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新型ポルシェ911(992)内装編!これまでの「平面」「から「立体」へ、そして初代911を意識したデザインを見てみよう

2019/07/07

| 新型911のデザイン的特徴は「立体」「フロート」 |

さて、新型ポルシェ911(992)の外装レビューを続けてお届けしましたが、今回は「内装」編。

外装同様に、新型911では930世代へのオマージュといえるデザインが多数詰まっており、しかし単なるレトロではなく、しっかり機能性や最新の技術と結びつけられているのが「ポルシェらしい」ところ。

早速その内容を見てみましょう。

新型ポルシェ911(992)を見てきた!単なる過去のリバイバルじゃない、新しい世代のポルシェを見てみよう(外装〜前編)

【動画】新型ポルシェ911(992)を見てきた!前後フェンダーの張り出しはもはやRSモデルなみ(外装〜後編)

新型911のインテリアにおける質感は恐ろしく向上している

まずインテリア全景はこんな感じ。
雰囲気的には991世代とあまり大きく変わらないように思えますが、その細部はずいぶん変更されており、隔世の感があるのも事実です。

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一番大きな変化は「ダッシュボードとセンターコンソールとの連続性」。
これまで、水冷世代の911は「ダッシュボードから、そのまま繋がるセンターコンソール」を持つT字型デザインを持っていましたが、今回の992からは「ダッシュボードはダッシュボード」「センターコンソールはセンターコンソール」と両者が切り離されたデザインへと変更されています。

こもはもちろん「初代911」のデザイン的特徴を復活させたものですね。

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そして、新型911のデザインでぼくが感じたのは「フロート」デザイン。
つまりは「浮いている」ということですが、まずはステアリングホイールを見てみましょう。

ちょっと画像ではわかりにくいものの、ステアリングホイールのスポーク部(音量調整のローラーがある部分」はその周辺から”浮いて”いるようにデザインされており、これはなかなかに面白い演出だ、と思います。

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さらにセンターにあるエアコンベントの中の四角いパーツ(マットなガンメタ調の)も浮いているようにデザイン。

なお、ステアリングホイールのスポークやパドル、その他の部分はこれまでの「アルミ調」から「マットなガンメタ」へ。
さらにはグロスブラック仕上げのパーツも減り、全体的にシックで高級感な印象を受けますね。

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電動パーキングブレーキのスイッチがある部分もフロート。
まさかポルシェが911にこういったオシャレなデザインを採用するようになったとは、という驚きを禁じえません。

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メーターは「伝統の」5連ですが、中央のレブカウンター以外はすべてデジタルに。
ダイヤルはこれまでの「平面」とは異なり立体的な構造を持ちますが、これも初代911へのオマージュ。
なお、このフォントも初代911に使用されていたフォントを復活させたものだそう。

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メーターが点灯するとこう。
メーター動作の様子は下の方に動画にて示しています。

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そしてスポーツクロノのダイヤルも立体的、かつレトロなフォントに。

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ドライブモードのロータリースイッチも変更(ちょっと小さくなってる)。

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各種スイッチは一新されてサンターコンソールからダッシュボードへ。
指に触れる部分にはナーリング(ギザギザ)加工が施されています。

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ダッシュボードには横一文字に走るメタル調プレートが装着されており、そのプレートには「ディンプル」加工が見られます。

これはセンターコンソールやほかの部分にも散見され、上述の「フローティング」といい、ポルシェは新型911のインテリアに対し”立体感”を与えようとしたのかもしれません(991まではむしろ、平面やフラッシュサーフェスを重視していた)。

ちなみにエンジンスタートは、ダッシュボード下にあるノブのようなものを捻って行いますが、これがポルシェの伝統も言えるもので、「キー」を廃した今でもこれを残してくれたのは非常に嬉しいことだ、と考えています。

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そして驚きのセレクター「スイッチ」。
911というスポーツモデルに対し、シフトノブを排除してこういった小さな「スイッチ」を持ってくるというのはまさに驚きですね。

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グリップには滑り止め。
こういった細かい配慮が911になされていることもまた驚きです(ポルシェはこれまで、スポーツモデルにはこういったコストをかけなかった)。

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全体的に見ると、新型911のインテリアは他のどのメーカーの考え方とも異なって「立体的」。
それは素材表面の加工然り、「フロート」しかり。
いうなれば「建築物のようだ」とも考えていて、ここはポルシェが大きくインテリアデザインについて舵を切ったところでもありますね。

なお、ポルシェはこれまで「平面的」なインテリア構成に注力していて、それは現行パナメーラやカイエンでは非常に端的。
たとえば、電源OFFでブラックアウトするパネルや、同じく電源オフで閉じるエアコンブロワーはその代表的な部分だと思います。

それが一気に今回の新型911のデザインのような「立体」に転じたということになり、そしてポルシェはエクステリア、インテリアのデザインを「全モデル通じて」統一する傾向に。
よって今回の新しい911に採用されたデザインが今後の各モデルに採用されてゆく、ということになりそうですね。

なお、こちらはカレラSに採用されていた、明るいグレーのコンビレザー。
かなりエレガントな印象です。

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この車両はオプションの「ウッド」インテリアを装着していますが、ウッドっぽい表面の質感が残されたマットな仕上がりを持ち、グレー/ライトグレーのインテリアにマッチしている、と思います。

今まで911は「スポーツ」一辺倒な部分があったものの、今回こうやって「クラシック」なインテリアをデモカーに与えてきたのは注目すべきところですね。

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その他の画像はFacebookのアルバム「PORSCHE 911(992)」に保存中です。

こちらは新型911のインテリアを納めた動画。

そしてモードや表示を変更してみた動画(停止状態)。

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