エンジンはヘリコプター用のジェットエンジン
アメリカ(とロシア)にはとんでもない改造を行うクルマバカが存在することがよく知られていますが、ここにもまたそういった熱い男、ビル・バーグさんが登場。
なんとスマート・フォーツーにヒューイ・ヘリコプターから頂戴したジェットエンジンを搭載したという魔改造で、その出力なんと2,000馬力(ベースとなる2008年モデルのスマートはもともと60馬力)。
最高速はなんと時速354キロ
軽量な車体にジェットエンジンを仕込んだ結果は驚くべきもので、なんとトップスピードは時速354キロ、時速274キロまでの加速はわずか9秒、そして57リットルの燃料をわずか5分で使い切ってしまうというトンデモないことに。
そしてさらに驚くのはこの車が「合法」ということで、こういったところを見るに「やはりアメリカはとんでもない国だ」と改めて思い知らされます。
ジェットエンジンはこんな感じで助手席側に搭載。
もとからついているエアコンも機能するそうですが、到底それでは「追いつかない」ほど車内は暑くなるようですね(当然といえば当然か・・・)。
熱だけではなく騒音もかなりのレベルだと思われ、それよりも「2000馬力を発生する」物体が自分の横にあるというのが恐怖。
熱せられたオイルや部品が飛んでくるんじゃないか?と思ったりするものの、そんなことを気にする人はそもそもこういったカスタムを行わないのでしょうね。
エンジンを始動するとこんな感じでファイヤー!
見たところタイヤはノーマルと大差ないようで、2000馬力に耐えることができるのか?とちょっと不安にも(ホイールボルトはノーマルと同じく3本のみ、ブレーキもノーマルっぽい)。
実際に走行するときは放熱のためにリアハッチを解放。
さすがに「もしも」のことを考えてマスクを被っており、リスク管理は徹底しているようで、これを鑑みるに各部の安全対策はちゃんと施されているのでしょうね。
車高もかなり落とされ、加速時のノーズリフトに備えてか、相当な前傾姿勢へと調整されています。
それにしても「(フルスロットルの場合)5分でガス欠」というのは尋常ではなく、合法とはいえど「普段乗り」はまず無理っぽいクルマ(低速走行や車庫入れもできそうになない)。
もちろん後方を走るクルマにとっても危険が及ぶことになり、下手すると大きな事故が起きそうなほどですが、楽しいことこの上ないのは間違いなさそうでもありますね。
一度はこういったクルマを運転してみたいとは思うものの、コントロールできる自信がないのもまた事実。
ほかにもある、航空機用エンジン搭載の合法車両たち
こちらはBMWにヘリコプターのエンジンをスワップしたロシアの勇者。
さすがに後方排気はマズいのか、「上方排気」仕様です。
フェラーリにジェットエンジン二機を仕込み、時速650キロで走れる車を作った猛者も過去に登場しています。
そして元F1ドライバーはヘリコプター用エンジンを搭載したバイクをリリース。
VIA:Barcroft Cars