
| アストンマーティンのヘリテージ、そして未来との融合がこのヴィレオである |
ボディ表面は「液体」をイメージした”流れるような”美しさ
さて、イタリア在住のデザイナー、ブランド・ヴェラーラ氏が「アストンマーティン・ヴィレオ」なるコンセプトカーを発表(いくつかのバリエーションがある)。
これはアストンマーティン公式ではなく、同氏の個人的な野心を形にしたクルマではありますが、非常に美しいボディラインを持ち、アストンマーティンらしい一台に仕上がっています。
アストンマーティン・ヴィレオはこんなクルマ
まず、このヴィレオ(Vireon)鳥の分類群を指す言葉であり、具体的にはスズメ目 Vireonidae科に属する鳥の総称だとされ、「モズモドキ科」や「メボソムシクイ科」と訳されることも。
この科には、「Vireo属」の鳥が含まれ、一般的にこれが「ヴィレオ」と呼ばれているようですね。
そしてもちろん、デザイナー氏がこの名称を選んだ一つの理由は「Vで始まるから」なのだと思われ、ヴァルカン、ヴァルキリー、ヴァンテージ、ヴァンキッシュなど「Vではじまる」アストンマーティンの伝統への敬意のあらわれであるとも考えられます。
そしてこのアストンマーティン・ヴィレオは「アストンマーティンらしい」ロングノーズを持ち、筋肉質で抑揚の効いた前後フェンダー、新しく解釈されたフロントグリルや再度ブレードを持つ「未来派アストンマーティン」。
多くのパネルは段差なく「ツライチ」にデザインされており、このクルマのコンセプトのひとつでもある「液体」が視覚的に表現されているように思います。
テールランプには「一文字」を採用していますが、これは現行のどのアストンマーティンも持たない意匠であり、「大胆に」解釈がなされた一面でもありますね。
ちなみに「レーシングバージョン」も存在し、この個体はアストンマーティンのレーシングチームが用いる「グリーンにライム」、さらには現実世界におけるパートナーである「BOSS」のロゴも表現されています。※フロントフード上には、アストンマーティンのハイパフォーマンスモデルに用いられる「ホースシュー」ダクトが再現されるなど、随所に現行モデルへのオマージュが見られる
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参照:Brando Varela(Behance)