| 弾丸を装填すると重量は1.4キロくらい |
さて、先日より製作していたモデルガン、「デッッカード(留之助)ブラスター2049」。
これは映画「ブレードランナー」「ブレードランナー2049」に登場するハンドガンで、ハリソン・フォード扮するリック・デッカードが使用しています。
なお、ブレードランナー2049にてライアン・ゴズリングの演じた「K」が用いるハンドガンはまた異なるようで、こちらは銃身にいくつかのスリットが入り、銃口もダブルとなっているようですね。
組み立て難易度はかなり高い
そのデッカード・ブラスターですが、これは「留之助ブラスター」として販売されている組み立てキットを購入したもの。
この「留之助ブラスター」はもともとオリジナル版のブレードランナーに登場する拳銃をモデルガン化した製品で、そのあまりの精巧さから続編である「ブレードランナー2049」に正式に採用された、という経緯を持っています。
完成品も販売されているのですが非常に高価であり、そこで腕に自信のあるぼくは「組み立てキット」を選んだものの、「そりゃ完成品はこの値段になるわな」というくらいの組み立て難易度。
ただ、しっかりと説明書や構造を確認し、仮組と動作確認を行いながら組み立てれば問題はなく、今回めでたく完成することに(合計で5時間くらいかかった)。
こちらが完成状態。
写真ではなかなか質感が伝わらないのが残念です(実際はもっと黒い。デジカメの補正で灰色っぽく見える)。
やはり一番面倒なのは金属パーツの研磨とブルーイング、そしてまた研磨。
ですが、それを行うことで本物の銃のような質感が再現されることに。
なお、このハンドガンは劇中でも「複数の素材が組み合わせられた違素材感」が特徴で、よって各部で仕上げを変えてあります。
銃身の上部は金属っぽい質感、サイドはつや消し塗装+研磨、その前部分は半つや消しにこれまた研磨。
そして、実際に使用するとホルスターとの摩擦でテカってくるであろう部分はさらに研磨して光沢を持たせていますが、もう少しワイヤーブラシでエッジを擦り、さらにコンパウンドで磨くと良いかもしれません。
銃弾は5発が付属。
これは実際にシリンダーに装填可能で、シリンダー部を開くとこんな感じ。
弾丸を装填。
グリップ部はクリアパーツとなっていますが、これについても「指や手のひらとの摩擦でテカるであろう部分」にはポリッシュをかけ、やはりツルリとした仕上げとしています。
閉じるとこう。
トリガーは二本。
前のトリガーはダミーで(稼働する)、実際の発砲は後ろ側のトリガーを使用(本製品は実際には弾は出ない)。
引き金を絞ると、銃後端にあるハンマー(撃鉄)がガチンと動き、シリンダーが1発分回転します。
銃身の前にはLEDが仕込まれており、スイッチを入れるとこれが点灯(左右2箇所、底面にもひとつある)。
スイッチオンでパッと光るのではなく、徐々に明るくなるという「昔のSF映画っぽい」演出も。
グリップの中央と下部はアルミですが、これは粗めのサンドペーパーで研磨して表面を「ヘアライン仕上げ」としており、その上でカドを落として「使い込んだ感」を演出。
さらには部分的に酸化させています。
金属部はブルーイング、樹脂パーツとアルミパーツはグレーパーカーで塗装。
その後にコンパウンドでこれらを磨き、さらにカドをテカらせて百戦錬磨感を出し、多くのレプリカントを「解任(リタイヤ)」に追い込んだブレードランナーっぽさを追求。
さらに部分的に塗装を剥がし、いっそうの使い込んだ雰囲気を出しています。