| やはり世の中には想像を遥かに超えたコレクターが存在する |
この他にも所有しているクルマがオレンジなのかどうか気になって仕方がない
さて、世の中には様々なカーコレクターがおり、「そのブランドのヘリテージを反映した、もっとも伝統的な仕様」のクルマばかりを集める人もいれば、「そのブランドのヘリテージよりも、自分の好みを優先した仕様」のクルマを集める人も。
今回紹介する一連のアストンマーティンのオーナーは後者に属することになりますが、これら8台のアストンマーティンはタンジェリン・オレンジにペイントされた「オレンジコレクション」と呼ばれるクルマたち。
そしてこれらのアストンマーティンは(個別に)10月に開催されるオークションへと出品される予定となっており、ここでその内容を見てみましょう。
アストンマーティンV8 ヴァンテージ ロードスター(2010年)
まずは2010年モデルのアストンマーティンV8 ヴァンテージ ロードスター。
新車時より一人のオーナーが所有しており、走行距離はわずか379km。
トップはベージュ、インテリアカラーはオレンジ(カーペットはベージュ)です。
相当にコストがかかったクルマだと思われますが(たぶん外装よりも内装のほうがお金がかかっている)、予想落札価格は最高で950万円に設定されています。
アストンマーティンV8 ヴァンテージ クーペ(2010年)
こちらは上のロードスターと対を成すアストンマーティンV8 ヴァンテージ 「クーペ」。
走行342km、やはりインテリアカラーはオレンジ、こちらの予想最高落札価格も950万円です。
アストンマーティンV12 ヴァンテージ クーペ(2010年)
こちらはV12エンジン搭載版のアストンマーティンV12 ヴァンテージ クーペ。
走行距離はわずか125km、インテリアはオレンジ(V8モデルとは細部が異なる。さらに貴重なマニュアル・トランスミッション車)、予想落札価格は最高で1,300万円。
アストンマーティン ラピード(2010年)
そしてこちらは4ドアモデルのラピード。
サルーンでこのカラーというのは非常に珍しく、かなり強いインパクトを放っています。
やはりインテリアはオレンジレザーにベージュのカーペット。
走行距離は130km、予想落札価格は最高で950万円。
アストンマーティン DB9 クーペ(2011年)
こちらはアストンマーティン DB9 クーペ。
さほどパーソナリゼーションが一般的でなかった時代にここまでのカスタムを施すとは「よほど名のあるコレクター」なのだと思います。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/53202952903/in/dateposted-public/走行距離は129km、予想落札価格は最高で1400万円(やはりV12エンジンの評価は高い)。
アストンマーティン DB9 ヴォランテ(2011年)
アストンマーティン DB9 ヴォランテのトップもまたベージュ、カーペットもベージュ。
さらにはホイールとブレーキキャリパーがシルバーという特徴までほかの出品物と共通しており、オーナーの強いこだわりが感じられます。
走行は113km、予想落札価格は最高で1400万円(クーペと変わらない)。
アストンマーティン DBS ヴォランテ(2011年)
こちらもほぼ走行していない(184km)、ほぼ新車状態のアストンマーティン DBS ヴォランテ。
ほかモデルとは異なってブレーキキャリパーは「ブラック」。
インテリアはやはりオレンジ、そしてベージュカーペット。
予想落札価格は最高で1900万円に設定されています。
アストンマーティン DBS クーペ(2010年)
アストンマーティン DBS クーペのブレーキキャリパーもやはりブラック。
走行距離は183kmのみで、つまり「ほぼ乗っていない」ということになんりますが、それは他のクルマも同様です。
このオーナーさんは2010-2011年という短期間に(最低でも)この8台のオレンジのアストンマーティンの納車を受けたということになり、この他のブランドのクルマもオレンジにてオーダーしているのか、そして今でも「オレンジのアストンマーティン」が増え続けているのかどうかはちょっと気になります。
なお、こちらの予想落札価格は最高で1400万円(クーペと同じ)。
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参照:Bonhams