| マリーナベイ・サンズはすでにシンガポールのランドマークでもある |
さて、シンガポールで宿泊したホテル、マリーナベイ・サンズ。
三本のタワーの上にエクレアかフランスパンのようなものが載っている構造が独特で、もしかすると名称よりもその形状で記憶している人が多いかも。
運営はラスベガス資本の「ラスベガス・サンズ」だとされており、やはりカジノが入るとともに、大型ショッピングセンターも併設されています。
ちなみにカジノについては「シンガポールにおける運営権の10年間独占権」をラスベガス・サンズが落札していて、そのため2020年辺りまではほかの会社がカジノを運営できない、ということになっているようです。
宿泊者の多くは中国人
なお、ホテルのロビーを見る限り、宿泊者の多くは中国人。
館内の表示も中国語が多数見られます。
ただ、レストランや、マリーナベイ・サンズの名所「インフィニティプール」では中国人の”比率”が少なく(白人が多い)、中国人の目当ては「カジノ」なのかもしれません。
こちらはホテルのエントランス(タワー2側)。
タワー3にも車寄せがあるようですね。
ロビーはこんな感じ。
「ほとんどが中国人」といったイメージですが、日本人観光客にも圧倒的な人気を誇っており、日本人観光客向けの専用デスクもあります。
なお、クラブルーム等上層階に宿泊するとチェックインもVIPカウンターで行えるようですが、ぼくが到着した時刻が遅く、すでにカウンターはクローズ状態だったのが残念。
なお、ロビー階には「リシャール・ミル」がショップを構えており、このホテルの客層や「格」を物語っていますね。
ちなみにチェックアウトは並ばなくてもこういったポスト(ロビー階にたくさんある)へ、部屋に設置してある専用のカードに記入し、それを入れておけば完了。
カジノはやはり大人気
ちなみにカジノはホテルのロビーから行くことが可能。
立地的には「道路を挟んだホテルの向かい」にありますが、ロビーから繋がるエスカレーターから降りてゆくことで「道路をくぐる」ことができます(道路には横断歩道が少なく、地上からカジノへ往くのはちょっと面倒)。
エスカレーターを降りると正面がカジノ。
その両脇にはショッピングセンターへの入り口が広がりますが、ヴァシュロン・コンスタンタン、パテックフィリップ、ヴァンクリーフ&アーペル、オーデマピゲ、ロレックスなど高級腕時計/宝飾ブランドがイキナリ出現。
これらはカジノへ向かう人のモチベーションを向上させたり、勝って出てくる人にお金を使わせるための配置なのかもしれませんね。
こちらがカジノの入り口。
外国人がカジノに入るにはこの「ホテル直結」入り口しかなさそうで、他にもショッピングセンター側からの入口がいくつかあるものの、それらはシンガポール国民専用のようです。
なおカジノには大きなバッグを持って入れないので事前に預ける必要があり、入場にはパスポートの提示が必要。
入場時にチップを購入する必要はなく見学だけでもOKですが(ドリンクはタダでもらえる)、写真撮影はNGです。
マリーナベイ・サンズ・ホテルの外観はこんな感じ
こちらはマリーナベイ・サンズを「ガーデン」側から見たところ。
ホテルは「ガーデン」と「マリーナベイ」とに面していることになり、それぞれ当然ですが眺望が異なります。
もちろん人気なのは「マリーナベイ側」。
それにしてもよくこんなモノつくったなあ、と感心せざるを得ないというのが正直な心情。
上の細長い部分は展望台とプールですが、このプールは「世界で最も高い位置」にあるそうです。
木がモジャモジャと生えているのもわかりますね。
なお、この位置になかったとしても「プール」の運営費用は莫大で、それが各ホテルの負担となっているのも事実。
しかしリゾートホテルにとって、プールがないと客を呼べないのもまた事実で、マリーナベイ・サンズは「損して得を取る」方法を選んだ、とされています。
実際のところホテル単体では赤字となるものの、この「類を見ない」プールを餌に呼んだ客をカジノ、そしてショッピングモールへと誘導することで、「施設全体にて」大きな黒字を生んでいる、と言われているようですね。
展望台(スカイパーク)から見た風景を収めたのがこちらの動画。
そしてマリーナベイ側から見るとこう。
右の「蓮の花」をイメージした建造物は博物館で、ホテルとの間にある、明るく光っている建物がショッピングセンター。
夜に一定の時間になると行われるのが光と音のショー(何回か行われる)。
ホテルの上からのライティング、マリーナベイでは噴水が立ち上がり、けっこうスペクタクルで見応えあり。
ショッピングセンター側はこんな感じ
マリーナベイ・サンズ・ホテル向かいにあるショッピングセンター、「ザ・ショップス・アット・マリーナベイ・サンズ」の前にはこういった遊歩道があり、優雅に散歩が可能。
中国系のシェアバイク(レンタルサイクル)も多数見られます。
こういった電動スクーターも貸出中。
このあたりの建造物は独特で、まさにシンガポール特有の風景ですね。
なお、シンガポールは行政がコントロールする範囲が広く、見たところ「広告」「看板」がかなり厳しく制限され、他の観光地に比べると看板が相当に少なくなっています(金融くらいしか見当たらない)。
もちろん美観のためだと思われますが、「かなり統制が取れている」と感じる部分です。
こちらはルイ・ヴィトン・アイランド・メゾン。
これらショッピングモール、ルイ・ヴィトン・アイランド・メゾンについては別途紹介したいと思います。