| マリオムスカリエッロは常に「人がいかに快適に着用できるか」を考えた製品づくりを行っている |
主に旅行先でのイベント時に着用する予定
さて、イタリアのシャツブランド、マリオムスカリエッロ(Mario Muscariello)のジャケットを購入(ぼくにしては珍しいネイビー)。
マリオムスカリエッロはイタリアはシャツの本場ナポリにてジュゼッペ・ムスカリエッロが(1964年に)創業したシャツ工房ですが、そのルーツは一族がシャツづくりを始めた1870年代にまで遡ることができるといい、イタリアは「シャツだったらナポリ」「パンツはトリノ」、そのほか「ニットであれば」「レザーであれば」どこそこ、といった具合に製品によって得意な地域がおよそ決まっているのが面白いところ(たとえば「スーパーカーであればボローニャ、というように)。
これは、その地域でひとつ有名なメゾンが誕生すると、二匹目のドジョウを狙ったり、そのメゾンで修業した職人が独立して同業を営んだり、それらへのサプライヤーや下請け、専門の問屋が集中するなどして”産地としての規模”が拡大するからなのかもしれません。
シャツ職人、マリオムスカリエッロの作るジャケットはこんな感じ
なお、今回は「トラベル用」としてのジャケットを探していて、「軽く、かさばらず、皺になりにくく(復元しやすく)、軽快な印象(かしこまりすぎない)」というのがその選定条件。
そういった条件であれば「デサント オルテライン」や「ソリード(SOLIDO)」などが入ってくるのですが、それらは機能素材寄りであり、しかし今回はちょっと「リゾートっぽい」雰囲気を求めたためにこの製品に落ち着いています。
ちなみに素材は綿100%で、シャツメーカーらしくラペルの裏にはシャツっぽい生地も。
内ポケット(左右両方にある)のフチにも飾り生地が配されています。
胸ポケットは「パッチ」。※サイドポケットもパッチ仕様
袖先には4連ボタンがあり・・・。
いずれもちゃんと外すことが可能です(さすがシャツメーカー)。
ただし購入直後にすぐに糸が外れかけているのはご愛嬌。
裏地は「ナシ」。
バックはサイドベンツ。
なお胴体部分のシェイプはそれほど強くなく、ここは「もうちょっと絞っているほうが」好みなので、のちのちお直しに出す(絞る)かもしれません。
こういったラペルのステッチは「職人の手作業」を感じさせるところ。
肩部分には丸みが付けられ・・・。
少しギャザーが設けられています。
参考までに、マリオムスカリエッロのドレスシャツにはレギュラーフィット、スリムフィット、スーパースリムフィットがラインアップされていますが、体にフィットする「スーパースリムフィット」であっても実際に着用すると非常に動きやすいことに気付かされ、人間の体の動きをちゃんと考えて作っていることがわかります。
このあたり、日本とイタリアのものづくりの差が現れているようにも思われ、日本製の衣類ははたしかに「非常に高い品質で作られている」ことがわかるものの、いざ着てみるとなんとなく体になじまなかったり、動いたときにきれいに見えなかったり、そして「一回洗濯すると」形が変わってしまって別の服のようになってしまう場合も少なくはなく、イタリアの衣類のように「実際に人間が着たとき、いかに快適に使用でき、格好良く見えるか」までは考慮されていないように感じられ、あくまでも主役が服なのかもしれません(もちろん、すべてのブランドがそうというわけではない)。
このジャケットについては、ボーダー柄のTシャツに白パン(綿)、そしてモンクストラップの細身のレザーシューズにボルサリーノ(ストロー素材)、そしてペルソールのサングラス、というスタイルがぴったりなんじゃないかと考えています。
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