでに生産のめどが立っており、ロシア国防省に納品され正式に任務につく、とのこと。
見た目はモトクロス用バイクのようですが、モーターがインホイール(ハブ)ではなく車体中央に取り付けられているようで、チェーンにて後輪を駆動するというガソリン車同様の構造を持つようです。
VIA:Daily Mail